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居酒屋なみのり  作者: マメ
居酒屋なみのり2

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18/28

1話 〜今年も〜

一応、第2シーズンになります。



「何時だっけ?」


「え!?14時半でしょ?」


「そうだよね、歩いて行こっか」



新年おめでとうございます。


新年一発目は、私マスターが担当いたします。


安定の、マスターですっ。


まだ酔ってないんで、今はまだ普通ですよ。




「あ、お花買って行こうよ」


「え、お飾りさんはあるでしょ?」


「うわぁ綺麗コレ」


聞いちゃいねぇし。


「私ピンク」


「じゃあ、俺青」


あっ、いいねその組み合わせ。


「ありがとうございます」


「ありがとうございました」 


今年一発目の『ありがとうございました』を頂いたのは、花屋さんでした。っと。




さぁて、店に着いたら準備して、そしたら……


て、あれ?


「モエじゃん、どしたのこんなとこで」


「ああ、マスター。なみのりやってたらなぁ?て思ったら来ちゃって」


「はは、明後日まで休みだって書いてあるのに」


全くこの子は自炊できないんだろな?



「え、でもどこ行くんですか?お二人は」


「ん、店だよ」


「ほら、じゃあ」


イヤイヤ、うちわの正月祝いだし。


「仕方ねえなぁ、モエは特別ね」


「やったぁ、女将さんありがとう」


おお、まぁ娘みたいで可愛いんだろ?ナミも。



「よぉし、着いたら準備すっぞぉモエ」


「了解しまた、マスター」 


て、あれ?


「どしたの、みんな揃ってさ」


「あ、ノリちゃん。遅かったね?」


「え、店長たちとなんか約束してたっけ?」


「いや、もしかしたら開いてないかな?なんて来てみたら」


ん、十文さんまで?


「そしたら、寿司屋のにいちゃんが誰もいないっすか?てコレ置いてってさ」


「ええ、早くなーい?」


「まだ14時前だよ」


「え?でもほら?」



ん、何、奥を指さして?


「あ、姉ちゃん、もう」


「来てたのか?じゃない!」


へ?


「読まれた?心」


「アホっ、分かるんだよ、お前の言いたいことは」


「あんた単純だから」


「コラ、ナミちゃんも。て、もう名前呼んでいいんだよね?」


あ、うんどうぞぉ。 



「アンタたちが13時半ていうから、来てみたら誰もいないし」



「え!?14時半じゃ?」


「ほら、ピザもとっくに届いているよ」


「ホントだぁ、じゃあ、ナミが悪いんだ」


「ええ、私間違えた?」 


「ま、立ち話もなんなんで、中に入りましょ」


「そうだね、店長……て、おい!」



ホント仕方のない人たちだなぁ?


ん?


「なんだ鍵開いてんじゃん」


「え、だって開いてないから、外にいたんでしょ?」


「うん、お寿司屋さんもガンガン引っ張ってたよ。少し怒って」


今度謝っとこ、汗




「ええ、ノリちゃん開けてみて」


「お前が開けてよ。あ、十文さんちょっとコレ貸して」


「何やってんの?アンタ」


「え、俺お寿司持っているから、何かあったらひっくり返しちゃうから先に入れない」


「は?持ってなかったじゃん」


「うん、今は持ってるから無理」


「汚ねぇ、何かあったら食べるどころじゃないしっ」


そうなんだけどね。



「じゃあ開けるよ」


そぉ〜と、


「どう?なんか居る?」


ねぇ、どうしたの黙って。




「アレ何で居るの?」


誰よナミ?


「何でて正月だろ?みんな集まらんでどうすんじゃ?」


「ええ、だってお盆じゃないよ今日は?」


「そんなこと分かっとるわ」


「て、ばあさんまで……」


「酒あるんだろ?酒?ドボも来るんか?」


「ていうか、アンタたちのひ孫がたくさん来るかもよ?お年玉用意したの?」


「はあ!?そんなもんあるか。こちとらフリーパスやぞぉ〜」


「まぁ、あの世はな?」


「お年玉用意しとらんでぇ、また出直そっ」


「うん、ばあさんもそう言ってるから、じいさんも今日は」


「な、そうするか?そんなら冥界フードコートで蕎麦と酒でもやるか?」


「いやや、ワシは帰るで、おまさん1人で呑んどきゃあ」


「じゃあ行くわな」


「うん、またお盆ねぇ〜バイバイ」




「アレ、ナミちゃん誰とはなしてんの?」


ねぇ、気になるよね?店長も。


「ああ、立ったまま夢見てたわ」


エェッ〜!?無理でしょそれ。




ま、気を取り直して初めますか?


「て、なんでいんの?てゆーかいつ来たアサミ」


「ええ、今」


「え、あの子、私が来た時もう外の階段の……」


「あ!?お、お姉さん、ちょっとまた後で」


「ハハハハー、アサミあざといな」


コレでアユミも来れば……



「あれェ、ホントだぁ?みなさんお揃いで」


「おお、アユミちゃんなんで分かったの?」


「え、アサミさんから集合が」


あ、ホントだ、LINE来てるね?


「て、アサミ勝手に!」


「ま、アユミちゃんだからいいじゃないの?」


「そだな、そんで誰かさんはホームセンター勤務だから、正月も忙しくて相手してくれないと」


「もうフラれ……じゃなくて別れたんだよ」


「違う女将さん。フラれてもないしっ。今日も仕事!て、だからなんでマスター知ってのよ」




ささ、乾杯しよ、乾杯。


「今年もよろしく〜」


「こちらこそぉ」



はぁ気分いいなぁ〜。


「カニもあるからね、出しちゃおか」


「アンタまだ子供たち来るから」


「いや、もういいよ。来るの遅いし」


「イェーイ、ノリちゃんカッコいい」


「そ、だろぉ、俺カッコいいだろぉ?」


「モエ、ノリぴーイケてるてゆってみ?」


「ええ、嫌ですよぉ」


「嫌って何だよ。練習しとけ、好きな男できた時のために」


「そうしたら、そん時言うわよ?ねぇ」


「そうですよぉマスター」



「よぉし、明明後日からもまたどおせこの顔ぶれなんだろ?何の変わり映えもない」


「それがいいんじゃんねぇ」


「そうですよね、女将さん」


「うっせぇ、うっせぇ。今日は俺の日なんだ」


「そうだよ、だからナレーション少ないんじゃん」


「はぁ?ナミ……そういうことだったの?」


「今気づいたの?ノリちゃん」


「ああ、もうめんどくせぇ、だからよぉノリぴーカッコいいって言った奴は、明明後日の呑み代ただ」


「ええ、ホントぉ!?」


「お年玉だぁ〜」


「じゃあいきますかぁ、みなさんっ」


「せーのっ」

       

  

「ノリぴーカッコいい」

「ノリぴーカッコいいです」

「ノリぴーカッコいいね〜」

「ノリぴーカッコいいもんね」

「ノリぴーカッコよくな〜い」

「ノリぴーカッコいいよ〜」       



て、ん?


「誰だ今、カッコよくな〜いて言ったの?」


「ハハハハー」


「ま、コレで明明後日も安泰と」


「アサミちゃん、明明後日とかなら連れて来ればいいじゃん」


「ああ、そうですね」




「ふぁはは、ばぁかどもめぇ、今のは嘘なのだぁ〜」


「ええ、汚ねぇぞノリっ」


「はは!何とでも言えっ、今日は1日なのだからな!」



「ええ!?」




「それは4月だろ!」




ほへっ?





         完



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