ベットです寝たら、、、
オーノー
そこで寝たら、、、、
かんなたちは次の部屋へ向かおうとしていた――が、そのとき。
「……ふかふかですね〜」
かんながそっとベッドに手を置くと、指先に伝わるのはまるで雲のような柔らかさ。
ふわっふわで、手が沈み込むような感触。
まるでぬいぐるみを抱きしめているような心地よさだった。
(クロみたい……いや、クロじゃないから!)
心の中でひとりツッコミを入れながら、かんなは思わず口にした。
「あの……失礼かもしれませんが、一回寝てもいいですか?」
グランファリーは少し驚いたように目を見開いたが、すぐに微笑んでうなずいた。
「ええ、構いませんよ」
(あ、寝るって言っちゃったけど……寝転がる、だったのに!)
ちょっとだけ後悔しながらも、かんなはベッドにそっと横になる。
背中に広がるふわふわの感触。体がすっと沈み込んで、まるで空気の上に浮かんでいるようだった。
「……最高……」
思わず声が漏れる。
その瞬間――
「クロも!」
「俺も!」
クロとりゅうとが勢いよくベッドにダイブ!
「ちょ、私飛び込んでないからね!?」
かんなが慌てて言うと、グランファリーが優雅に言葉を添える。
「このベッドは、特別な素材で作られているんです。とても質が良いものを使っていて……」
「そうクロね! これ、ふかふかクロ!」
「そうクロね!って……クロ、本当に分かってるの?」
かんなは半分あきれながらも、ふかふかの感触に身を委ねた。
エアコンの風が心地よく頬をなで、部屋にはほんのりとラベンダーのような香りが漂っている。
(……このまま寝ちゃいそう……)
そう思ったそのとき――
「こらっ!」
鋭い声が部屋に響いた。
「えっ……!?」
かんなはびくっと体を起こす。
(まさか……グランファリーさんに怒られた!?)
「す、すみません! グランファリーさん!」
慌てて謝ると、グランファリーはきょとんとした顔で首をかしげた。
「えっと……何がすみませんなんですか?」
「え?」
かんなは混乱する。
クロもりゅうとも、怒るような様子はない。
グランファリーも違うということは――
「違う! 僕だよ! 僕!」
突然、どこからともなく声が響いた。
「……誰!? どこ!?」
かんながきょろきょろと辺りを見回すと――
「バッ!」
布のようなものがめくれ、そこから誰かが飛び出してきた!
「って、お前……プレイヤーとか言うやつ!?」
「いや、誰だと思ってたの!?」
「ていうか、俺にももっと喋る機会をくれよ!」
「クロもクロよ!」
クロも便乗して叫ぶ。
かんなは呆れながらも、思わず笑ってしまった。
無理




