リアル孤独のグルメ「俺の腹は今何バラなんだ?」
※こちらに掲載している写真は店主に許可をもらって掲載しています。
こんにちは、お酒が弱くて飲めないたこすです。
ここ数日、資格試験を受けるためにホテルに滞在してました。
資格試験といっても、二日間の講習を受けて最後にテストで合格すればもらえるというもので、合格率は9割以上らしいです(笑)
合否はまだわかりませんが、多分受かってます(多分ね!)
まあ、そんな資格の話は置いといて。
ホテル滞在中に一番困ったのが夕食でした。
普段、一人で外食することはあまりなく、するとしても勝手を知ってるチェーン店の牛丼屋かラーメン屋くらい。
初見のお店に一人で入るなんてほとんどありません。
けれども、二日間の講習で夕食がないのはキツいので、何か食べないとと思い、ホテルの周りをウロウロしてました。
その時頭に浮かんだのが、孤独のグルメの主人公・松重豊さん演じる井之頭五郎のこのセリフ。
「俺の腹は今何バラなんだ?」
和食なのか、洋食なのか、中華なのか。
肉なのか、野菜なのか、麺なのか。
自分は今、何を食べたがっているんだ?
そんな時、目に飛び込んできたのがコメダ珈琲でした。
正直、コメダ珈琲は入ったことがありません。
シャレオツな感じがするからです。
一人だとなおさら入りにくい。
でも本能が告げました。
「コーヒーか。夕食にコーヒー、いいなぁ」
もはや気分は井之頭五郎。
食事が出来るかは謎でしたが、どんな店でも躊躇なく入る彼を見習って「そいや!」と入店しました。
入るや否や店員さんが出迎えてくれましたが、ほぼ満席状態。
カウンター席に案内されメニューを開きます。
シャレオツなコーヒーがシャレオツに並んでいました。
この時点で、かなりひよってきました。
(いやいや、今自分は井之頭五郎だ)
そう奮い立たせ、メニュー表から「ビーフシチュー」を選択。
結果、大正解でした。
やってきたビーフシチューは湯気が立ち上ぼり、美味しそうな匂いを発しています。
さらにチーズがたっぷりかかっており、見ただけで「美味しいだろ、これ」と確信しました。
一口食べてみると、とても濃厚で、口の中にシチューソースが広がります。
さらに一緒に提供されたトーストをビーフシチューに浸し、パクリ。
チーズとビーフとトーストが口の中で見事なハーモニーを奏でてくれました。
(うまい、うますぎる。やっぱりビーフシチューにはトーストが一番だな)
井之頭五郎ふうにそんな事を思いながら、コーヒーも一緒に流し込みます。ちなみにコーヒーはアメリカン。これまたうまい。
ビーフシチュー、トースト、コーヒーの無敵ループ。
これはもう、誰にも止められません。
シチューを食べ、トーストを頬張り、コーヒーを流し込む。
まさに至福の時間です。
あっという間に完食した私は、大満足しながら「ごちそうさま」をしました。
少しお高かったですが、美味しいコーヒーに美味しいビーフシチューを食べられたのでよし。
そうしてコメダ珈琲を出た私は、少し歩いてまた思いました。
「……俺の腹は今何バラなんだ?」
そう、コメダ珈琲は美味しかったんですが、量がまったくと言っていいほど足りなかったんです。
松重豊さんは少食だそうですが、彼が演じてらっしゃる井之頭五郎は大食い。
だからというわけではないのですが、「俺の腹は」に逆戻り。
再度、夕食巡りをする羽目に。
(洋食を堪能したから、今度は和食か中華だな)
そう思いながら歩いていると、個人で経営しているとんかつ屋さんが見えてきました。
昔ながらの定食屋という感じの味のある店構え。
「俺の腹」は和食か中華だったため、ぴったりです。
ちょっと躊躇しましたが、コメダ珈琲で井之頭モードになっていた私は、これまた「そいや!」と入店。
店内はカウンター席に四人がけテーブルが2つだけという、昔ながらのよく見るスタイルでした。
そしてカウンターには焼酎のボトルが並んでいます。まるで居酒屋さんみたい。
客はおらず、店主もいない。
(あれ? やってるよね?)
少しドキドキしていたら、奥から女性の店主がやってきました。
「いらっしゃいませ」
「いいですか?」
「はい、どうぞ」
さっそくカウンター席に座ってメニューを眺めます。
とんかつ屋さんでしたが、他にもたくさんのメニューが載っていました。
ミックス定食なんてものすごくそそられます。
迷う、非常に迷う。
でも入ったのはとんかつ屋さんなので、王道のとんかつ定食を注文しました。
焼酎のボトルに遮られて厨房は見えませんでしたが、料理を作る音が聞こえてきます。
トントン、サクサク、トントン、サクサク。
「うーん、こういう雰囲気もいいなぁ」
初めて入る個人経営の定食屋でしたが、とても落ち着きました。
チェーン店ではなく、こういうお店を好む人の気持ちがわかった気がします。
「お待たせしました」
待つこと10分。
やってきたのは、想像通りの豚カツ定食でした。
カツはちょっと大きめでしょうか。
違うのは、塩が一緒に提供されていたこと。
せっかくなので、店主に許可をもらって写真を一枚。(あとで気づきましたが、塩が写ってませんでしたorz)
冷めないうちに、さっそくやってきた豚カツを何もつけずにパクリと一口。
その瞬間、思わず声をあげそうになりました。
(なにこれ、うんま!)
肉はめっちゃ柔らかく、ジューシーで、塩っ気があり、うまみが口いっぱいに広がります。
衣はサクッとしていて、それでいて肉の歯ごたえを邪魔せず、豚カツのうまさを引き出しています。
まるで高級ステーキを食べてるかのような一品。(高級ステーキなんて食べたことありませんが)
(これ、ほんとに豚カツか?)
今まで食べたどの豚カツよりも美味しい。
さらにご飯をかきこむと、米の甘さが豚カツのジューシーさを際立たせます。
(う、うまい。うますぎる……)
もう言葉になりません。
中濃ソース、ウスターソース、からしとありましたが、塩をまぶして食べるのが一番美味しかったです。
感覚的に焼き鳥(塩)を衣で揚げた感じでしょうか。
思わず孤独のグルメの第一話で放った井之頭五郎のこのセリフが頭に浮かびました。
「焼き鳥って、こんなに美味しかったっけ?」
例えて言うなら、まさにこれ。
「豚カツって、こんなに美味しかったっけ?」
味噌汁も絶妙な塩梅で、豚カツフィーバーに陥っている口をリセットさせてくれます。
野菜、漬物と来て、なぜか一緒に提供されているお茶。
豚カツがジューシーな分、他がさっぱり系で統一されています。
すべてが完璧で、ここまで美味しいならテレビの取材でもあるんじゃないかと店内を見渡しましたが、色紙らしきものはありません。
代わりに、料理の大会で優勝した賞状が飾られてました。
うん、これは確かに優勝ものだわ。
黙々と、本当にただ黙々と食べ続け、あっという間に平らげてしまいました。
コメダ珈琲のビーフシチューはいずこへ?
最後にお会計をし、店主に
「ものすごく美味しかったです、ごちそうさまでした」
と伝えました。
伝えずにはいられない美味しさでした。
店を出た私は、お腹をポンポン叩きながら、ひとりホテルへと帰るのでした。
エンディングはもちろん、井之頭五郎のテーマ曲で(笑)
お読みいただきありがとうございました。




