クロ、救出大作戦!!
第十一話です!読んでね!
かんなは頭を抱えた。
どうすればクロを助けられるのか?
助けるか、助けないか――それ以外に方法はあるのか?
しかし、そんなことを考えている暇はない。
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そのとき――
ティアムが驚くべきことを言った。
「やばいかもしれない……」
「え?」
「あそこには俺のバリアを貼っていない」
「えーーー!!!」
かんなはもちろん驚いた。
ただでさえ迷子になったのに、バリアもないなんて――
クロ、死んじゃうよ!!!
かんなの頭の中は一気に混乱した。
ゆっくり考えている暇もない。
早く……早く……!
一刻でも早く……!
そうじゃないと、クロがこの世界からいなくなってしまう。
その時、かんなはふと、ひらめいた。
「ティアムさん! 魔法でなんとかできないんですか!?」
すると、ティアムは目を輝かせた。
「おお!! その手があったか!!」
ティアムさんはポン!と手を叩く。
「それならクロを救出できる……!」
ティアムはかんなに作戦を説明する。
「まず、ここにいる一人がほうきでクロを見つけ出す」
「そして、クロを見つけたら――転移魔法を使う」
「かんな、使えるか?」
かんなは少し不安そうだったが――
「た、多分……クロのためなら!!!」
力強く答えた。
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「よし、じゃあ続きを説明する」
「ほうきでクロを見つけたら、クロに転移魔法をかける」
「その後、この通信機で合図を送る。そしたら――もう一人がそっちに転移魔法をかける」
「そして、クロはスタート地点にテレポートする」
ティアムさんは少し不安そうに聞く。
「……どうだ、この作戦は?」
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かんなは作戦を考えながら答えた。
「うーん……難しそうですね……。でも、必ず成功させます! いえ、成功させて見せます!」
かんなは真剣な顔で言った。
クロを助ける……それはかんなにとって一大事だ。
「私がクロに転移魔法をかけますので、合図を待っといてください!」
ティアムは頷いた。
「おう、まかせろ!」
その頃、クロは――
「え……ここどこクロ?」
クロが進んだ左の道は――霧で覆われていた。
「なんで霧があるクロ……?」
クロは不安そうに耳を揺らす。
しかし、クロは再び元気に歩き出す。
「まぁ、いいクロ! 道なりに進めば問題ないクロね!!」
クロはそう言って――
どんどん進んでいく。
かんなたちのいる場所から遠ざかっていることも知らずに……。
クロ、危ないよ!と思った人!




