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車検場を見た。

「桃! おいっ! 桃! 」

「えっ、あ、あに? 」


「おまえ今、寝てただろ」

「な、なに言ってんの? 寝てないよ」


「あやしいなぁ~。仕事中はだめだぞ。それより、おまえ教習所はどんな感じなんだ? 」

「ふっ、ふっ、ふっ! お父さん、私を見くびったらだめだよ。もう仮免なんだから! 」


「おお、じゃ、もうすぐだな! 」

「うん。もう仮免3日目だからね」


「これでお前が車運転できれば納車に一緒に行けるな。場合によっては車検にだって行ってもらえるしな」

「え? 車検? 聞いてないよ。それに私、整備士じゃないよ」


「おまえはダチョウ倶楽部か? 車検は整備士じゃなくても大丈夫なんだぞ。ユーザー車検だってあるだろ」

「あ、そっか。でも難しくない? 難しいのできないよ? 」


「じゃ、午後に車検場へ行ってみるか? 太刀君に付いていけばいい」


・・・・・・

・・


「じゃ、太刀君、桃が迷子にならないようによろしく! 」

「ははは」


「も~! なるわけないじゃん! 」


「太刀さん、よろしくお願いします」

「じゃ、出発だ! 」


****


「ここは練馬陸上自衛隊だよ。桜の芽も膨らんできたみたいだね」

「本当だ。なんか木々に色が出てきた感じがする」


「一応、説明するね。この左に見えるのがテスター屋。もし車検に落ちたらこのお店で調整してもらってね。そしてこの交差点を右折すれば、練馬車検場だよ。」


・・・・・・

・・


「桃ちゃん、こっち。この書類とカードをもってこのD棟・自動車整備振興会に入る」

「うん」


「そして、ここで各種印紙を貼ってもらう。そしたらこの機械にカードをかざして書類を入れる。OK牧場? 」

「OK牧場!?? OK! 」


「そしたら車に乗ってあの建物のあちら側に並ぶよ。いよいよ車検だからね」

「はい」


「大丈夫だよ。簡単。簡単。」


(その簡単は慣れてるからだよ~.... )


****


「どうだ、桃? 簡単だっただろう? 」


「 ..あれ、私が行くことってありえる?」

「ありえる! ありえる! その為の自動車免許だ。会社の金で免許を取ったんだから、がんばりたまえ! 」


(ふえ~、あんな機械の中、走るの自信ないなぁ.... )


****


ワン.... グフグフ

「でたな~グフグフ攻撃。甘えん坊さんめ。よし、待ってて。着替えたら散歩いこう!」



~♪~

Hello MoMo!I‘m back!!

I’m Japanese!!


1通の英語メールが届いた。

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