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居酒屋なみのり  作者: マメ
居酒屋なみのり3

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35/40

1話 〜シャットアウト〜


「はい、追加のビール2ケースと烏龍茶ですね」


「いつもありがとうね、大変だね?」


「ホントですよっ、エレベーターくらい付けて下さいよ?」


「俺が付けられるもんなら付けているわっ」


「ま、運ぶ分が増えればココも儲かるし、ウチも儲かる」


「その手つきイヤらしいなぁ」


「ま、今度呑みに来るんで、安くして下さいよ?」


「お前、来た試しがねぇだろっ!」


「へへっ」


と、笑いながら酒屋のお兄ちゃんは走り去っていった。


「若いなあ?」



さあ〜てっ。


「看板の電気を点けて」


俺の1……俺たちの1日が始まる。


「さあ〜て、鍵かけて、そしてビールをくぅくぅっと、ぷふぁ〜!」


て?


「店長、俺のフリしてセリフ言うなよっ?」


「つまみ出される?」


「そおだよ……はあ?シャレのつもりか?」


「え?今のシャレなんですか?店長?」


「て、モエも……何で開店前から出来上がってんだ?お前らは?」


つーか、モエは仕事何してんだ?お前。




「ふっふーん、コレ」


「モエちゃん何それ?」


「焼肉セットですよ店長ぉ」


「で、何それ?」


「へへ〜持ち込みですよぉ」


「店主相手に堂々と言うんじゃねぇ?」


何なんだコイツらは?


「モエちゃん、今食べるんなら許すわよ?」


「はあ〜い、女将さん!今食べまぁす今っ!」


ナミもまったくなあ〜?



「ホントどうしょうもねぇヤツらだっ?」


「て、アンタ自分のビール開けてんじゃん?」


「はあ?そんなもん出されたら呑むだろ普通?」


「ノリちゃん、素直?素直になろうよぉ」


「じゃあ鍵かけるか?」


「やっぱしぃ?」


ははははっ〜




「これいいねぇ〜?」


「ホント、モエちゃん買って来てくれたの?」


「はい、昨日お給料出たんで、今朝買って来ましたっ」


「そんな気を遣わなくても……自分に使いなよ」


「でもたまには〜」


「で、モエはどんな仕事してんの?」


「あ、女将さんの美味しい、あの秘伝のタレ下さい」


「ん?モエちゃん、お前は可愛いなぁ?持って来てあげるよぉ〜」


「はあ〜いっ」


「モエちゃん、ビールほら呑んで呑んで?」


「ありがとうございますっ店長っ」


う〜ん?


やっぱ、コイツ侮れぇなあ?



「はぁ〜い、モエちゃんどうぞ」


「やったぁっ!」


ふぅん?


「何です?マスター」


「お前、仕事……」


ガチャガチャ、


「あ!?鍵してあるっ?」


「て、ノリちゃん何で鍵かけたの?」


「あっ?いけね、冗談のつもりが……」



チリン、チリン、


「おぉ、マサくんと……お前ぇ」


「ちょっと、アサミよっ何で忘れたフリすんの?てか、何で鍵、、、ああ!?」


「やっぱ開けるんじゃなかったね?ノリちゃん」


「ナミちゃんっ!!」


はははっ〜、




で、お前らの持っているのは?


「あ、これぇ、旅行に行って来たんで、よかったら……」


「おお!?それは?」


干物ではないかぁっ?


大好きなぁ!?


「アサミっ、鍵してこい!」


「へいっ、姉御!」


「て、看板消したら?」


「いやダメだ、この調子でいったら、次もまた誰かが……」


と、儚い期待を残しつつ呑もう!




こっちは干物を焼いてってと?


「焼肉でビールにサワーと来て、干物にジャパンできゅきゅっと来たら……」


「ジャパンにシャンパンかぁ?」


「モエ、ちょっと下見て来いっ」


「はっ、それで?」


「んで、な……」


「ふん、ふん、ふん」


「ラジャーでありますっ!行ってまいりますっ。すっ!」


チリン、チリン、



「何しにいったの?」


「いやぁ、この時間だろ?」



チリン、チリンっ!!


「ちょっと、シャンパンにスィーツにって何ですか?」


「おお、アユミちゃん。よく来たね?」


「よく来たね?じゃないですよっ!ノリさんっ」


「で、買って来てくれたぁ?」


「コレ、ほら?」


「じゃ、鍵かけて」


「え!?どうしてですか?ナミちゃん」


「いいから、いいから」


よ〜し、


「かんぱ〜いっ」


「アユミちゃん、今日はね、みんなが持ち寄ってくれたから、今日はパーティに変更!」


「そう言うことなの?じゃあ……」



うんうん、でもまあ……今回だけな?


せっかくモエが用意してくれんだし、、、



「アレ?そういえば……モエちゃんいないね?」


「ホントだ?」


ガン、ガンっ!


「あれ?ドア叩いてるね?」


「騒ぎすぎて気づかなかった?」



チリン……



「もぉ、何で私が締め出しなんですかっ!」涙っ



ははははっー




             完


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