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海の魔物達


 困った。どうしましょ? お腹が空いて来たわ

 カップ麺でもいいからどこかその辺に自販機とかないかしら?

 イヤここ海の底だしそんなモノ無い無い!

 海藻とか食べて何とか飢えを凌ぐかな?

 っていうかそんなんで凌げるのか?

 まあ、考えても仕方ないか。とりあえず食料求めて探検しよっか。









 アラっ、

 前方15メートル程の所でピンク色のウミウシのような生き物が小さな透明の魚をバリバリと食べているし…何で??……おかしいな? 確か普通のウミウシって魚食べないし?

 ……まあここは異世界だしね。



 こちらに気付いたのか、角のような触覚がチカチカと光り輝き出した。するとその光がアタシの目に入ってきた。


 やだわーっ?? ちょっと何よコレ ー!

 連続フラッシュ? スッゲー眩しいじゃないのよ。

 チクショウ……だったらアタシは手で塞いでやる……ってダメじゃないのさ! 何やってんのよーっ アタシには手なんかないのにーっ! そりゃそうだ今の姿はお魚なんだからーっ!!

 今のアタシには手が無いので結局、塞ぐ事が出来ずにノーガードでまともに光を浴びしまい、数秒だが視界を奪われた。




 ー 数秒後 ー



 ようやく目が開けてくると敵が大きな体をムニュムニュと揺らして浮遊しながらもゆっくりゆっくりとこちらに近づいて来ている。うわぁーっ! 何よアレ あの止まってるのか動いてるのかも分からない速度で近づいてくる姿が気持ち悪いったらありゃしないわーっ!

 どうもアタシは昔っから毛虫とかナメクジのようなドロッとした生き物はホント苦手なのよねー!!


 念話テレパスで話しかけてみる


 (ちょっとちょっとアンターっ! お願いだから近づかないでー!!)


 ダメだ反応が無い、なんでよーっ!

 ぎゃーっ! マジで誰か助けてちょうだいよ??



 ……いや待てよ? 確かステータスに攻撃できる能力スキルがあったような……まぁいいわとりあえずステータスを開いて見ると…あったー!?

 そうよコレよ【念力サイコキネシス Lv2】

 それーっ行っけー!!


 念力サイコキネシスで尖った石を操り、ウミウシみたいなのに当てまくると敵はパタッと倒れそのまま起き上がって来ることはなかった。


 よっしゃーっ! いいわねコレ♪

 コイツの動きが遅かったので何とか倒せたわねー

 それにしても……

 いやぁほんと! すっごく気持ちが悪かったわ

 それにしてもあの遅さなら目眩しで敵の動きを封じる意味が無いんじゃないかしら??

 さてと……いや待て……突然目の前に探知ディテクションLv1の表示が現れた。


( - Caution! - 近くに透明化インヴィジブルの能力を持つ魔物が接近している事を確認しました。)


 アラっこの探知ディテクションLv1っての便利ね〜


 集中して耳をすますと一瞬、ガサガサと何かが動いている音が聞こえた。後ろの岩陰から物音が聞こえたわね


 身体を向き直しておそるおそる岩陰に近づいて行く途中、ガツンと何かにぶつかった様な衝撃が起こった。


 何よ? 何よ?一体?

 アタシの脳裏に昔見た透明人間が人を襲う映画が浮かんで来た。


 あの映画はどうやって透明人間をやっつけたっけ?


 もう忘れた!


 どうしよう透明だからさっきみたいに念力サイコキネシスで飛ばす物があっても狙いようが無いし


 奴がいる位置さえ掴めれば


 軌道上に障害物があれば


 そうだわ砂をかければいいのよ


 砂をレーダー代わりに使ったことで位置を特定され


 念力サイコキネシスで砂を巻き上げ、敵の位置確認をする。よーし見つけたわ

 近くにあった何かの骨を念力サイコキネシスでコントロールして透明化していた敵をブスリと突き刺した。

 あーびっくりした

 それにしても透明化とかなんてエロい能力なのかしらねー!


 さっきの奴の名前はエロ魚と命名する事にしたわ。でもこの能力ではさっきの連中程度なら何とかなるけどアタシの事食い散らかしてくれた馬鹿でかい魚とかじゃ無理ね。


 さー魔石頂くわよ♪


(魔石を吸収した事により新たな能力『透明化インヴィジブル

 』を獲得・・・を確認しました)


(経験値が一定に達して個体、深海魚がLV1からLV2になりました)


(各種基礎能力値が上昇しました)


(スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました)


(熟練度が一定に達しましたのでスキル『鑑定Lv2』がLv3になりました)



(熟練度が一定に達しましたので能力『念力アプレイズ Lv2』がLv3になりました)


 はい? 何かしらの??? ちょっと待って!?

 今ものすごーく大事なことを聞き逃しちゃったような気がしたんだけど?……

 ちょっとーっ ……やだもう一回言ってよ!!



 まぁいいや、落ち着いて思い出そう。

 確かレベルアップって言ってなかったかしら?

 何かそんな事言ってたわよね…多分?


 HPが体力

 MPが魔法力…といっても魔法は全く使えないんだけど……


 このSPというのはスキルポイントつまり能力スキルを使う時に消費するポイントな訳か、まるで子供の頃によく遊んだRPGゲームのようね♪

 そういえばさっきの骸骨が持っていた錆びた剣を鑑定した時に何か王国とか騎士とかって表示が出たわね。という事は何処かで人間が住んでる街があったり王様とかいたりするのかしら??


 「おっと、探知にバッチリ反応があったわね」



後方、少し離れた岩陰から、無数のヒトデ型の魔物がワラワラと這い出てくる。海底で体をくねらせ、5本の足をピンと反り立たせると、こちらに向かって歩き始めた。



(そういえばヒトデって、サンゴを食い荒らして、繁殖力が強いって聞いたことがあるわ。一平方キロメートルあたり十万匹以上なんて大発生することもあるらしいじゃない!)


その姿は、なんとも可愛らしい。のっしのっしと歩く姿を見て、思わず笑みがこぼれる。



(あらあら、もしかして、友好関係を結べるタイプかしら? とりあえず、念話で話しかけてみようかしらね?)


そう思った矢先だった。数匹のヒトデがいきなり針を飛ばしてきた。



「ちょっと! 危ないじゃない! 何すんのよ突然!」



咄嗟に**念力サイコキネシス**で針の軌道を反らし、飛ばしてきたヒトデにぶつけてやる。



「なによ、ぜんっぜん友好的じゃないじゃないの!……あら、針が刺さったヒトデが苦しんでいるわね。へえ、毒か。バッカじゃないの、自分で自分を攻撃するなんて。まあ、くたばったら**魔石(核)**はもらうけどね」


**能力吸収アブソーブ**Lv2で魔石を吸い込む。すると、身体に力が満ちていく感覚があった。

「よし、SPが少し回復したわね!」

《確認しました。魔石を吸収したことにより、新たな能力— 毒付与ポイズンインフレクトLv1 —を獲得しました》

「あら、蟹やエビみたいな魔物まで出てきたわ。よーし、まとめて倒してやるわよ!」

ヒトデの大群が、一斉に毒針を放ってきた。私はそれを**念力サイコキネシスで操り、さらに獲得したばかりの毒付与ポイズンインフレクト**で猛毒の針へと変える。針はまるで意志を持ったかのように、蟹やエビ、そしてヒトデの魔物たちへと襲いかかった。

「ラッキー! ヒトデ一匹から三本くらい針が出てくるから助かるわ。これなら全員に行き渡りそうだわね」

しかし、猛毒が効いて魔物たちが倒れるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。



「暇だし、岩穴にでも隠れて待つかな」



数分後。

魔物たちは猛毒が全身に回り、三分ほどで呆気なく倒れていった。


「あら、思ったより早かったわね。インスタントラーメン並じゃない? 毒が強すぎちゃったかしら、ウフフ」


さあ、ご褒美の時間だ。私は倒れた魔物たちの魔石を次々と吸収していく。



《魔石を吸収したことにより、新たな能力『硬化スクラーサス』を獲得……確認しました》

《経験値が一定に達したため、個体『深海魚』がLv2からLv5になりました》

《各種基礎能力値が上昇しました》



「よしっ! 大群を倒したおかげで一気にLv5まで上がったわね!」



| 名称 | なし |

|---|---|

| 種族 | 深海魚 |

| Lv | 5 |

| HP | 160 |

| MP | 0 |

| SP | 98 |

| 攻撃 | 98 |

| 防御 | 69 |

| 速さ | 70 |

装備:なし

スキル:自動回復オートリカバーLv3、念話テレパスLv3、鑑定ディテクションLv3、探知ディテクションLv2、能力吸収アブソーブLv3、念力サイコキネシスLv3、毒付与ポイズンインフレクトLv1、透明化インヴィジブルLv1、硬化スクラーサスLv1

進化:条件を満たしていません

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