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休みの日に、壁を建てる — カルロ村・外周整備 —


オープニング


朝のカルロ村。

本来なら“何もない日”。


メアリーは伸びをしながら言う。


「……今日、お休みですよね?」


お魚先生は湖の方を見て、少し考えてから首を振る。


「ううん。

今日は休みだからこそ出来る仕事があるわ」


その視線の先――

村の外周。

•仮設の杭

•獣人たちが踏み固めた土

•境界は“なんとなく”分かるが、防衛としては心許ない


「ここ、ちゃんと囲わないとね」




本編①


外周強化計画


集まるメンバー:

•メアリー

•お魚先生

•ボミエ(土魔法担当)

•ネロ(骨人員担当)

•そして――

•腕を組んで立っているアーヴァイン


「まずは外周を一周、低めの土壁でいいわ」

「高さは大人の胸くらい。

 視界は遮らないけど、“線”は引く」


ボミエが杖を構える。


「土質は悪くないニャ。

 石を混ぜて締めれば、十分もつニャ」



本編②


ボミエの土魔法


ボミエの詠唱。


地面が波打つように盛り上がり、

均一な土壁が、ぐるりと村を囲んでいく。


獣人たちから、どよめき。


「すごい……」

「これ、もう村だ……」


メアリーは目を輝かせる。


「わあ……

 ボミエさん、これ一日で出来ちゃうんですね!」


「今日は“形”だけニャ。

 でも形が出来れば、あとは育てるだけニャ」



本編③


ネロの出番(静かに重要)


ネロが一歩前に出る。


「ピィ」


合図と同時に、

地面から作業用の骸骨たちが現れる。

•石を運ぶ

•杭を打つ

•土を踏み固める


無言、無駄なし、文句なし。


「……あれ、すごくないですか?」

とメアリー。


「でしょ?」

お魚先生は当然のように言う。


「ネロの骨は、サボらないのが取り柄なの」



本編④


櫓の話になる


土壁を見ながら、メアリーがぽつり。


「……見張り台、あった方が良くないですか?」


一瞬、静かになる。


ボミエが頷く。


「櫓ニャ。

 角に一つずつあれば十分ニャ」


ネロがまた「ピィ」。


すぐさま、

骨たちが木材を組み始める。

•高さは二階建て程度

•屋根付き

•梯子は内側


「……仕事早すぎない?」

とメアリー。



本編⑤


アーヴァイン、何もしてない


一通り作業が進み、

みんなが汗をかいている中。


――腕を組んだままのアーヴァイン。


それを横目で見ていたお魚先生。


「……ねえ」


「……何だ」


「アンタさ」


一拍。


「なーんにもしてないじゃないのさ」


静寂。


ボミエがそっと目を逸らす。

メアリーも一瞬固まる。


「……我は」


アーヴァインは咳払いを一つ。


「完成度を見極めていた」


「見極めすぎよ」


即ツッコミ。


「せめて感想くらい言いなさい」


しばし沈黙の後、アーヴァイン。


「……悪くない」


「それだけ?」


「……村として、十分な防衛線だ」


メアリーが小さく笑う。


「褒めてますよ、それ」



エンディング


夕方。

•土壁は一周完成

•櫓が二基

•村の輪郭が、はっきりと“見える”ようになった


獣人たちが誇らしげに見上げる。


「ここ、守れる」

「帰る場所だ」


メアリーは少し胸を張る。


「……休みの日なのに、

 すごく働いた気がします」


お魚先生は、空を見上げて笑う。


「いい休みだったでしょ?」




次回は

•門番の正式配置(誰が、どの時間)

•櫓に誰が立つか

•夜間巡回との連携(アーヴァイン&ネロ)

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