表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

第一話 村の襲撃

「お母さん、、なんで人間は私たちのことが嫌いなの?、ねぇ、ねえ、なんで、、」


私は幼いころからずっとお母さんと人間のお父さんと、ある獣人族の暮らす村に住んでいた。そこは自然でいっぱいのいいところだった、村の周辺には川が流れ、花もきれいに咲いている。私もここにいて幸せでいた誰よりも、そのころはまだ人間のことなんて気にしてもいなかった。純粋でかわいらしい無知な子供、そんな私は今日他の子どもたちと一緒に遊んでいるとき、サウスおじさんが慌ただしい姿で帰ってきた。


「大変だ!皆、魔物、魔物の群れだ、この村に近づいているぞ」


大人たちはみんな大慌て、それもそう、群れはあと2日でこの村に来るとされていたから

私も何かできないか、迷った。


そうしているうちに2日が経過した


「魔物が現れたぞ!」


そう鐘の音が鳴りながら私たち子供は隠れているだけ、お母さんには隠れてって言われていたけど

私にも何かできないのかな?私、にも、なにか、、


突然の睡魔に私は眠りについた


そして


目が覚めると村はめちゃくちゃ、生きているのは私とほかの子供たち3人だけ

何とか魔物の群れは食い止めたらしいが、、、

大人たちは全員、亡くなった


「お母さん、なんで、なんで」


私は今までにないような声で叫び、泣いた


「生き残りはこれだけか?まあいいか、獣人など所詮は異物に過ぎない」


騎士団がやってきた、話を聞く限り魔物の群れは騎士団が討伐に向かった際に逃がしてしまったらしい

私はそんな騎士団を許せない、許さない


「お前のせいなのかあああ」


泣きながらも騎士団に向かった私は拘束され、まるで猛獣を閉じ込めるような檻の中に入れられた

子供全員


「おい獣人、お前ら今日から奴隷として扱ってやる感謝しろよ?」


いやだぁ、なんで、人間は私たちをそう扱うの?やだ、いやだ

怖いよ、誰か助けて


「伝令、この先リーフウルフ5体」


「何泣いてんだよおい、まぁいいだろう、試しにおいそこのガキ、あの魔物の足止めをしてみろ」


「いやだよお、こわいよ、なんでぼくが。」


「いいからさっさとしろ!」


リーフウルフに向かうとすぐに囲まれた、そしてそのあとすぐに噛みつかれた

必死に抵抗するもリーフウルフは5体、どんどん噛みつかれ嚙みちぎられ


「いやあああああああああ、だれかあああたすけてえええ」


「使えねえな、本当に足止めだけかよ、回り道するぞ」


足止めをしてくれたのに結局攻撃もせず引いてゆく、

獣人の子供は手足がえぐられ、首には歯が食い込み、もうさすがに生きてはいなかった。


「こいつら、まだ病気もねえし子供だから奴隷ショーとかに売り飛ばせば高値が付くんじゃねえか?

チッ、さっきのやつ行かせなければよかったぜ」


わたし、うられるの?、どうしよう何かできることないかな、もうつらい思いはしたくない。


そして夜が来た


今日はここで野宿するらしい、そして私たちはきつく縛られ拘束された、檻の中で動けないままだ


なんとか、ねてるすきをねらってたおせないかな、、


「おい、見張り交代だ」


「わかってるよ」


今のうち!

私は近くに置いてあった剣に縛られた縄を切ろうとした


よし、きれた


そうすると私は思いっきり一人の人間にかみついた


「おい、お前なんで、、痛ええええ。てめぇなにしやがる!」



「おい何叫んでるんだ、魔物が来るだろうが、あれは?しまった、」


狙っていたわけではなかったが、騎士団の一人が叫んだせいでまものが引かれやってきた

騎士団が気を取られているうちに私はほかの仲間の縄を切って走って逃げた。


「おい獣人、足止めだ!って、おい、どこだ!?」


「はっ、はぁ、はっ、だれか、たすけて」


逃げながら助けを求めると、何となく声が聞こえてきた

しかも直接頭の中へ。


「力が欲しいか?どんなやつにも負けない圧倒的に強い力が欲しいか?」


なに、これ、あたまのなかにちょくせつ

ちから、ほしい、ちからがほしい


「たいせつなひとをまもる、生きるちからがほしい!」


私は頭の中に直接聞こえた声に答えた

答えは、欲しいだ

得体のしれない力を欲しがるのもすべて人間のせいだ、私は人間を信用しない


「ほう?生きるためか、すべてを殺しつくす力だ、いいだろう、気に入った」


う、うぅ、あぁ、、、、


私に突然の睡魔が襲った、またこれだ、怖い、そう思うすべもなく眠りにつく


「うーん、ここ、は?どこだ、森!?」


私は目覚めたが他の同胞もいないし、人間もいない、森で一人っきりだった

とりあえずそこら辺を歩くことにした。


「だれもいない、」


なんでわたしがこんなめに、、

そう思っていると一人、人間がやってきた。


「ん?なんだ?獣人、?何でここに?まあいいか」


人間を見た瞬間私はおびえながら膝をついた、

それもそうあんなことがあったから、この人は騎士ではなく通りすがりの冒険者だった


「ねえ君、名前何て言うの?どうしてここにいるの?」

そう聞かれたが私はあまり信用していない、答えることなく怯えたまま、

何もすることがなかった、そうするとなんだかいい匂いがしてきた。


「これ、食うか?まぁただのパンだけどさ」

私は少し立ち上がって答えた


「え?いいの?うぅ」

思いっきりパンに飛びついた、おいしかった

あまりにも感動したせいか涙が出てきた。


「だってわたし、がんばったもん、でもまもれなくて」

これはどういう気持ちなのだろうか、こころが癒されてゆく感じがした


「そうだ!お前も一緒に来ないか?」


「いきたい、、わたし、いきたい!」

私はその人についていくことを決意した、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ