家探し、でも森は危険
第三話です、今回はハルマ君の家が見つかりそうなところで終わろうと思います。
皆さんは迷子になった事ありますか?
私はあります。
確か7歳ぐらいの時にお母さんと一緒にお店を見てて勝手に好きな所を見てたらお母さんとはぐれちゃって。
それで30分無駄にしてしまったんですよ。
みなさん、迷子にならないように。
クロは考えた。
「このハルマ君の傷、ただの怪我クロ?それとも……何かの印クロ?」
ふと、ひらめいた。
「かんななら、何か知ってるかもしれないクロ!」
そう思い立ち、かんなの家へ向かおうとしたが、足を止めた。
「……あ、そうだったクロ」
現在の時刻は6時45分。
かんなが起きるのは8時頃。つまり――
「まだ寝てるクロ!!!」
せっかく相談しようと思ったのに、どうしよう。
ため息をついていると、突然、声がかかった。
「クロさん?大丈夫ですか?」
振り向くと、ハルマ君が心配そうにこちらを見ていた。
冷たい風が吹いてくる。
「……あ、うん。大丈夫クロ」
しかし、本当に大丈夫なのか?クロは予想する。
この傷は、他国から来た印かもしれない。
でも、それが正しいかどうかは分からない。
だから、まずはハルマ君に聞くことにした。
「ねぇねぇ、ハルマ君。お家って、どんなところクロ?」
ハルマ君は目を輝かせながら答えた。
「確か、森の中だったよ!お花がいっぱい咲いてて……すごく綺麗だったんだ!」
クロは、その言葉にピンときた。
「森の中クロ……?」
ここで疑問が生まれる。森の中に家?
――もしかして、ハルマ君って……モンスター!?
しかし、今はそんなことより、家の場所を探す方が優先だ。
クロは思い出す。
「そういえば、さっき森を見たクロ……確かこの辺りにひとつだけあったクロ!」
「じゃあ、お家はここの森の中クロ?」
「た、たぶん……多分そこの森!」
ハルマ君の声には、少し不安が混じっていたが、クロは決心した。
「じゃあ、こっちに進もうクロ!」
「うん!」
こうして、森へと足を踏み入れる。
風で森の木がガサガサと揺れ音を立てる。
そして風の音が過ぎ去っていく。
その時――クロの心はざわついていた。
怖い。
だってクロは昨日、かんなに言われていた。
「クロ、絶対に森や洞窟には行かないでね。そこには強いモンスターがたくさんいるの。もし入ったら、クロ……死んじゃうかもしれないから」
「あと、迷子になっちゃうかも知れないし……と、とにかく!絶対に行っちゃダメだよ!」
その言葉が頭に響く。
でも、ハルマ君を助けるためには……行くしかない。
クロは決心した。
そして、森に入ったその瞬間――
「グルルル……!!!」
モンスターが現れた。
「ハルマ君!モンスターが!!」
クロは叫んだ。
どうしよう。
クロが戦えるはずもない。
すると――
「分かってる。ここは僕に任せて!」
ハルマ君が、まるで別人のような力強い声を出した。
クロは驚く。
「え……!?ハルマ君、戦えるクロ!?」
しかし、クロ自身は何もできない。
だから、ここはハルマ君に任せるしかなかった。
「お願い!ハルマ君!」
ハルマ君は頷き、両手を広げる。
そして――呪文を唱え始めた。
「この土地のモンスターよ、立ち去れ……立ち去れ……」
「ここは僕の陣地……憚るものは消えるべし!!!」
その瞬間――
森の空気が変わった。
木が歩いていた時よりも激しく揺れ風もますます強くなっていた。
そしてハルマ君の周りには、不思議な魔法の力が満ちていた。
そして、モンスターは次々と後退し、クロたちに近づくことすらできなくなった。
クロは目を見開く。
「ハルマ君……こんなすごい魔法が使えるクロ!?すごいクロ!!」
ハルマ君は、少し照れながら言った。
「……実は、お母さんが魔法に詳しくて。いろいろ教えてもらったんだ」
こうして、ハルマ君の魔法による守りの中、クロたちは森を進んでいく。
しかし、家はまだ見つからない。
クロはハルマ君に尋ねる。
「本当にこの辺りクロ?」
すると、ハルマ君が突然、目を輝かせた。
「あっ……!ドリームチェリー!!」
ハルマ君は指をさして、風に揺れながらも木に咲く鮮やかな花を見つめる。
「僕の家の近くにも咲いてたんだ。だから……きっとこの辺だ!!」
クロもホッとする。
「よかったクロね!もうすぐ着くクロ!」
しかし、クロの中にはもう一つ気になることがあった。
――なぜ、ハルマ君にはあの傷があるのか?
普通、そんな傷はないはず。
でも、家に行けば何か分かるかもしれない。
ハルマ君の家は、一体どんな場所なのだろう。
クロは、期待と不安を抱きながら、歩を進めるのだった。
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