11話 〜けーきのいい日〜
「ナミちゃんおめでとう〜」
「いぇーい、パチパチパチ〜」
「ありがとう、みんな」
今日はナミちゃんの誕生日会。
ホントにおめでとうございます、ナミちゃん。
幾つになったの?とかは聞かない、聞かない!
ほら、さっさと読み流しねっ!と。
うーん、モエちゃんが来てから、すっかり落ち着いてしまった、私はアユミです。
私も今年で33かぁ〜。
あ!?誰?今おばさんて言いかけたの?
まだ私もナミちゃんも若い年頃なんだからねっ!
「ナミちゃん幾つになったんだっけ?」
「煩いっ、店長はぁ?知ってて聞かれるのが1番ムカつく」
ははは、店長もわざとイジってるし、うんうん。
いつも仲が良い、ここの人たち——サイコー
て、あれ?
「マスター」
「どしたぁ、アユミ?」
「あっちのカレンダーって……」
「あ!?ナミ、アレ去年のだぞ?」
「ホントだぁ〜?何でだろ?」
「去年付け替える時、カレンダーが足らないとか言ってたのに、余ってた?」
「ま、付け替えないとな……」
ん?どしたのマスター考え込んで、あなたもそんな真面目な顔できるのね?
「あのさぁ、今更カレンダー付け替えるてことはさぁ、お前……今日はもう1個歳を取るってことだな?」
「はぁ?ふざけんな!私は逆閏年かっ?」
「いや、数が合わないって、、、それはどうでもいいか?」
店長、アンタは気楽に酔ってて下さい。
「それより、何で2ヶ月近くも誰も気が付かなかったのか?」
ホントよね?アサミちゃん。
「はい、はぁーい。私は知ってましたぁ。言わなかっただけぇ〜」
え?ホントぉ〜キョウちゃん?
「嘘つけっ、お前が気づくわけねぇだろ?なぁマチダぁ」
「え、ははぁ……」
パシっ!
「何言ってんのヨォ、アンタ。この間そこに座って8週間記念だね?て言ってたら、曜日が違ってて……あ!?」
あららら、ら、キョウちゃん、今の私はお腹壊しちゃうかもなぁ〜。
「私も知ってましたよ?みなさんっ!」
て、アンタは……
「嘘だな?モエちゃんはぁ」
「ええ、何でですかぁ?女将さぁん」
「だって、気づいたらすぐに得意になって言ってくるだろぉ?」
「やっ!そんなことぉ〜」
「ないかいぃ〜モエモエぇ〜?」
「もぉう、みんな私のこと知りすぎってゆーことにしときますっ!」
お〜い、可愛く締めるねぇ、この子わぁ?
コン、コン、コン、
「ん!?アンタお客さん?」
「ええ、今たこ焼き焼いて手が離せないからお前行ってぇ」
「て、おいっ!今、火ぃ入れただろ?」
マスター、、、アンタ……タイミング悪っ?
ま、そこがアンタの憎めないとこでもあるが?
「はぁい……え!?」
どう?どおぉよ?ナミちゃん。
て、え?固まってない?
「ありがとうございました〜、、、て、これ何?どおしたの?」
「ん?みんながナミにて」
「エェッ、わざわざぁ?」
わざわざて、そんな大袈裟なぁ?ナミちゃん。
「いゃあ?だってこんな大きなケーキなんて……子供の頃にももらったことないよ?」
「でも、マジでデカすぎっ!」
「ホントこれだと10歳くらい歳とってもらわないと?」
キッ!!
「マチダっ、今すぐ帰れ!そして出禁なっお前」
「うん、うん、」
「うんて、、、キョウまで……」
「マチダ、仕方なさしっ!マチダ」
なさしって?
「よぉ〜し、食べきれないほどのケーキだから、少し切り取ってさぁ、、、マチダとモエにケーキ投げしよっかぁ?」
ホホホぉ〜、ナミちゃんてたまに怖いこと言うよねぇ?
「よしやろやろっ?お祝いだぁ」
ちょ待てぇよぉ〜。
アンタら食べ物屋さんでしょオぉ〜!!
完




