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居酒屋なみのり  作者: マメ
居酒屋なみのり2

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15話 〜リンギング〜


「ほぉ〜しのぉあい〜だぁ」


う〜ん柔らかくなってきた夜空に、俺の歌声が染み渡るなぁ……


さぁ、言われたものは揃ったし、店にでも戻るかな?


「あ、松さん!」


「おぉ、マスター。久しぶりじゃな?」


「今日は?なみのり?」


「いやぁははっ、そんなバカな?」


バカな?て何だよ!


「あ?せっかくだから、女将の顔でも拝みに行くかぁ?」


「一丁ありぃ〜」


「何か気分悪いな?お前」


へへっ……



チリン、チリン、


っと、おっ?


客入りいいねぇ、てことはアイツは——


「ノリちゃん早く、揚げ物やって!」


だよねぇ〜!?



ふむふむまずは……ははぁん?


「上がったよぉ〜」


あれ?


「上がったよぉ〜」


ん?


「何やってんのぉ?自分で行きなよ」


「ふんっ、そうだった?」


「はい、お待ちっ」


「はは、ノリちゃん、今日も良いねえ?」


「まったく、得意の赤ら顔で店長わぁ」


ま、ゆっくりしてってよ?


て、松さんおかわりか?


「気に入ったみたいだね?松さんコレ」


「ふん!仕方ないから使ってやってんだ?」


「あぁ〜あ、コレそろそろ邪魔になるから捨てようかなぁ?」


「あぁ、ごめんなさい。ごめんなさい」


「ははは、松さん面白い」


「年寄りを揶揄いよって、、、」



さぁーて、発散したから仕事、仕事!


俺も大概だな?




うん?


さっきから同じアーティストの歌ばかりだな?


何だぁ……


「次は誰が歌う?」


「あ、俺っす!」


キミはぁ〜確かぁ、、、


「ススムくんだな?」


「おお、すげぇ!あざっす覚えてくれてて」


て、早く歌いなさい、もう始まってるよ?


ふ〜ん、で?あっちが確かぁ?


ミナとここで出会った……


「マモルっちだぁ?」


「マスター?今の遅くなぁい?」


「もう5,6回は来ているのに……」


はははぁ、お前は最初から影が薄かったからなあ〜、まぁしゃぁないっ。



パチパチパチ。



ん!?


まただ?


ススムかぁ?


あれ?マモルっちかぁ?


ま、同世代だしな?



「ノリちゃん上がったよぉ〜」


「はいはぁーい」


「お待ちどう様っ」


「うわぁ美味しそう?」


「お飲み物はぁどうします?」


「おかわりを……俺はお茶割りください。イズは、レモン?」


「うん」


「ちょっと待っててねぇ」



パチパチパチっ。



「はいどおぞっ」


「ありがとうございます」


おっ、良い子じゃないかぁ、イズちゃん。


「で、イズちゃんは歌わないの?」


「え!?ああ、いや、歌いたいんですけどぉ〜?」


え、喉が痛いとかぁ?


「いや、ノリさん。マモルくんと、そっちの方が同じので競い合ってて」


「そうなんですよぉ〜、ねぇ彼女さん……」


ん?それで彼女同士は仲良くなったと?


「別に競ってねぇし、ただ歌いたいだけだし」


「そうだよ?ミナ」


「だって2人ともずっと歌ばっか選んでて、決めたと思ったら消して、またって」


「そおそおっ、そんで誰もデンモクを触れなかったと」


ふぅ〜ん?


「て、店長ごめんなさいっ。気づかなかったです」


「いや、俺は良いけど、あちらのご夫婦が久しぶりに来られたのに歌えないって……」


「あ!?すみませんでしたぁ」


「あ、いや私たちはもう大丈夫ですよ?さっきまで歌ってましたから」



「ねぇ、ナミ、デンモク増やしてもらう?」


「はぁ?2つもあれば平気でしょ?スマホからも行けんのにぃ」


「そうかぁ?スマホのやり方貼っとくか?」


「メニューと一緒に置いとくとかね?」




「ほぉ、そんなことも出来るのか?マスター」


「え、ああ!?松さんには……」


「あ、若い人、俺にもそれいいかな?」


「はぁ、どうぞっ」


「それなら機械モンを年寄りに教えるイライラを味わわせてやろうぞっ、マスター」



何やるんだ?松さん。


「おいっ、マスターできんぞ?」


「え?何がですか?歌いれますぅ?」


「いや、スマホでやるんだろ?コレ」


「そうですけど……入れましょっか?」


「いや自分でやりたいけど、良く分からん。教えてくれ?」


(どうじゃ忙しい時に困るじゃろ?)



ふっ——



「松さんアンタの……ガラケーっ!!」



「ぬぉっふぉ!」



      


            KO!!

       


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