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破滅への道標  作者: ぴーよん
零章
4/6

十章文壇




 まずは、彼女等が何者なのかを話そう。

 ……え、私?私は、何者か…?

 私は、そうだなあ、語り部だと思っておいてくれ。今はそれより、彼女等についてだ。

 一言で言うとすれば、彼女等は「十章文壇の一員」だ。

 とある青年の元に集まった、実験機関の一員となる人間。実験を執り行う者。青年の手足。それが、現在の彼女等のいわば肩書きだ。

 え、合法の実験機関なのかって?そんなはずないだろう、そのぐらい察しがつかないのかい?彼等彼女等の行い、その一部をしっかりと観たのでは?

 ……話を続けよう。

 十章文壇の一員である彼女等にとっての「十章文壇」の意味。その数。字義としての意味の数。分かるかな?「己の属している集団」としての意味ともうひとつの意味、合計して二つの意味が「十章文壇」には含まれているのだ。

 もう1つの意味、分かるかい?

 正解は、「実験施設」の名前だ。

 彼女等が実験を行っているビルの名前。それも、十章文壇だ。

 ……え、色々回りくどいって?癖のようなものなのだ、気にしないでくれ。

 これから、十章文壇の少し詳しいところを話すつもりなのだから。



 十章文壇は、定員が決まっているのだ。

 一壇目から、十壇目まで。

 現在は六壇目までしか存在しない上、きちんと集まるかは不明。それでも一応、十壇目まである。

 現在の構成員はそれぞれ、



 一壇目、悪夢使い、宵の宮宴夢。


 二壇目、青の進行役、宵闇亜未。


 三壇目、児戯遊戯、イゲル。


 四壇目、児戯遊戯、リゲル。


 五壇目、完全忘却、明の宮現。


 六壇目、幻想の花、居待月幻花。




 ……この五人だ。

 名前の前にあるのは、通り名である。一応、示しておいた。え、イゲルとリゲルが一緒の通り名?気にするな、双子なのだからこうなったのだ。彼等二人は服でかろうじて区別がつく、とまあおかしいほどにそっくりだ。それを利用するのが、双子の実験時のスタンスになっているぐらいに。

 勿論、通り名は観測する側がいないと出来ないものだ。此方側でも、彼等二人は一人の人と思われており、双子だとは知られていない。同一人物とされているのだ。通り名が同じなのも、仕方ないだろう?同じ人物に幾つも通り名がつけられることなど、余程有名人でもなければ有り得ないから。

 ……話が脱線したな。続けるか?これだけ話せば十分に思えるのだが…………嗚呼。

 1つだけ、忘れていたな。

 彼等彼女等は、都市伝説になっている。

 正夢になってしまう悪夢の噂は、彼等彼女等のうちの一人が元なのだが、連れ去られる人が多いので、連れさられた人の話と悪夢の噂が融合したのだ。

 よくあることだろう、噂の肥大化は。噂に尾ひれがつくのは。

 ……これだけ知っていればいいだろう。

 彼女等を、見届けるといい。

 ……世界の終わりの、目撃者に、なれるかもしれないよ。




「クシュン」

「風邪でも引いたのか、珍しいな。」

「なわけないデショ、噂されたんじゃナイ?」

「そうか」

「じゃ、僕様ちゃんはこれで。」

「ちょっと待て」

「ナニ?」

「実験体の確保は、現が行ったのか?」

「そうだヨ?」

「……現のやつ、実験体の記憶を消し過ぎて赤ん坊に戻してないだろうな……?」

「大丈夫でショ」

「前科持ちだぞ?」

「信用してないノ、ボスの方から部下にしたの二。」

「やりすぎるのは、明の宮学園家の共通の性質だからな……。」

「……ソウ。」

「……現、やらかすなよ?」

……短いですね((

このぐらいの長さでやっていきます。

たまに長いかも。

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