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ツインテールで幼女な闇の女王と変態紳士な光の導き手  作者: にゃぁ
闇の女王と光の導き手
5/5

闇の女王

7月9日話を追加しました。

って事で放課後になりました。


今スマホというものがあるから地図は容易くゲットできたし。印刷済み。

近所になんの小学校があるのかもわかる。


いい世の中だ。


そして、ここだろうという所に数日に渡って監視してればあの子にあえるはずだろう。


我ながら頭がいい。


水菜は何だか家の仕事が忙しいらしくて、ナイスタイミングだった。水菜が仕事のときは風樹も基本ついてくスタイルなのだ。

水菜と風樹の家は隣同士で、水菜の家を守るのが風樹の家のお仕事らしい。

みんな立派だ。


僕は親が居ないけど。沢山残してくれた財産と、たまにモデルのバイトをして生計をたてている。お金は毎月弁護士から振り込まれるのだ。


さて、小学生の下校の時間は3時。

今日はもう一時間半も過ぎているが、初日だからしょうがない。学校早退とかすると水菜が怒るし。


なんか今度いい理由見つけておこう。


そしてみるみるうちに三時間が過ぎた。


「もう七時半かぁ、、今日は諦めよう。流石にもう小学生はこないよね。暗くなってきたし。暗いところはいい思い出がないし」


そう思って帰ろうと家に向かって歩き出す。


暗闇は何かに呼ばれる気がするのだ。


それに今日の月は赤い。何だか不吉だ。


《ツゥかマァエタァ!》


あと家まで半分って所まで来たときだった。


「え?だれ!?」


変な頭に響く、女性のような男性にも似た声が聞こえた。


そして、あの幼女と会った時と同じように視界が真っ暗になる。周りにあったはずの街灯もブロック塀も、コンクリートの道すら何も見えなくなった。


「あの子の時と一緒だ」


こんな状況なのに、朝少女が目の前から消えた瞬間の光景に似ているこの状況に興奮していた。

もしかしたら会えるかもしれないと。


彼女はここの世界にいるのではないのかと。


興奮して血が沸騰して、鼻血が出そうだ。

あの黒いレースのパンツをふと思い出してしまった。


「ねぇ、誰?君はだれなの?」


さっきの声の主を探す。

不思議と怖い感じはしなかった。


親が死んだあの夜に比べれば怖いものなんてないのかもしれない。


「ここは、、どこ?」


真っ暗な闇にうっすら見えるものがあった。


凄く気持ちが悪くなるものだった。

とてもドロドロしてて、異臭がして、人の形なのかもわからないものだけど、何だか人だとわかった。


「ねぇ、君はだれ?」


《憎い憎い憎い憎い》

《痛い怖い寂しい》

《消えたい、生まれ変わりたい》

《会いたい会えない》


色んな声がその物から聞こえて来た。


「ここは人で言う名の地獄というところよ。そして彼らは落ちたもの。浄化もされず永遠に彷徨い続けるしかなくて、寂しくて辛くて一緒になってしまったものの成れの果て」


僕の横にいつの間にか静かにそこに居た。


暗闇の中で一番黒いだろう彼女の存在ははっきりら見えて居た。光ってるわけでもない。ただただ、存在だけがはっきりと見える。

その姿は女王、その物の貫禄だった。


「君は?」


「私は闇子よ。彼らを消滅させに来たわ。近頃ここら辺の闇の空間が私の管轄を離れて歪んで居たから見に来たのよ。私の王国で勝手は許されないわ。貴方、彼らに呼ばれたのよ」


「いや、僕は君に会いに来たんだ!ずっと会いたくて、、会いたくてっ」


僕は正直目の前の彷徨える何かなんてどうでも良かった。目の前に彼女がいる、そのことだけが大事だった。


「また鼻血でてるわよ。残念な子ね」


僕はそう言われて慌てて鼻の周りを拭いた。


「そんな事言ってると彼らに飲み込まれるわよ?貴方もアレになりたいのかしら。あの塊は何度か生きてる人間も食べてるわね」


それを聞いてことの重大さに気づいた。

それに僕が呼ばれたってことは、僕はアレに食べられる?


「ここは人で言う名の地獄と言ったけど、その本質は人の深層心理の世界なの。その世界は闇の世界とも呼ばれているわ。人の心の闇は深層心理で繋がって居て、全ての生き物がここにいて、ここに居ないの。本来はわからないものなんだけど、、そしてここに来ることは貴方には似合わないわね。帰って頂戴。」


その子はきつく僕を睨んできた。


本物の彼女と会話していることが感動すぎてよく言葉が頭に入ってこないけど、やっと彼女に会えたのに死ぬことはしたくない。けど、彼女とも離れたくない。

そして見惚れてすぎて体が動かないのだ。


「帰れと言ったのよ?聞こえないのかしら?貴方なら帰れるわ。ほら風を感じるでしょう。その風が貴方を導くわ」


白い肌を持つ指先が黒い禍々しい方向の反対を指差した。


「嫌だ!君にやっと会えたのに、、ずっと、、そう、、狂ってしまうほどにっ!」


涙がボロボロでてくる。もう話してる感動が大きすぎて、、夢の中の女性じゃ無い、、僕とっ!


おぞましい塊は動かずじっとして居た。彼女が現れてからだ。声も出さず怯えているかのようだった。


「はぁ、残念な子に育ったものだわ。闇の住民達よ。あのモノを消し去りなさい」


闇子と名乗った彼女が何かを唱えると、彼女の下に大きな魔方陣が浮かび上がる。

そこから黒いものが湧き出し、あの塊を囲い込み消滅させてしまった。


その瞬間視界は帰り道の風景になっていた。


「光弥!」


気がつくと肩を風樹に掴まれていた。


「何で、、ここに風樹、、が?」


「お前っ!光弥に何をした!!」


風樹が見てる先を見た。そこには静かに佇む闇子の姿があった。


「彼を助けただけよ。弱いものはよく吠えるわね。お礼を言われる筋合いはあっても喧嘩売られる筋合いは無いわ」


強い風が吹く。彼女の綺麗な髪と、セーラー服の灰色のスカーフが風に舞う。

その姿は天使にしか見えなかった。


「風樹本当だよ!彼女は僕を助けてくれたんだ!」


「風の力のコントロールもできない坊やに興味はないわ。その子、ちゃんと守ってあげなさい」


ずっと風樹は闇子を睨んだままだ。


闇子は少し笑うとその場からスッと消えてしまった。








闇子が去った後、僕と風樹は帰路を歩いていた。


正直あの子に、会えたことで頭がいっぱいだ。


「風樹は何であんな所にいたの?」


「水菜が光弥が危ないって言ってな」


「水菜が?」


そういえば昔から水菜は勘が鋭い所があったなぁ。


「それより、何で光弥もあんな所に居たんだ?」


うっ、風樹が珍しく怒った顔で話しかけてきた。


「いやぁーあのぉーぇえーとーー買い物?」


僕はアハハーと笑うと風樹が足を止めた。


「あんまり心配させるな」


風樹の言葉を聞いてとても反省させられた。

正直家族もいないし、自分のところを蔑ろにするところご僕にはある。


でもそういう時絶対、水菜と風樹は見逃してくれない。大事だ、大事だといつもそばに居てくれて。


それが本当嬉しくて、、。


本当申し訳ないことをしてしまったと思えた。


嘘をついて誤魔化すなんてことしちゃいけなかったんだ。


「ごめん。僕あの子に会いたくて」


「そうだろうな。ずっと会いたがってたもんな。気持ちは痛いほどわかる」


痛い程わかるって、、。風樹もこんな事があったのだろうか。


「でも、夢の子なのか?本当に。夢ばかり見てると、現実で出逢ったあの子に失礼じゃないのか?少し頭冷やせ」


そう言って、僕の頭の上に風樹は手を置く。


そんな事考えても見なかった。僕のあの子を闇子に押し付けてたなんて、思いもしなかった。


「風樹。ありがとう」


「水菜に怒られに行こうか」


「ぇえーやだなぁ。でも心配かけちゃったもんね。大人しく怒られるよ」


男の友情っていいなって改めて思った。


でも、どうしても夢のあの子と闇子は繋がってる気がしてならなかった。


それに闇子は言ってた。


《貴方、彼らに呼ばれたのよ》


何で僕が呼ばれたんだろう。


どうして、あの憎悪の塊が僕を助けて欲しそうにしてたような気がするなんて今になって思うんだろう。




そうして、僕はこっぴどく水菜に怒られてその日は終わりを告げたのだった。




もっと動きを後にしようかと思ったんですが、動きがなさすぎてつまんないと思ったのでここで少し動かします。

光弥は基本的に幼女しか興味ないです。風樹の方がずっと主人公してる。


ちょこちょこ誤字は直していけたらなぁ、、遠い目

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