1話 〜今年も〜
一応、第2シーズンになります。
「何時だっけ?」
「え!?14時半でしょ?」
「そうだよね、歩いて行こっか」
新年おめでとうございます。
新年一発目は、私マスターが担当いたします。
安定の、マスターですっ。
まだ酔ってないんで、今はまだ普通ですよ。
「あ、お花買って行こうよ」
「え、お飾りさんはあるでしょ?」
「うわぁ綺麗コレ」
聞いちゃいねぇし。
「私ピンク」
「じゃあ、俺青」
あっ、いいねその組み合わせ。
「ありがとうございます」
「ありがとうございました」
今年一発目の『ありがとうございました』を頂いたのは、花屋さんでした。っと。
さぁて、店に着いたら準備して、そしたら……
て、あれ?
「モエじゃん、どしたのこんなとこで」
「ああ、マスター。なみのりやってたらなぁ?て思ったら来ちゃって」
「はは、明後日まで休みだって書いてあるのに」
全くこの子は自炊できないんだろな?
「え、でもどこ行くんですか?お二人は」
「ん、店だよ」
「ほら、じゃあ」
イヤイヤ、うちわの正月祝いだし。
「仕方ねえなぁ、モエは特別ね」
「やったぁ、女将さんありがとう」
おお、まぁ娘みたいで可愛いんだろ?ナミも。
「よぉし、着いたら準備すっぞぉモエ」
「了解しまた、マスター」
て、あれ?
「どしたの、みんな揃ってさ」
「あ、ノリちゃん。遅かったね?」
「え、店長たちとなんか約束してたっけ?」
「いや、もしかしたら開いてないかな?なんて来てみたら」
ん、十文さんまで?
「そしたら、寿司屋のにいちゃんが誰もいないっすか?てコレ置いてってさ」
「ええ、早くなーい?」
「まだ14時前だよ」
「え?でもほら?」
ん、何、奥を指さして?
「あ、姉ちゃん、もう」
「来てたのか?じゃない!」
へ?
「読まれた?心」
「アホっ、分かるんだよ、お前の言いたいことは」
「あんた単純だから」
「コラ、ナミちゃんも。て、もう名前呼んでいいんだよね?」
あ、うんどうぞぉ。
「アンタたちが13時半ていうから、来てみたら誰もいないし」
「え!?14時半じゃ?」
「ほら、ピザもとっくに届いているよ」
「ホントだぁ、じゃあ、ナミが悪いんだ」
「ええ、私間違えた?」
「ま、立ち話もなんなんで、中に入りましょ」
「そうだね、店長……て、おい!」
ホント仕方のない人たちだなぁ?
ん?
「なんだ鍵開いてんじゃん」
「え、だって開いてないから、外にいたんでしょ?」
「うん、お寿司屋さんもガンガン引っ張ってたよ。少し怒って」
今度謝っとこ、汗
「ええ、ノリちゃん開けてみて」
「お前が開けてよ。あ、十文さんちょっとコレ貸して」
「何やってんの?アンタ」
「え、俺お寿司持っているから、何かあったらひっくり返しちゃうから先に入れない」
「は?持ってなかったじゃん」
「うん、今は持ってるから無理」
「汚ねぇ、何かあったら食べるどころじゃないしっ」
そうなんだけどね。
「じゃあ開けるよ」
そぉ〜と、
「どう?なんか居る?」
ねぇ、どうしたの黙って。
「アレ何で居るの?」
誰よナミ?
「何でて正月だろ?みんな集まらんでどうすんじゃ?」
「ええ、だってお盆じゃないよ今日は?」
「そんなこと分かっとるわ」
「て、ばあさんまで……」
「酒あるんだろ?酒?ドボも来るんか?」
「ていうか、アンタたちのひ孫がたくさん来るかもよ?お年玉用意したの?」
「はあ!?そんなもんあるか。こちとらフリーパスやぞぉ〜」
「まぁ、あの世はな?」
「お年玉用意しとらんでぇ、また出直そっ」
「うん、ばあさんもそう言ってるから、じいさんも今日は」
「な、そうするか?そんなら冥界フードコートで蕎麦と酒でもやるか?」
「いやや、ワシは帰るで、おまさん1人で呑んどきゃあ」
「じゃあ行くわな」
「うん、またお盆ねぇ〜バイバイ」
「アレ、ナミちゃん誰とはなしてんの?」
ねぇ、気になるよね?店長も。
「ああ、立ったまま夢見てたわ」
エェッ〜!?無理でしょそれ。
ま、気を取り直して初めますか?
「て、なんでいんの?てゆーかいつ来たアサミ」
「ええ、今」
「え、あの子、私が来た時もう外の階段の……」
「あ!?お、お姉さん、ちょっとまた後で」
「ハハハハー、アサミあざといな」
コレでアユミも来れば……
「あれェ、ホントだぁ?みなさんお揃いで」
「おお、アユミちゃんなんで分かったの?」
「え、アサミさんから集合が」
あ、ホントだ、LINE来てるね?
「て、アサミ勝手に!」
「ま、アユミちゃんだからいいじゃないの?」
「そだな、そんで誰かさんはホームセンター勤務だから、正月も忙しくて相手してくれないと」
「もうフラれ……じゃなくて別れたんだよ」
「違う女将さん。フラれてもないしっ。今日も仕事!て、だからなんでマスター知ってのよ」
ささ、乾杯しよ、乾杯。
「今年もよろしく〜」
「こちらこそぉ」
はぁ気分いいなぁ〜。
「カニもあるからね、出しちゃおか」
「アンタまだ子供たち来るから」
「いや、もういいよ。来るの遅いし」
「イェーイ、ノリちゃんカッコいい」
「そ、だろぉ、俺カッコいいだろぉ?」
「モエ、ノリぴーイケてるてゆってみ?」
「ええ、嫌ですよぉ」
「嫌って何だよ。練習しとけ、好きな男できた時のために」
「そうしたら、そん時言うわよ?ねぇ」
「そうですよぉマスター」
「よぉし、明明後日からもまたどおせこの顔ぶれなんだろ?何の変わり映えもない」
「それがいいんじゃんねぇ」
「そうですよね、女将さん」
「うっせぇ、うっせぇ。今日は俺の日なんだ」
「そうだよ、だからナレーション少ないんじゃん」
「はぁ?ナミ……そういうことだったの?」
「今気づいたの?ノリちゃん」
「ああ、もうめんどくせぇ、だからよぉノリぴーカッコいいって言った奴は、明明後日の呑み代ただ」
「ええ、ホントぉ!?」
「お年玉だぁ〜」
「じゃあいきますかぁ、みなさんっ」
「せーのっ」
「ノリぴーカッコいい」
「ノリぴーカッコいいです」
「ノリぴーカッコいいね〜」
「ノリぴーカッコいいもんね」
「ノリぴーカッコよくな〜い」
「ノリぴーカッコいいよ〜」
て、ん?
「誰だ今、カッコよくな〜いて言ったの?」
「ハハハハー」
「ま、コレで明明後日も安泰と」
「アサミちゃん、明明後日とかなら連れて来ればいいじゃん」
「ああ、そうですね」
「ふぁはは、ばぁかどもめぇ、今のは嘘なのだぁ〜」
「ええ、汚ねぇぞノリっ」
「はは!何とでも言えっ、今日は1日なのだからな!」
「ええ!?」
「それは4月だろ!」
ほへっ?
完




