ニートな女神と初めての金
タイトル。初めての宝箱にしようと思いましたが、宝箱は森の洋館クエストですでに1回経験していたのでタイトル案からは却下されました。
それでどうして金なんていうタイトルがついたのか。本編を見れば分かります。
地上へと降りてきたドラゴンとの最後の戦いが始まった。
正直、もうここまで来たら勝つしかないと私は思っている。
いや、それは最初からか。
「グギャアアアオオオォォォウ!」
そしてドラゴンの方も本気でキレたと言わんばかりに大きく鳴き声をあげた。
ドラゴンの残りの体力はHPケージが大きいので1本分。削りきって見せる。
先に動いたのはドラゴンの方だった。
しかしドラゴンは、無論HPが減ったことにより先ほどとはまた攻撃方法が変わり、さらに厄介さを増していた。
「え?、上?」
私はドラゴンが大きく息を吸い込んだのを確認すると火炎ブレス攻撃を予知してドラゴンの後方へと慌てて駆けこんだのだけど。
ドラゴンはなんと首を上に向けて天井に向けて火炎ブレスを放った。
私は最初、それにどんな意味があるのかわからなかったけれどその後すぐに理解した。
「ああ、これってまさか……」
私が火炎ブレスが消えていった天井付近を見上げていると、天井の暗がりから1つまた1つと小さな赤い光が。そしてその光は数を増しつつもどんどん大きくなってきて。
ズザザザザザザザザザッと、地上へと降ってきた。
それはまさしく火の雨であり、回避などできるはずもない。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
火の雨は1発1発はたいしたダメージではなかった。
仮に1つで1ダメージだったとしよう。それがまあ一気に降り注ぎ100発くらいくらったとして。
さて私のHPが最大でも175。それが一気に100ダメージも受けることになった。
「ふざけんなし。こんなのどうやってかわせばいいんだよ」
見た感じ火の雨は地上すべてに降り注いでいて安全地帯があったようには思えない。
いや、最初からかわせない前提の攻撃だったのか?
つまりここで一撃、絶対不可避の攻撃をお見舞いしてやろうと。
私の予想はどうやら正しかったようで、その後の戦闘ではドラゴンが火の雨を使用してくることはなかった。
そういえばヤタガラスも、HPが減った時に一度だけ猛毒の霧を噴射してきたな。
戦闘中にある一定のHPまで減ると使用してくる一度限りの大技だったんだろう。
一度しか使ってこないためにその威力も強大だった。
おそらくだけど、ドラゴンの火の雨は第2形態の空中にいる時の戦いが終了した時点でHPをある程度回復させておかないとプレイヤーは即死していたに違いない。
私は幸いにもスキを見計らって回復アイテムを飲んでいたからなんとか耐えきれたけど。もしそうでなければ初見のこの攻撃でやられていたに違いない。恐ろしい話だ。
ただ、だからといって私もただで今の火の雨攻撃を受けたわけではなく、きちんと反撃も決めた。
「マジックカウンター!、氷結斬り!」
マジックカウンター。それは始まりの街の住民クエストで手に入れていた魔法。
敵からの魔法攻撃を受けた際に、受けた直後から5秒間だけ効果を発揮する。
自分のSTRとAGIの値が25%アップする魔法。
力と敏捷が上がるため物理攻撃の強化、さらに5秒間だけという制約からまさに魔法攻撃に対してのカウンターという意味合いの強い魔法だけど、私も使ったのはこれが3回目だ。
実はストーンゴーレム狩りの最中に、私はクロウが放ってきたダークボールをあえて受けてこの魔法の効果を確認していた。
1回じゃさすがに無理だったけど2回目でだいたいの感覚は掴めていた。
この魔法、いくら敏捷も上がるとはいえ5秒以内に相手に攻撃を当てられるほどの距離にいなければまるで意味がない。
いや、それは当然のことなんだけど魔法攻撃をくらって少なからずダメージを受けて意識が散漫しているなかで正確に相手に反撃を決めるのはなかなか難しいんだよ。
でも、今回のように不意打ちではなく事前に魔法攻撃を受けるであろうことが予測できていたのなら話は別である。
私は天井から降り注ぐ火の雨がすぐに回避できないことを悟るとマジックカウンターの準備をしてその場で待機していた。
予想外に大きなダメージにかなり動揺はしたけど、でもなんとか反撃は決まり私の氷結斬りはドラゴンの尻尾を斬りつけた。
カウンター効果で力も上がっていたためにその一撃でドラゴンのHPは一気に3割削れた。
これでドラゴンの残りHPは7割。私のHPは残り71というところ。まだ厳しい。
私はカウンターを決めた後でまたすぐにその場から離れてそこでウィンドステップを使用。
そして尻尾から距離を置こうとドラゴンの正面まで回り込んできたのだが、そこでドラゴンが爪による引っかき攻撃。
私はそれをさけたようとした。が、出来なかった。なぜならば……
「うっそ!?」
どうやらHPが減った状態では爪のひっかき攻撃が強化されているようで、爪によるひっかきの直撃はさけれたものの、その爪が通ったあとにさらに追い打ちのようにして飛んできた風の刃を私は直撃してしまった。
そのことで私は後方に吹っ飛ばされたが幸い壁にぶつかるほどではなかった。
だがしかし今の攻撃を受けたことで私のHPはさらに削られ52に。
もうすでにHPケージは良好状態の緑色から注意状態の黄色になっている。
「くそ、うげ。また来た!」
さらに厄介だったのはこの風の刃。どうやら近距離用というわけではなく遠距離にまで飛ばすことも出来るようだった。
私は続く3度の風の刃の追撃をなんとかかわしつつも部屋の外周をぐるりと回ってまた尻尾付近まで近づくと一気に接近して再び氷結斬りを決めた。
これでドラゴンの残り体力はちょうどケージの半分ほどというところ。ドラゴンのHPケージの色も黄色に変わっている。
こうなればもうやけである。先に相手に攻撃をくらわせたもの勝ちだ。
ドラゴンの攻撃の変化はそれだけではなかった。
尻尾振り回し攻撃にたいしてはなんか尻尾が赤く光っていることからたぶん火属性の攻撃に変わっていたのだろうし、ただ最もやっかいだったのはやはり大竜巻攻撃だろう。
空中戦の時にも使ってきた技だけどそれを地上に戻ってからも使用してきたのには驚いた。
大竜巻攻撃は速く、直線的な攻撃だがよけるのがよけるのが難しい。
万が一にでも食らってしまったらたぶんそこで私は終わりだろう。そのもののダメージと突き上げた後の地上への落下ダメージで私のHPは消し飛ぶ。
さらに口からの衝撃波攻撃も、それまで単発で放ってきていたのが2、3回の連続攻撃に変わっていた。
唯一、火炎ブレス攻撃だけは特に変化は見られなかったようだけどそれでも全体的に強化されている今のドラゴンはやはり序盤のものよりも手強さが増していた。
「アイスボール!」
もちろん私も攻撃をさけることに全力を出しつつも合間合間にドラゴンへ反撃をしていた。
そして一進一退の攻防が続くなか迎えた最終局面。
私のHPはすでに14。もうぶっちぎりでHPケージが警告状態の赤色になっている。
だけどドラゴンのHPも残りはあと1割弱ほどでありどちらもあと一撃で決着というところだった。
「はぁ、はぁ、はぁ。次で、決める」
「グルルルルルルゥ」
私はドラゴンを正面から見据え剣の柄を握りしめた。
別に剣や盾などを戦闘中に離してしまい地面におっことしても、システム中はちゃんとまだ装備中であるから意識を集中すれば手元で落ちた剣や盾などを再生できるのだけど。
でもやっぱりこれが最後の一撃になるかもしれないと思うとどうしても力は入る。
私は呼吸を整えた後で一気にドラゴンの元へと駆けていく。
すでに背後に回り込む余裕もない。狙うは正面突破のみ。
そして私はドラゴンの腹部にありったけの力をこめて氷結斬りを叩き込んだ。
腹部は尻尾ほど耐久が低いわけではないけどそれでも弱点である氷属性の攻撃なら残りのHPを削り切るには十分な威力があるはずだった。
事実として私は、ドラゴンのHPを完全に削りきることに成功した。
しかし、私はそこで自分の敗北を確信してもいた。
私が最後の一撃を決めようと駆けだした時、ドラゴンも最後の一撃としてひっかき攻撃を繰り出してきた。
私は直前で最後、スライディングによってギリギリで迫りくる爪をよけて腹部に攻撃を決めたのはいいのだが、その直後に迫ってきたあの風の刃をかわすだけの余力はもう残されていなかった。
たとえボスのHPを0にして倒したとしても、その後で部屋に残ったプレイヤーが次の階層へとつながるゲートを開く前に死亡した場合は、ボスを倒したという事実はリセットされるらしい。
だから私もここで終わりのようだ。私はそう思っていた。
悔しさからこみあげて見そうになる涙が流れないように私はとっさにぐっと目をつぶった。
そうして私はドラゴンの最後の一撃である風の刃の直撃をくらったのだった。
一気に私の視界が真っ暗になった。どうやらこれが死亡の瞬間らしい。
ああ、そういや死ぬのはこれが2回目なんだっけ?
あのヤタガラス戦の時も最後私は……そういえば今回のボス戦ではヤタガラス戦で出てきたあの謎の光。出てこなかったな。
私はてっきりボスとか、強大な敵との戦いのときだけ自動で発動してくれるものなんだと思ってたけど、これはまた考え直しかな。
えーと、それでボス部屋で死んだらどうなるんだっけ?
たしかその場合はダンジョンの入り口に強制転移だけじゃなくて、ボス部屋の入り口前にも任意で選んで戻れるんだったっけ?
それにしてもあれ、なんだかずっと視界が暗いままだな。
普通ならそろそろ何か画面とか、出てきてもよさそうなものなのに……。
…………あれ?
私はおもむろに目を開けて見る。
そこは見慣れた景色、見慣れた天井だった。さっきまで私が戦っていたはずのボス部屋のものだ。
私は目を何回かしばたかせたがどうやらバグというわけではなさそうだ。
「あ、れ?」
私はもう1度さきほどの戦いの最後の記憶を思い出す。
私はドラゴンの爪攻撃をかわしやつの腹部に氷結斬りを叩き込んだ。
そしてやつのHPケージを削り切り、やつが苦しみの声を上げながら後ろに倒れていく様を尻目に最後にやつが放った風の刃の攻撃をたしかに、この身に受けたはずだ。
その時の痛みも感触もまだ残っているからそれは間違いないはず。
ではどうして私は死亡していないのか?
考えられるのは風の刃の攻撃によるダメージが私のHPを0にするまでには至らなかったということだけど。
でも、あの時の私のHPはわずかに14。そして1度受けた時の風の刃のダメージは20近くあった。
どう考えてもオーバーキルダメージ、致命傷だったはず。
私は徐々に意識と視界を安定させると体を起こそうと各部に力を入れようとしたが、うまくいかない。
天井が見えているということは今、私はこの部屋の地面の上で仰向けに寝てるということ。
私は、なんとか右手を伸ばして視界の端に現れたメニューボタンを押して現在の私のスターテス画面を確認した。
するとその画面には驚きの表示があった。
『HP:1/175』
HPが、たったの1だけだが残っている。これはいったいどういう……あ、そうか。
「……根性」
森の洋館クエストで最後に倒したクエストボス、ボスゴキブリからいただいたそのスキルの効果はこのようなものだったはず。
一戦闘中に1度だけ、HPを超えるダメージを受けてもHP1で持ちこたえる。
まさか、その戦闘というのがボス戦でも適応されるものとは。
「は、はははは。つまり私はゴキブリのおかげで命拾いしたわけね……なんだかなぁ」
そのセリフだけ聞いたならきっと嫌に思うやつもいるだろう。
でも実際にそれで助かった身からしたらそんなことはどうでも良かった。
ただただ、嬉しい。それだけだ。
「よっと、ああ、だんだん力も戻ってきたし。とりあえずポーション飲んでおくか」
そしてしばらく感傷に浸った後で私は体勢を起こすと、アイテムボックスから取り出したポーション☆を2本ほど飲んで体力を回復させた。
なんだろう。今までもさんざん飲んでいたはずなのにこの時のポーションはいつもの100倍おいしく感じられた。
<倒したモンスター>
ドラゴン×1
獲得経験値:1000ポイント 獲得ゴールド:2500G
次のレベルまで残り3508ポイント
その後でようやく私の前に現れたその画面をみて私は今度こそ泣いた。
よし、やったぞ。本当に私は勝ったんだと。嬉しさで私は大泣きした。
<新しいスキルを入手しました>
スキル:召喚:ドラゴン
ただ、その次の瞬間私の眼前に現れた画面をみて私はおもわずむせ返ってしまったんだけど。
「うぇほん、げほん、げふっ!!……え!?」
〇召喚:ドラゴン
ドラゴンを召喚し使役することが出来る。
召喚したドラゴンの能力値はプレイヤーのレベルによって決定する。
消費MP:1秒ごとに1消費 再使用可能までの時間:――
「ちょっと、もう何言ってるのかわからないや」
私はすぐにその画面を閉じると、よし、今のは一旦忘れることにしよう。
たぶんあれだよ。念願だったボスをソロで倒せたことで気分が高揚して、げ、幻覚でも見たんだろう。
だって、ねぇ。あまりにもありえないんだもの。
「おほん。んー、いよいよ問題になってきたかも」
私は完全に立ち上がるとそう言ってため息をついた。
いや、まあもちろんわかってるよ。今見たやつが見間違いじゃないってことはさ。
でも、ヤタガラスだって召喚しただけであれほど恐ろしい所業が出来たというのに。
私は果たして召喚したドラゴンにはいったいどれだけのことが出来るのだろうかと想像しかけたが、すぐにそれをやめた。想像をしても恐ろしい光景しか見えてこない。
あの火炎ブレスはまず間違いなく使えるんだろうなぁ、とか。
風の刃やヤタガラスは使えなかったけどあの大竜巻は使えるんだろうか、とか。
まさかあの凶悪無慈悲な火の雨は使えないよねぇ~、とか。
「あ、だめだ。どう転んでも強力すぎる。……今回みたいに1人でボス戦の時くらいにしておこう。使うのは」
もしも他のプレイヤーたちがいる前で使ってるところを露見しようものなら私はたちまち有名人になって、パーティの勧誘とかもひっきりなしに来ることになるだろう。
正直に言ってそれはうざいし私は別にそんな有名プレイヤーになりたいわけでもない。
「うん、そうだそうしよう。ドラゴンは、まず使わない。もったいないけどね」
私はまだ召喚したドラゴンが使える技も確認していないがそう決めたのだった。
まあ、それはまた街に帰ってからでもじっくり見て考えるとして。
さて、現状の確認である。
ボスを倒したことで今、ボス部屋は戦闘フィールドではなく通常フィールドになっている。
なので私は剣も盾も持っていないし、そもそもこの部屋にはもうモンスターが出現するなんてこともありえないので戦闘の心配はもうない。
それでだ。ボスを倒したことでボス部屋の中には3つのものが出現していた。
1つは緑色のワープゲートだ。これを通ると私は迷宮の入り口にあるあの神殿の中へ戻ることが出来る。
そして以後、私があの神殿を訪れた時には神殿内の一画にこれと同じ緑色のワープゲートがありそれを再び通るとまたこの部屋まで来ることが出来る。
もちろん、そこにボスはいない。またドラゴンと戦ってたおさなきゃなんて勘弁だ。
そしてもう1つ、青色のワープゲートがあり、これを通ると第2階層の最初のフィールドに飛ばされる。
飛ばされた先のフィールドからはまた近くの街まで戦闘をこなしつつ向かう必要がある。
そして第2階層の大きな街にあるはずの祭壇を使えば、第1階層の始まりの街にある祭壇とゲートがつながりそれ以降はその祭壇を使って階層の移動が出来るようになる。
ただ、注意点として青色のワープゲートの方は一歩通行であり、飛ばされた先のフィールドからこの部屋まで逆に戻ってくることは出来ない。
なのでゲートを通る前にしっかりと次の階層へ行く準備を整えなければいけない。
せっかくボスを倒したのに調子にのってすぐに次の階層に行って、そこで新しいモンスターに手も足もでずに負けて死に戻るのはなんていうか、ものすごくアホなやつになるから。
それで最後の1つだけど、これはワープゲートじゃなくて大きな宝箱だった。
しかも色は金色。これはきっとボスを倒したことでの褒美というか報酬と見て間違いないだろう。
「ふふふ、金の宝箱とか。中身もさぞかし豪華なものが入っているに違いない」
私はウキウキワクワクを抑えきれずにさっそくその宝箱を開けて中身を確認して見た。
「お、おおおおお!!」
宝箱の中身は私の予想以上のものだった。
まずは装備品。なんかデジャヴだけど兜、鎧、靴に剣と盾の一式セット。
さらには装飾品が1つに魔法の巻物が1つ。ここまではあの森の洋館クエストと同じ。
だが迷宮ボスの報酬はそれよりもさらに豪華だった。
おそらくはレアなものだと思われる素材がいくつかと、さらには種アイテムまで入っている。
「ご、豪華すぎる。これ、ほんとに全部貰っちゃっていいんだよね?」
私は誰もいないとわかっていながらも誰かに確認するようにそう言った。
もちろん答えは返ってこなかったけども。
私は、とりあえず今回は報酬の品が多いのでまず全部アイテムボックスの中に収納すると街に帰ってから確認することにした。
いや、今ここで確認しても別に問題ないしむしろ周囲に他のプレイヤーがいないこの空間でこそ確認すべきなんだろうけども私はそれよりも何よりも優先させたい思いがあった。
「外の空気が吸いたい」
もちろん、ダンジョン内だからといっても空気が重いだとか汚いなどということはなかった。
でも、なんていうかずっと洞窟とか地下にこもってると地上の景色が、とくに空とかが無性に恋しくなってしまうのだ。
「んーと、どうすっかな。まあいいか、ダンジョンの入り口まで戻るか」
私は緑と青、どちらのワープゲートに入るか一瞬だけ迷ったけど、ここにはもういつでも来れるのだし今は一旦ダンジョンの入り口まで戻ることにした。
そして私が緑のワープゲートに入るとたちまち私の視界が切り替わり、ダンジョンの入り口、神殿の中に戻された。
こうして私の迷宮攻略、ひいては第1階層の攻略は幕を閉じた。
でも、まだあと少しだけやり残したこととかもあるから完全制覇とは言わないけど。
ギルドのクエストとか、まだ何個か残ってたしね。
最後に、どうでもいいことだけど1つだけ。
――ああ、やっぱり空が見えるって素晴らしいことなんだな。
ダンジョンの中にずっといるとほんとに気が滅入るからさ。
<モンスター辞典>
〇ドラゴン
竜族。前回に引き続きご紹介。
火属性、風属性、雷属性と3つの属性に耐性がありました。玲愛は知らなかっただろうけど。
弱点は氷属性ですが、火炎ブレス攻撃にたいしては水属性の中級以上の攻撃・防御魔法であれば威力を相殺することも出来るよ。
ドラゴン(最終形態)
HPケージが最後の1本となってから。
再びの地上戦だが、第1形態の時に使用してした技がいくつか強化されている。
ひっかき攻撃→追加で風の刃攻撃
衝撃波→連続攻撃に変更
尻尾振り回し攻撃→無属性物理攻撃だったのが火属性物理攻撃に変更になりさらに威力倍増。
そしてさらに第2形態時で使用してきた大竜巻攻撃を地上でも使用してくる他、最終形態時になった時に1度だけ空から無数の火の雨を降らせる攻撃も使用してくる。
この火の雨攻撃だがボス部屋内では回避は不可能。しかし実は自分の頭上に向かって水属性の魔法を放つなどすることで受けるダメージを軽減させることが出来る。
本編内で玲愛は、そこまでは頭が回らなかった模様。
余談ですが筆者はRPGに登場するモンスターの中ではドラゴンは1番のお気に入りです。
だって、恰好いいんですもの。とくに体のフォルムとか口から炎とか冷気とか出すところが。
逆に嫌いなのは昆虫系全般です。これは前にも言いましたっけ?
次回はまだ第1階層、残ったあれこれを片づけていきます。




