かんなたちの晩ご飯!!
十六話です。読んでね!!
「かんな、今日の晩ご飯は何クロ?」
「えーと……普通のシチューだよ!」
「シチューって何クロ?」
クロは首をかしげながら、器を覗き込む。
かんなは笑いながらシチューをよそい、クロの前に置く。
「これがシチューの具材。まずは食べてみて?」
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クロは興味津々で一口食べる。
しかし――
「え?これがシチュークロ?」
「クロ、これ嫌いクロ……」
かんなはすぐに説明する。
「いやいや、それは**シチューの具材**だよ」
「シチューは、その**スープ**のこと!」
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クロはスープの部分をじっと見つめる。
「このスープクロ?美味しいクロ?」
「試しに飲んでみたら?」
かんなが促すと――
クロはそっとスプーンですくい、口に運ぶ。
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次の瞬間――
「何クロ!!!」
クロの目が輝く。
「濃厚でクリーミークロ!」
「でしょ!」
かんなは満足そうに頷く。
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「この具材と一緒に食べたら、もっと美味しいクロ!」
クロは夢中で食べ進める。
ふと横に目をやると、白い粒々が置かれているのに気づいた。
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「これ、何クロ?」
「これは**ご飯**だよ」
「シチューと食べても美味しいし、普通に食べても美味しいよ!」
かんなは笑いながら答える。
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クロはまずご飯だけ食べる。
「うん!とっても美味しいクロ!」
「気に入った?」
「何杯でも食べれそうクロ!」
かんなはクスクス笑いながらシチューをかけるように勧めた。
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クロはシチューをかけてみる。
「おいしすぎるクロ!!!」
シチューとご飯が絶妙に絡み合い、さらに美味しくなる!!!
「これなら何杯でもいけるクロ!!!」
かんなはクロの勢いに驚く。
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「……クロ、もう食べ終わっちゃったクロ」
クロは頷くが――かんなの器を見ると、すでに空っぽだった。
「え!かんなも食べ終わってるクロね?」
「まあ、いつも給食食べるの一番早かったからね!」
かんなは少し誇らしげな顔をする。
「ところでクロ、かかしの訓練どうだった?」
かんなが問いかけると、クロはスプーンをくるくる回しながら答える。
「最初は**全然ダメだったクロ**」
「やっぱり?」
「うん、めっちゃ転びそうになったクロ……」
かんなは想像しながら笑う。
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「でもティアムさんがアドバイスくれて――」
「へえ!どんなアドバイス?」
「かんなとの訓練を思い出しながら剣を振れって言われたクロ!」
かんなは興味津々で身を乗り出す。
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「それでどうだった?」
「そしたら、ちゃんと振れるようになったクロ!!!」
かんなは感心しながら拍手する。
「すごいじゃん!!」
クロは嬉しそうに目を輝かせる。
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「クロ、すごいクロ!?」
「うん、すごいすごい!!」
そうやって話しているうちに――**いつの間にか、時計は8時を指していた。**
「あれ?ティアムさんとの約束って何時だったっけ?」
かんなが不安そうに時計を見る。
クロは眉をひそめながら考える。
「うーん……覚えてないクロ……」
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「でも早かったよね……?」
クロはハッとする。
「あ!思い出したクロ!!**確か7時だったクロ!!!**」
かんなは目を丸くする。
「え!?それ**私が起きる時間**じゃん!!!」
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「早く寝ないと!!!」
クロはすぐに頷く。
「そうクロね!もう寝るクロ!!!」
かんなは慌ててクロを止める。
「クロ、まだ寝ないよ」
「え?なんでクロ?」
「**お、ふ、ろ!**」
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クロはハッとして叫ぶ。
「あ!そうクロか!!」
「汗かいたし、ちゃんと入らないとね!」
かんなが湯船の準備を始めると――クロもすぐに準備を手伝う。
「よし!**準備完了クロ!!**」
クロはタオルを持ちながら元気よく言う。
かんなは笑いながら浴室のドアを開ける。
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「今日はたくさん動いたし、**絶対に気持ちいいよ!**」
クロは跳ねるように浴室へ向かう。
「クロ、楽しみクロ!!!」
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こうして――
**かんなとクロのお風呂タイムが始まるのだった。**
シチュー好きな人いますか?




