クロを発見したが、、、
十二話です!読んでね!!
かんなたちはついに――クロ救出大作戦を開始!
まず、かんなはほうきに乗り、クロを探す。
「よし、すぐに見つける!」
そう思っていたが――
「え!? クロ、どこ?」
クロがいない。
霧のせいで、全然見つからないのだ。
かんなは焦った。
このままでは――クロが先にモンスターに襲われてしまう!
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かんなは、ほうきをもっと早く飛ばし、クロを探す。
しかし、その時クロは――
「道が切れちゃったクロ?」
と不思議そうにしているが……。
「どうするクロ? まぁいっか!」
まだ元気だった。
しかし――かんなたちは違う。
自分が危険だということに、クロ自身はまだ気づいていない――。
ほうきで飛び始めて何分か立った。
その時、かんなが霧の中を飛んでいると――
黒い何かが視界に入った。
「もしかして……クロ?」
かんなは期待しながら近づく。
しかし――
「……あ、石だった」
ただの大きい石。
かんなは心の中で謝った。
「クロと間違えてごめんなさい……!」
かんなは引き続きクロを探す。
しかし――
黒いものしか見つからない。
でもそれは岩などで、クロじゃない。
何分も経ち、霧の中を飛び回っていた。
「もう!クロ、いったいどこまで行ったの!?」
そう言ったその瞬間――
視界に三角の黒いものが映った。
「ん? 三角の鳥の羽……?」
そう思ったが――念のため近づいてみる。
その存在はクロだった!
だからかんなは黒い影に向かって叫んだ。
「クロ! クロだよね! おーい!」
その瞬間――
クロがようやく立ち止まる。
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しかし――
「かんなクロ? かんな! どこにいるクロ? かんな……! ってかんなじゃない……キャー!」
……叫び?
かんなはクロが気づいてくれたことで安心した。
だが――今の叫びはなんだ?
もしかして……
私が飛んでいるのに驚いたのか?
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かんなはクロを安心させようとする。
「クロ、ここはゲームの世界だから飛べるの。だから驚かないで!」
しかし――
クロの返事がない。
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「クロ? おーい!」
しかし――
返事はない。
その時クロは――
草むらがガサッと揺れた。
クロはかんなだと思い――
「かんな!!」
そう叫びながら、勢いよく抱きついた。
しかし――
その生き物は、かんなではなかった。
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モンスターだった。
クロがモンスターと気づいた瞬間――
太陽が徐々に隠されていき、いつの間にか腕に傷ができていた。
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でもかんなは――それに気づいていない。
ただひたすら、クロを呼び続けていたのだった――。
かんな、クロがモンスターに襲われているのに気づいて!と思う人は教えてね。




