ニートな女神と初めてのパーティ
始まりの街には東西南北にそれぞれ門がありそこから先がフィールドエリアになる。
南の門から行ける平原エリア。最も敵が弱くプレイヤーが一番最初に訪れる初心者エリア。
西の門から行ける草原エリア。平原よりは難易度が高いけどまだまだ簡単に攻略できるエリア。
東の門から行ける森林エリア。毒を持つ敵などが出てくるため初心者には向かないエリア。
北の門から行ける岩場エリア。このエリアの先にダンジョンがある、最も敵の強いエリア。
そしてそれぞれのエリアに朝と夜の時間があり夜の方が難易度が高い。
またそれぞれのエリアにはオススメのレベルというか、このレベルの人ならこのエリアでも十分にやっていけますよ的なレベルが一応設定されてはいる。
平原は昼間はレベル1から5、夜はレベル3から7。
草原は昼間はレベル3から5、夜はレベル4から8。
というような感じである。
そして現在私のレベルは10。これから向かう昼間の草原など楽々攻略できるであろう。
だが、今回の私は1人ではない。東也と一緒に草原フィールドを散策するのだ。
これはこの先私1人、つまりソロでの攻略が難しくなってきた時などに誰かと組むということに慣れておきたかったという理由と、実はもう1つ理由がある。
それが……
「あ、玲愛。時間ちょうどだね。もしかしてまだ時間必要だった?」
「ううん。私もちょうど終わったところ」
「あ、帽子変えたんだね」
「うん、お金が余ってたから。この帽子可愛かったし」
私は西の門の前で先に待っていてくれた東也と合流した。
東也の方は実は30分もいらなかったらしいけど私の方の都合に合わせてくれたようだ。
「それじゃあ行こうか」
「うん」
合流した後はそのまま西の門から外へと出て行った。
いよいよ新しい冒険、新しいフィールドエリアである。私はワクワクしていた。
<第1階層:草原>
さて、ワクワクはしていたのだけど草原エリアは思った以上になんていうかその、普通だった。
ところどころに木が生えていたりもするのだけど基本は平原エリアと同じであり平原エリアよりも地面の草が伸びてるかなっていうくらいの変化しかない。
うん、まあこれも予想済みだったんだけどね。現実ってやつはいつもこうだよ。
……ああ、ここはゲームの中だった。
「うわぁ。見て、木だよ。木がある!」
「う、うん。そうだね」
それに対して東也の方はというと初めて訪れたエリアに興味津々という感じだった。
よくこのほとんど前のエリアと変化ない中でそこまで感動できるものだと私は感心した。
東也は割とドライだった私のことには気づかずにはりきって道を歩いていく。
私もそんな東也に置いて行かれないように歩き出した。
「あ、そうだ。パーティ登録しておかないと」
「え、パーティ登録?」
「うん。そうじゃないと僕と玲愛は同じフィールドにいるけれど別々に戦闘してる扱いになっちゃうから」
東也はそう言うと何やら自分のメニュー画面を開いて画面を操作した。
すると直後に私の眼前に通知画面が開かれた。
『次のプレイヤーからパーティ申請が届きました』
プレイヤー名:東也
この申請を受け入れますか? はいorいいえ
私はそれでもちろん゛はい゛を選択したのだけど。
東也の話では、ゲーム内で1メートル以内に存在するプレイヤーの名前はメニュー画面のフレンドリストからパーティ申請というのを行えばわかるんだとか。それで1度に複数のプレイヤーからの申請をまとめて受けることもできるらしい。
パーティ申請を受けた側のプレイヤーが申請を受け入れればその時点でそのプレイヤー同士はパーティとなる。
パーティは、お互いのプレイヤーが任意のタイミングでいつでも解消できるほか申請を受けてから24時間が経過すると自動で解消となる。
ただし、プレイヤー同士がさらにフレンド登録もしている場合は、つまりフレンド登録したプレイヤー同士でのパーティ(=フレンドパーティとも言うらしい)は、いつでもパーティ解消できるのは同じだけど24時間経過による自動解消はされないそう。
あとは、ただのパーティの場合はパーティメンバーが死亡すると死亡したメンバーは自動でパーティから外れるが、フレンドパーティの場合はそれも大丈夫で。
仮にフィールドやダンジョンでモンスターに負けてパーティメンバーが全滅したとしてもフレンドパーティであれば死亡によるパーティ解消はない。
パーティを組んでいる間は、視界の右下にパーティメンバー全員のプレイヤー名とHP、MPが常に表示されているが設定次第でその表示の位置を変更したり、表示を消すこともできるので戦闘中それが気になって気が散るという人にも優しい設計だ。
今回の場合で言うと私には東也の、東也には私のHP、MPケージが見えているわけだ。
他にも普通のパーティとフレンドパーティの違いはいくつかあるそうだけど、まあ基本的なところでこれだけ覚えていれば問題はないとのこと。
「玲愛は、VRMMOはこのゲームが初めてなの?」
「うん。そうだよ。東也は?」
「僕は3つ目かな。最初はクラスの友達に誘われたんだけどそいつより僕の方がはまっちゃって」
「ああー、そういうのもあるのか。私も、まあ知り合いに勧められてかな」
私は東也とそんな話をしながらも私にこのゲームをハードごと渡してきたヤヌスのことを思い出す。
あいつは今頃なにしてるんだろうか。家具職人になるための修行ってどんなことしてるんだろう。
「へぇ、知り合いっていうのは友達ではないの?」
「うん。知り合い。ああー、お父さんの知り合いが誕生日プレゼントにくれたの」
「へぇ、そうなんだ」
ああ、嘘をついてしまった。人間はこんな感じで嘘を重ねていくんだなぁ。
……まあゲームの中だしこれくらい別にいっか。東也だって、実は男の子ぶってるけど現実では女の子だっていう可能性も……ないかな、うん、ごめん。
「お、モンスターだ」
「え、どれ?」
そうこうしているうちに私たちは草原で初めてモンスターと遭遇した。
それは平原にはいなかった初めて見かけるモンスターで。
「角ウサギ?」
それは角の生えたウサギだった。モンスター名はホーンラビット。ホーンはそのまま角という意味だ。
それが1体だけ、私たちの目の前に現れた。
「どうしようか。敵も1体だけみたいだし」
「うん。あ、じゃあ先に東也の戦い方を見せてよ。それで次にモンスターが1体だけ出たら私って感じで」
「そうだね。じゃああいつは僕が」
と言ってホーンラビットに歩いて近づいていった東也は、それに気づいたホーンラビットの角でつく攻撃をもろにくらった。
あのラビット、ウサギらしく飛び跳ねるようにして動くのか。厄介だな。
「うわぁ!」
そして東也の方は、武器は大剣だったな。両手ででかい剣を持ってるみたいだけど。
たしかあの武器って、一撃のダメージは大きいけどその分攻撃の隙も大きかったはず。
「せやぁ!」
「(あ、かわされた)」
そう、多分大剣という武器はあまり動かないけど硬い敵を倒すのに向いているのだ。
ホーンラビットのように常に変則的に動き回っては攻撃してすぐに逃げていく敵を倒すのには向いていないと思う。
ああ、ここは先に私がやっていればよかったかな。
「はぁ、はぁ。くそ、強い」
いや、多分だけどあいつそんなに強いモンスターってわけじゃないと思うよ?
ただちょこまか逃げ回るだけであって。……仕方ない、ここは手伝うか。
「大丈夫?、やっぱり私がやろうか?」
「いや、大丈夫だよ。僕がやるから」
「そう……」
と、言っているけどすでに東也はホーンラビットの攻撃を3回くらっている。
そして一撃で体力の1割近く削られているところを見るにあの角は伊達ではないということか。
力と敏捷に優れている敵。だけどその分体力と耐久は低そうだ。
東也の攻撃力は知らないけどレベル5の大剣の一撃ならあるいはホーンラビットを一撃で倒せるのではないだろうか。
「(まあ、攻撃を当てられればの話なんだけど)」
私は地面に体育座りして東也VSホーンラビットの試合を眺めてた。
そして東也の体力が半分近くになった頃ようやく東也の攻撃がホーンラビットに当たった。
が、惜しかった。ホーンラビットの体力を9割5分くらい削ったものの奴は攻撃に耐えたのだ。
しかしこのゲーム、ボスなどを除けば体力の減ったモンスターは弱って行動も遅くなるために次の攻撃は簡単に当てられた。
およそ5分ほどの戦闘だったけれど何故だか私は少し感動して拍手していた。
「やったね!」
「う、うん。いや、あいつが結構早くて。なかなか攻撃が当たらなくて」
「うん、見てたよ。でも、当てられたんだし良かったじゃん」
私は減った体力をポーションを飲んで回復していた東也に声をかけた。
東也はちょっと疲れてたみたいだけどまだまだ平気そうな顔をしていたので私たちはまた草原を歩き始める。
ちなみに東也の倒したホーンラビットからは何もドロップしなかったけど、これが普通か。
あるいはホーンラビットが何もドロップしないモンスターなのかもしれないけど。
「あ、またウサギだ。しかも2体」
「じゃあ、今度は2人で1体ずつ……」
「いいよ、東也はさっき戦ったばかりでまだ疲れてるでしょう。私がやるから見てて」
「え、でも」
「大丈夫。あいつの動きとか攻撃方法とかは東也との戦いでもう十分見させてもらったから」
そう言って私は剣を構えたままホーンラビット×2の方へと歩み寄ってく。
チャンスは1度きりと言ったところだろうか。だが絶対に出来る。
東也はさきほどの私のように少し離れた場所で私のことを見ていた。
そして、ホーンラビット達が私に気がつくとあいつらはまず突撃して来た。
だけども遅い、レッドウルフの速さに慣れていた私の目からしたらその動きはもはやスローモーションであり私は襲い掛かる2体の角を持った獣を一振りで片づけた。
そう、複数の敵が密集している場合、通常攻撃であってもその範囲内にいる敵であれば同時に攻撃しダメージを与えられるのだ。
今回はホーンラビットの攻撃が2体ともほぼ同時であり、さらに私の片手剣の攻撃の軌道上に2体ともいたために出来た芸当であり毎回こう上手くいく保証はないのだけど。
「うそ!?」
「ふふん、どうだ!」
私に斬られたホーンラビットが2体とも空中で光になって砕け散った。
あ、これってなんか外から見たら居合切りみたいじゃね?
<倒したモンスター>
ホーンラビット×2
獲得経験値:12ポイント 獲得ゴールド:24G
次のレベルまで残り864ポイント
「ま、そんなもんだよね」
ホーンラビットは1体でゴブリンメイスと同じ経験値とゴールドのようだ。
序盤のザコモンスターだしそんなとこだろう。
「す、すごかったよ玲愛。今のはなんていうスキル?」
「え、いや普通に斬っただけだよ。剣で」
「え?」
「え?」
私が東也のところに戻ると東也は先ほどの私以上に大げさに拍手してたけど。
なんかその後のやりとりでお互い頭の上に疑問符を浮かべることになった。
「斬ったって、じゃあ今のただの通常攻撃だったの?」
「うん、そうだけど」
「……えと。玲愛は僕よりもレベルが上だし、装備もきっといいものを持っているのはわかるんだけど。ちなみにSTRの値が今いくつか聞いてもいい?、装備補正込みのやつで」
「えー、めんどいなあ。んーとね……」
私の基本のSTRの値は現在28である。
そして右手に持った銀の剣の装備補正で値は+20。
それに装飾品である狼のストラップの効果、STR+5%の効果で1だけ上がっているので。
「49、かな。全部合わせると」
「え?」
「ん、東也はいくつなの?」
「よ、42」
「ああ、やっぱり大剣は攻撃力高いよね。羨ましいよ」
「い、いや……え?」
東也は頭の中でなにかしらこんがらがっているようだったけれどまあ別にいいか。
本当は他人に自分のステータスを教えるのはあんまり推奨されてないことだけどSTRの値だけだったし別に問題もなかろう。
それに装備だって、あの武器屋さんを知ってる人なら誰だって同じやつ買えるんだし。
まあ、狼のストラップはそう簡単に手に入るものではないのかもだけど効果はそんなでもないし。
「あ、アイテム落ちてる」
そして私は何事かをぶつぶつ言い始めた東也を無視して倒したホーンラビットからドロップしたと思われるアイテムを回収した。
ホーンラビットはなんと、ザコのくせにアイテムを2つもドロップした。
1つはホーンラビットの角というアイテムで、そのまんまの代物だったけど。
もう1つ落ちていたアイテムはニンジンだった。そう、あのオレンジ色の野菜である。
「いや、まあ。ウサギみたいなモンスターだからわかるんだけどね」
でも下界のウサギがニンジンをよく食べるっていうのは迷信じゃなかったっけ?
ゲームの中だから別にそこまでは深く考えなくてもいいのだろうけど。
そしてホーンラビットからもらったものはもう1つあった。
『新しいスキルを入手しました』
スキル:跳躍
〇跳躍
その場で1メートル上空に向かって跳躍する。
消費MP:0 再使用可能までの時間:2秒
「なんだ、ただのジャンプじゃないか。でも消費MPが0ってことは使い放題ってこと?」
跳躍も、おそらく突進と同じでそれだけのスキルだろうけど使えるかどうかはまだわからない。
ただ、ちょっとした足場を上ったりとか。あとは地面すれすれの攻撃をとっさにかわす時に使えるのかもしれないけど。
それに消費MP0。つまり私は跳躍と言うだけでジャンプすることが出来るのだ。
まあ、その効果のほどについては次回試すことにしよう。今は東也も一緒だし。
「東也。そろそろ行くよ」
「え、ああうん。そうだね」
それに今までの2回の戦闘で私の確かめたいことはわかったし。
つまり、私が倒した時だけなのだろう。ドロップ率100%なのは。
私と一緒にパーティを組んでいる東也が倒したホーンラビットは何も落とさなかったわけだし、この効果は私だけに適用されていると見てまず間違いない。
……嫌だなぁ。これじゃあ滅多なことじゃ他人と組めないじゃないか。
絶対にばれるだろうし、ばれたら皆大騒ぎしそうな効果だしなぁ。
「玲愛、どうかしたの?、すごく怖い顔してるみたいだけど」
「え、ううん。なんでもないよ。ただちょっと考え事」
「そう」
まあそのことについてもまた後で考えることにするか。
今はこの草原エリアの攻略に集中しようっと。
――それから1時間後――
「おりゃぁぁぁ!」
「ファイアーボール!」
私たちは2人で戦闘を重ねていた。
フレンドではないただのパーティの場合、敵を倒した時はその敵を倒したプレイヤーに個別に経験値やお金が手に入る。
これがフレンド登録したパーティだと誰がどの敵を倒しても、たとえその敵と自分が直接戦っていなかったとしても経験値とゴールドが共有されて手に入るのだ。
だからフレンド登録はできるだけした方がいいとされているがソロプレイでも十分楽しめるゲームなのでさほど重要なことでもない。
まあ、ボス戦などはさすがに1人じゃ難しいから誰かと組む人が多いって話だったけども。
草原エリアについてわかったことがある。
まず出現するモンスターについてだが5種類のモンスターが出現する。
ブルースライム、ゴブリン、ゴブリンメイスは平原エリアと共通で出現する。
だけどもウルフは出現しなかった。
ホーンラビットがいるわけだし、ここにウルフが出てたら食われてるって話かな?
そこらへんの事情は知らないけどまあそんなところだろう。
それで草原エリアに出る新しいモンスターとしてホーンラビット。そしてもう1体が……
「出た、マッドプラントだ。玲愛頼む!」
「任せて。ファイアーボール!」
マッドプラントと呼ばれる植物の形をしたモンスターだ。
植物であるからブルースライムのように移動はしないのだけど、2本の触手のような長いつる草を激しく振り回して攻撃してくる。
このつる草攻撃が強力で、くらうと体が弾き飛ばされてなかなか本体に近づけない。
一応つる草を斬ったりしてもダメージは通るのだけどそれはかなり少ないし、つる草は斬られてもすぐに本体から別のやつが伸びてくるためきりがない。
こいつを倒すにはつる草をきりながら、あるいは攻撃を避けながら近づいて直接本体を攻撃する方法と、魔法のように遠距離から攻撃するという方法がある。
そして植物にはやはり火が効くようで私のファイアーボールでマッドプラントは一撃で倒せた。
マッドプラントからはゴブリンと同じでスキルは得られなかったもののアイテムはドロップした。
その名もマッドプラントの種。まあ、ようは植物の種である。
私の魔法で倒したほうが効率がいいので私は基本的にマッドプラント担当になった。
そしてそれ以外のザコは東也が倒していく。
東也も、ホーンラビットの動きにだんだんと慣れてきたようで今では楽に倒せている。
人間って、成長する生き物なんだなと私はしみじみ思ったものだ。
「あ、また生えてる。拾っておこう」
草原エリアは、草原であるからたくさんの草が生えている。
そしてその地面に生えている草の中には素材として使えるアイテムも紛れていることがある。
この草原エリアには3種類の素材アイテムが自生しているようでそれに気がついてからは戦闘の合間や移動中に見つけたものに関しては採取しておくようにした。
3種類の素材アイテムのうち2つは赤い花と白い花というアイテムで、アイテム名の通りただそういう色をしているだけの花だった。
なにに使うのかわからんけど拾えるものは拾っておけが私の信条だし。
そして薬草。これはそのまま食べても体力回復の効果はあるようだけど東也に聞いた話だとポーションの材料になるようだ。
ただ、ポーションを作るには調合のスキルが必要だとかでそれを持っていない人にはあまり意味はないという話だった。
調合のスキルを持っているプレイヤーに売るか、あるいは薬屋さんで買い取ってもらえるらしい。
「薬屋か。……これが終わったら帰りに寄って行こう」
私はそういえばMPを回復するアイテムなどもそこで買えると魔法屋のお婆さんに聞いていたので帰りに街の薬屋に寄って行くことにした。
そうしてそろそろ夕方の時間になろうかというところで東也がレベルアップした。
「やった、レベルアップだ」
「そう、良かったね。じゃあ、今日はそろそろ街に帰ろうか」
「うん。そうだね」
こうして私の初めてのパーティ戦闘は終わりを迎えたのだ。
<モンスター辞典>
〇ホーンラビット
名前の通り頭に角が生えているウサギであり体毛は茶色で目の色は黒。
飛び跳ねるようにして動き回り攻撃してはすぐに離脱するというヒット&アウェイ戦法を取ってくるためプレイヤーの間ではうざがられている。
ただ慣れれば動きを見切るのはまだまだ簡単な方の敵なので初心者にはちょうど良いモンスターともされていて容姿もウサギ好きなら抱き着きたくなるほど可愛い。
ドロップ:ホーンラビットの角、ニンジン
〇マッドプラント
地面に生えている植物のようなモンスターで全身緑色。
本体は体長1メートルほどの蕾のような形をしているが花はない。
それどころか目も鼻も口もないのにどうしてプレイヤーの位置がわかるのかという点については謎が多いが、そこはゲームなので考えたらダメな部分である。
攻撃方法は2本のつる草を伸ばして鞭のようにしならせる。つる草の長さは最大で5メートルほどであるがなかなか本体まで近づくことが難しい。
ホーンラビット以上にプレイヤーからうざがられているモンスターである。
ドロップ:マッドプラントの種