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門を置く、役を決める ― カルロ村・当番表作成の日 ―


オープニング


朝のカルロ村は、静かだった。


土壁が陽を受けて乾き、

櫓の影がゆっくりと地面をなぞる。


“村の形”は出来た。

だが――


「で?」


お魚先生が、腰に手を当てて言う。


「誰が、どこを守るの?」


その一言で、空気が変わった。




本編①


「守る」から「回す」へ

集まったのは、村の中核。

•メアリー

•お魚先生

•ボミエ

•ネロ

•アーヴァイン

•そして、数名の獣人たち


地面に描かれた簡易地図。

•外周土壁

•櫓(北東・南西)

•仮門(街道側)

•畑

•住居群


メアリーが地図を見つめて言う。


「……これ、

 ずっと誰か立ってなきゃダメですよね」


「ええ」


お魚先生は即答。


「でも“常駐”は疲れる。

 だから――当番制」



本編②


獣人たちの配置

お魚先生が視線を向ける。


「まず、昼間」


選ばれたのは――

犬族の若者たち。

•嗅覚が鋭い

•遠くの気配に気づく

•動きが素直


「昼の門番は、犬族二名ずつ」

「交代は二刻ごと」


犬族たちは胸を張って頷く。


「任せてくれ」

「匂いで分かる」


次に――

猫族。


「櫓は猫族」

「高所と見張り向き」


猫族の一人が、軽く尻尾を揺らす。


「上から見るの、得意」



本編③


夜の問題

そこで、全員の視線が

二人に集まる。


ネロ。

アーヴァイン。


沈黙。


「……夜はどうするの?」


お魚先生が言う。


「夜間巡回は、すでに実績あり」


メアリーが思い出したように言う。


「ロッペンハイマーの灯り見回り……」


「そう」


お魚先生はニヤリ。


「ここでもやってもらう」


「……我が?」


アーヴァインが低く言う。


「はい、アンタ」


「……」


ネロが「ピィ」と鳴く。


「骸骨も使えるし、

 数が足りない問題は解決済み」


アーヴァインは一瞬、目を伏せ――


「……承知した」


短く、そう言った。



本編④


当番表、完成

地面に書かれた当番表。


•門:犬族 ×2

•櫓:猫族 ×1ずつ

•畑周辺:兎族・鹿族


夕方

•交代/引き継ぎ


•外周巡回:アーヴァイン

•補助・分散:ネロ+骸骨数体

•櫓は無人(必要時のみ)


ボミエが感心したように言う。


「……無理がないニャ」


メアリーも頷く。


「ちゃんと“暮らし”として回りますね」



本編⑤


「守る理由」

最後に、お魚先生が言った。


「これ、戦争の準備じゃないからね」


一同が耳を傾ける。


「夜に眠れるための配置」

「子供が外で遊べるための門」

「畑を荒らされないための見張り」


アーヴァインが、ぽつりと呟く。


「……守るとは、

 戦うことではないのだな」


「やっと分かった?」


「……ああ」



エンディング


夕暮れ。


犬族が門に立ち、

猫族が櫓に登り、

ネロの骸骨が静かに歩く。


メアリーは、その様子を見て言う。


「……村、ちゃんと動いてます」


お魚先生は微笑んだ。


「ええ。

 今日からここは“拠点”よ」



次回予告(②)


「夜の初巡回」

•アーヴァイン&ネロの初・村巡回

•獣人たちの反応

•“何も起きない夜”が、どれほど大切か


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