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ツインテールで幼女な闇の女王と変態紳士な光の導き手  作者: にゃぁ
闇の女王と光の導き手
4/5

幼女にしかないもの

ジャンル、、ジャンルなんなんでしょう。

色んなジャンルを組み入れていきたいのですが、、。笑

強いて言うなら、ツインテール幼女というジャンル。

風樹と学校に登校すると、水菜が校門の前に仁王立ちして立っていた。


僕たちの姿を見つけるととても心配してたという顔で駆け寄ってきた。


「リムジン用意してありますので!今すぐお医者様にっ」


「ちょっと水菜落ち着いてよっ。風樹が応急処置してくれたから鼻血はもう大丈夫だよ」


僕はニコリと笑う。


「鼻血でてたんですか!?何故です?まさか、、また幼女を見て興奮されたんじゃ、、」


水菜の顔が見る見るうちに怖くなって行く。


ひっ、、墓穴掘ったらしい。風樹に助けを求めるために風樹を見た。


呆れた顔でこちらを風樹が見る。


「水菜大丈夫だ。光弥は木に顔をぶつけただけだ」


「風樹、、本当ですか?電話でおかしなことを言っていたので、誤解してしまいました。保健室へ行きましょう。先生にはうまく言ってあります」


水菜はそういうと僕の手をとり歩き始めた。


取り敢えず風樹のおかげで水菜の雷を避けることができた。風樹にはとても感謝しなきゃならない。





「失礼します、、。って先生いらしませんね。私が応急処置をしますので、光弥さんは座ってください」


水菜は慣れた作業で僕の鼻を治療する。昔からツインテールの幼女を見ては鼻血を出し、貧血で倒れる僕を見かねて一生懸命応急処置の仕方を覚えてくれたらしい。有難い話だ。


風樹は考え込むように保健室の窓から外を見ていた。何かを警戒しているような。そんな感じ。


「風樹が探してくれて本当によかったです。タダでさえ、光弥さんは神々しい美しさを持っていて昔から事件に巻き込まれやすいのですから気をつけて下さい。事件でなくて本当よかった、、」


優しく笑う水菜は女神のようだった。


そう、昔から金の髪に瞳を持つ僕はすれ違う人を惑わせてしまうことがあるらしい。老若男女問わずにだ。

良く、手を合わされることがある。


見た人には神にでも見えるらしいのか。良くある光景で、人によっては発狂的になり僕に助けを求めるために周りを傷つける人も居た。そんな事は滅多に無いのだが、一度だけそういう事があったのだ。僕に両親が居ないのは、、そのせいだったりする。


水菜と風樹はそんな事が全くない。


「しかし、1人で登校するのはお辞めになった方がいいのでは、、」


「何度も言ってるけど大丈夫だよ。最近は大丈夫だから。拝まれるだけで害はないし。それが誰かの助けになるなら僕は構わない」


あの女の子をまた探さなきゃ。あんなセーラー服の小学校なんてあっただろうか。外見小学三年生くらいに見えた。近くの小学校を少し歩いてみようかと考えていた。


あの夜空の様に綺麗な黒髪。シルクの様に触り心地の良さそうな髪。そして羽根のように2つに束ねてある髪。

白くぷっくりとした頬。その頬はほんのりピンクに染まっていて。それにあのきめ細やかな肌。

小さい顔にあの大きな漆黒の瞳。


子供にしか出せないあの透き通る純粋な綺麗な声。背筋はずっとしていて。

どこか大人びているあの顔、、。

しかし、幼女にしかない要素が全て揃っていた。10歳を過ぎると人間はすべての今の要素が無くなっていくのだ。幼女以外に何を愛でろというのだろうか。

本当幼女は尊い!でも夢の女の子はもっと違うのだ。他の幼女とは違うのだ。

幼女にも持ってないものを持っている。それは大人びた風格なのか。女王様気質がそれを作るのかはわからないけど、、。言えるのは僕は、、彼女が好きだというその一点っ。


そしてあれは確実に本物だった!!


百合の香りがした。夢にはなかった。香りだった。

夢はいつも血生臭くて。


取り敢えず地図を買って、効率のいい学校の回り方と、その多数の小学校が通学路として使っている道路を探し出して、監視するところから始めた方が良いのだろうか。


そんな事を考えていると。水菜の手当てが終わったようだ。


「さぁ教室に行きましょう。一限目が始まってしまいますよ」


3人で保健室を後にする。

3人とも同じクラスだったりする。


結構レベルの高い私立の高校で、僕たちは一年生だったりする。入学してもう三ヶ月経つ。


「あっ」


水菜が何かを思い出した声を出した。


「風樹さん、、そのワイシャツでは、、喧嘩してきたようにしか見えませんよ。替えのワイシャツ保健室にあるはずです」


「忘れてたな。そう思われても問題ないが流石に不味いか。着替えてくる」


「風樹ごめんね!僕がしっかりしてれば、、」


「いや、いい。その手に持ってる黒のハンカチ、、使いたくなかったんだろ」


ずっと手に握りしめていたハンカチを風樹は見て言った。手から離せないでいた、、。あの子が居た、証だから。


また風樹は難しい顔をして背中を向けた。


「女のものですか!?」


そのあとの水菜を宥めるのに苦労したのはいうまでもなかった。



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