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おやすみ

作者: 高山 月緒

 風呂から上がり、早目に寝ようと部屋に戻った。

 ベッドの真ん中で、のびのびと限界まで身体をのばして先に寝ているネコがいた。

 起きてと言っても起きなかった。肩やお腹を揺すっても満足そうな寝顔を見せていただけだった。このベッドも、自分のベッドだと思っているのかもしれない。

 自分のだけれど、仕方なく私を寝せていると思っているのかもしれない。

 できるだけ振動を与えないようにベッドに入った。ネコを無理にどかすこともできず、端に体を寄せて、できるだけ動かないようにして眠りについた。 

 翌朝、いつもとは違う体勢で寝たせいか疲れは取れていなかった。

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