鍵を握る手と、広げられた手
無理
鍵を握る手と、広げられた手
かんなの魔法が一日しか持たない事が発覚したかんな達は鍵を探す事にした。
でも手がかりもないし、ヒントもない。
これじゃ……呪いをかけられてしまう。
ぬいぐるみは弱い。呪いというのは私たちを苦しめる。
不利にさせる。
それなぬいぐるみに、かかったらどうだろうか。
あの世にいってしまう。
モンスターから逃げられなかった……などの理由で。
そんなの私は絶対に嫌だ。
も、もちろんグランファリーさんを助けたいからって言う理由もある。
でも……一番は……クロかも……。
最低だね、私。ダメだダメだ。
「クロ、鍵の手がかりみたいなのないの?」
「ある訳ないクロ!」
「ごめん……」
そうだよね、犯人しか知らないよ。
ヒントもない。これじゃ本当に……。
その時だった。
「あったー!!!!!!」
そんなりゅうとの声が聞こえた。
「!!!!!!」
驚いたかんなはすぐにりゅうとの元に駆けつけた。
「りゅうと、見せて!」
「ほらよ」
鍵だ。間違いなく鍵だ。
金色に輝いていて鍵穴の形も一緒だ。
「りゅうと、どうやって見つけたの?」
かんなが聞くと
「適当?」
とりゅうとは言った。
「そっか……よく見つけられたね」
そしてかんなは鍵を持った。
「さぁ、早速開けに行こ……」
かんながそこまでいった時だ。
「かんな!」
クロが叫んだ。
「どうしたの、クロ?」
「実は……」
クロが手のひらを広げる。そこに載っているのは……なんだこれ?
「クロ、これ何?」
「みてわからないクロ!?!? ヒントクロ!」
「あぁ……」
かんなの反応が薄く、クロは驚いている。
「何でそんなに反応薄いクロ!? これで鍵見つけられ……かんな……握っている物は何クロ?」
「えっと……鍵……見つけちゃいました」
「え……? えー!!!!!!!!」
せっかくヒントを見つけてくれたクロには申し訳ないけど……。
「さぁ、行こう!」
そしてゲートの前に立った。
鍵は開いていない。鍵は手にある。
「開けるよ……」
いつも書けなくてごめんなさい。今日も無理です




