海のパスポート②
翌日、私は5:30に目が覚めた。
いつもなら二度寝を決め込むところだけど、ちょっぴり旅の朝を楽しんだ。
片瀬白田の海岸沿いの道路を散歩。
天気良く海はキラキラ、9月の上旬、まだ夏の残り香が潮風に漂っている。
とても気持ちが良かった!
大きく曲がった松の向こうに島が見える。
よ~し! 今日もがんばるぞ! と曲がった松に伸びをしてみせた。
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『ホバリング、マスク脱着、バックアップ空気減による呼吸、安全に行う緊急浮上、水中コンパスナビゲーションとナチュラルナビゲーション※01』などなど2日目はかなりハードな講習内容。
でも、私の心の奥に残ったのは講習よりも海の光景だった。
講習をする私たちの周りに小魚の群れがいっぱい。
凄くキラキラしていて、それを大きな魚が10匹くらいで追い回していた。
グルグル!グルグル!ビュンビュン!ビュンビュン!
それはまるでテレビのドキュメンターリーで観たことあるような光景だった。
キラキラした小魚たちが縦横無尽に逃げ回る。
すごかった、すごかった!
あと志村夫妻がスキルをやっている最中、目の前を人面魚みたいな魚が、指みたいなひれを動かしながら歩いていたのに、ちょっとびっくりというか若干ひいたかも..
講習が終わった後、帰りはもう爆睡だった。
心地よい疲れ。
峰岸氏が連絡先を求めてくるのは想定済み、とりあえず捨てアドだけ教えておいた。
これは詩織さんからのアドバイスでもあった。
『ダイビング後に連絡先求める男が多いから、気が進まなければ「捨てアド」を教えるといいわ!』
でも、私はその後、峰岸さんとしばらくダイビングバディとなり、そして....
そうそう、もちろん講習はみんな無事に合格!!
ここに桃ちゃんダイバー爆誕だ!
◇◇◇◇◇◇
【桃のダイビング用語解説!!】
※01
ホバリング
水中をBCDや肺の浮力を上手に使いながら、一定の水深に浮きつづける状態。
これを極めることが、ダイビングの達人への道となる。
私も極めたいな。
マスク脱着
マスクが取れちゃったときにもう一度付け直して、さらにマスククリアする方法。
実は今でも私はクリアすると少し鼻がツンとする。不得意なのです。
バックアップ空気減による呼吸
自分のシリンダーの空気が無くなってしまいそうなとき、バディのオクトパスを使って空気を分けてもらいながら、水面に浮上する方法。
志村さん夫妻がバディ同士なら、私のバディは.. 座間味の峰岸氏か....
安全に行う緊急浮上
シリンダーの空気がもうない! バディも離れて空気もらえない! などのとき自力で水面に浮上する緊急手段!肺の過膨張を防ぐため「あ~」って言いながら浮上するんだ。
水中コンパスナビゲーションとナチュラルナビゲーション
コンパスを使って直線を行って帰ってくる方法。コンパスで0度に10歩進めば、くるりと180度に10歩戻る。理屈で言えば、それでスタート地点に戻れちゃう。
ナチュラルナビは砂紋、海藻、岩とかの景色を利用して、行って帰ってくる。みんなも近くのコンビニに行くときは道順を頭に覚えてるでしょ? つまり景色を記憶して海中を移動するのです。多くのガイドさんは、これで海の中を動き回ってます。凄い!




