表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/212

魔法の影で聞いた怒鳴り声

無理

魔法の影で聞いた怒鳴り声

その時、かんなはふと、ある作戦を思いついた。


「グランファリーさん、いい作戦があります!」


「なんですか?」


「ゴニョゴニョ……」


「なるほど……!」


かんなの作戦は、実にシンプル。

まず、魔法で神殿の玄関前にワープ。

そして、最強魔法で正面から勝負を挑む――というもの。


「分かりました……気をつけてくださいね」


「はい! 転生魔法《断界翔核だんかいしょうかく》!」


かんながそう叫ぶと、黄色くキラキラした光が彼女を包み込む。

そして――その場から、ふっと消えた。


作戦、開始!


「タッ」


小さな着地音。

かんなが目を開けると、そこは神殿の玄関前。


(何度見ても……やっぱり大きいな)


周囲を見渡す。誰もいない。

玄関の隙間から中を覗いてみると、捜索中のようで玄関付近には人影なし。


(よし……今のうちに)


その時、かんなはもう一つの魔法を思い出す。


「透明魔法《零相絶界れいそうぜっかい》!」


以前、りゅうとを驚かせたあの魔法。

これなら姿を見られることはないはず。


かんなはそっと神殿の中へ――

……と、思ったが、ふと気になったことがあった。


(あのヘリコプターの音……なんだったんだろう)


かんなは外へ出て、神殿の裏側を少し探索することにした。


しばらく歩くと――

神殿の裏手に、ヘリコプターが2台停まっているのを発見。


中には、ボスらしき人物が一人。

今は透明魔法で姿が見えないから、安心。


ヘリの側面には、はっきりと「ミオルド」の文字。

グランファリーさんの言っていた通りだ。


(もしここで見つかったら終わり……でも大丈夫。だって私は透明魔法中……)


かんながぶつぶつ考えていた、その時――


「おい! お前、そこで何をしている!」


怒鳴り声が、ヘリコプターの方から響いた。

 

無理

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ