迷子と走る、訓練の朝
ポテクロkaです!
二話を書きました!
一応ちょっと説明するとクロが迷子の男の子を見つけるシーンですね。
まだこのお話で一番盛り上がるシーンではもちろんありませんが面白いと思います。
特にここからちょっとはクロが活躍するシーンかな?
あ、一話の時に聞こうと思っていたんだけどみんなはかんなとクロどっちが好き?
ちなみに私はクロが好きです。
理由は後書の方で説明しますね。
「よーし!クロはもっと強くなるクロ!」
そう意気込んでいたはずのクロだったが――朝5時に目が覚めてしまう。
そのためまだ外は薄暗いが明るいようなまるでグラレーションのようでいつもの朝だった。
「あれ?かんなとの訓練の約束は9時だったクロ……早すぎたクロ」
せっかくだからもう一度寝ようとするが、なかなか眠れない。
しばらくベッドの中でごろんごろん転がってみるも、全然ダメ。
「うーん……クロ、もう特訓しちゃうクロ!」
ふわふわなしっぽを揺らしながら飛び起きる。
しかし、いざ特訓と言っても、何をすればいいかわからない。クロは考える。
「うーん……とりあえず走るクロか!いっぱい走って速くなるクロ!」
そう決めると、公園を目指して駆け出した。
しかしいざ外に出るとなるとちょっと涼しかった。
その時クロは公園に到着し、
「さぁ、たくさん走るクロ!」
と張り切るクロ。
しかし、ふと視線の先に違和感を覚える。
急に空が曇ってき風が吹いている。クロの体は揺れる。
滑り台の向こう側で何かが動いているのだ。
「誰クロ?」
と言いかけて、すぐに口を押さえた。
――ここにはモンスターがいる。
かんなに聞いたばかりだったクロ……。
慎重に滑り台の隙間から観察する。
しかし、敵意のある動きはない。
むしろ、その存在は……泣いている?
クロはしばらく悩んだが、意を決して近づくことにした。
「ど、どうしたクロ?」
しゃがんで声をかけると、小さな声が返ってきた。
「僕……迷子になっちゃったの……これじゃお家に帰れないよ……えーん」
クロは驚いた。
てっきりモンスターかと思っていたが、ただの迷子らしい。
「迷子クロか……よし!クロも一緒にお家探すクロ!」
クロは手を差し出しながら言った。
「僕はクロっていう名前クロ。よろしくクロ!」
すると、涙をぬぐいながら小さな子が答える。
「……ハルマ。ハルマだよ」
「ハルマ君クロか。よろしくクロ!」
クロはハルマの手をぎゅっと握った。
「お家の場所、大体わかるクロ?」
ハルマは公園の外を指差しながら、
「たぶん、あの辺……」
と小さく言った。
「レッツゴークロ!」
二人は公園から出て、右に進んだ。
しかし、そこからが問題だった。
「ここからどうするクロ?」
ハルマは困ったような顔をして、「ここから先がわからなくて……それで迷ってたんだ」と答えた。
「そ、そうクロか……」
クロはしっぽを揺らしながら考え込む。
どうやってこの子の親を探し出せばいい?
ふと、ハルマの顔を見て気づく。
小さな傷がある。
かんなにはなかった。
他の人にもなかった。
――もしかして、このリバーベル王国の住人じゃない?
隣国から来たのか?
いや、そもそもどうやってここまで来たのか?
謎は深まるばかりだった。
「クロ、どうすればいいクロ……!?」
果たしてクロはハルマの家を見つけられるのか――?
はい、前書きの時に言ったんですがなぜ私がクロがいいかと言うとまず、ぬいぐるみという時点で可愛いし元々私はそのぬいぐるみらしき物を持っているのでクロがいいです。
それでお話の方はどうでしたか?
クロがハルマ君とモンスターを勘違いしてしまいました。
それでハルマ君はMPCかと言うとそうでもないような、、、ちょっとそこら辺は分かりません。




