怒りんぼ虫
ピーマン嫌いー、この靴嫌だー。
私は小学校三年生の愛美。
パパとママとお婆ちゃんと私の四人家族。
一人っ子だからパパもママも私を可愛がってくれて、我が儘も聞いてくれる。
でも、お婆ちゃんは厳しいんだよね。
そんなある日、家族でお出掛けしたの。
どうしても欲しいオモチャが合って、
ママにおねだりしたんだけど、お誕生日に買ってあげると言われたの。
でも、お誕生日まで待てなくて、駄々をこねて買って買ってと怒ったら、
お婆ちゃんが話し掛けて来たの。
愛美ちゃん、あまり怒ると怒りんぼ虫が体の中に住み着いて悪さをするんだよだって。
私は怒りんぼ虫が悪さをするとどうなるの?と聞くと、お婆ちゃんは怖い顔をして、
その子の体の中で暴れて、お腹が痛くなってしまうんだよだって。
私はその話を聞いた途端、何かお腹が痛くなって来た気がして、ママに急いで誕生日まで待つと言ったの。
そうしたら、何かお腹の痛みが無くなったんだ。
私はそれからは、我が儘を言わない、怒らないをモットーに過ごすようにした。
怒りんぼ虫さんバイバイ。