13話 〜みんなのグルメ〜
「あー次コレ、コレ面白いよね?」
「私、好きなんだコレ」
「やっぱ、女将さんもぉ、いいですよねコレ」
「暇だとコレばっか見てるよ、コイツ」
「指差すな!」
ははは、仲良い二人、ご馳走様ぁ〜。
私はモエ。21歳。
そしてここは、そう『居酒屋なみのり』
私は去年からのデビューです!
「ああ、美味しそう?あれはなんですか?」
いいなあ俳優さんは、色々と食べられて……
て、それも大変なお仕事か?
「あれねぇ、いつも食べに行ってみたいて思ってるんだけど、連休取らないとねぇ〜」
ああ、そうか中々連休て難しいのかな?
飲食店さんは。
「今度、一緒に行きましょうよ。聖地巡礼に女将さん」
「お、いいですね。聖地ですか?」
て、え?どちらさんでしたっけ?
「きっしーは回れないだろ?100回とか?」
て、マスターそれ違うよ。
そんで、もっと変な方へ話を広げないようにね。
「え?食べ歩きくらい出来ますよ、この歳だって」
「きっしー知ってんだ?このドラマ」
「女将さん、私だってテレビで見てましたよ」
はは、でもあなたの事はまだ知らないし、最悪マスターまでで!
そして、あそこの赤ら顔は、ふーむ?
「ん?モエちゃん今、俺のこと考えてなかった?なんか」
うわぁキタァあ”——
「い、いいえ全くありませんでしてよ」
「な、何その言い方?俺何かしたっけ?」
「あー、お前きょどってんな!いや、お前ら2人」
マスター、そうじゃなくて助けてよっ。
「もお、またアンタはお客さんに向かって」
女将さんナイス!
「いや、そうだけどさぁ。何かおかしいもんこの2人」
「いや、俺何もないですよ?ね、俺……」
あ、あ、寄ってキタァ!?
「え?俺酔って何かしました?前に」
「いや別にないですけど、ただ」
言いづらい、女将さーん?
「あ?紹興酒がないや」
て、え?女将さん、助けは?
「いや、コレ作れるか分かんないけど、似たようなの作ってあげようかと……」
うわぁ、女将さん、やっぱ素敵!
私も将来は、あなたのように居酒屋の女将になるわっ!わっ!(エコー)
「ん?何してんのお前?」
て、あーマスター顔近すぎ!
居酒屋の女将になっても、アンタとは違う人を選びますからね、
ワ・タ・シ・は——
て、まさかこれフラグ?
「いや、いいからお前行ってこい」
どこへ?マスター、
「え、食の修行ですか、今からもう?」
「は、何言ってんの?酔ってんのか」
「いやぁ、マスターほどわぁ。じゃ聖地……」
「うっせぇ、紹興酒だわっ、早く買ってこい」
ええ、私はお客さんよぉ〜。
「どうせ暇だろ?」
「え、いや暇というか呑みに来てまして」
「こんなとこ来て、暇じゃねぇか?」
アンタの店やでぇ?
「もう、分かりましたぁ!」
はぁ、こうなんのかぁ?
「え、いいのモエちゃん、悪いじゃん」
おーい、笑ってますよぉ女将さん。
はあ、食べ歩きならぬ買い歩きかあ?
でも、店に帰ったら美味しい料理がぁ?
独女には嬉しい手料理ぃ〜
しかし、チンゲンサイなんてわかんないヨォ〜
「モエ〜、モエ〜、なみのりだっ!フゥ〜」(おんぷ)
完




