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ニートな女神がログインしました。  作者: 唯一信
第1階層―始まりの街―
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ニートな女神と初めての脱出

 ビッグポイズンスパイダー戦を終えた私は、休憩の後に行動を再開した。

 まずはその前にやつからいただいた新しいスキルを確認するとしよう。


『新たなスキルを入手しました』

 魔法:ポイズン


 〇ポイズン

 無属性の初級特殊魔法。毒の塊を生み出してぶつける。

 毒の塊を受けた敵を一定確率で毒(小)の状態異常にする。

 消費MP:8 再使用可能までの時間:15秒


「ほほう。なるほどね、これはいいスキル、もとい魔法をもらった。これで私も毒攻撃ができるぞ」


 そして私は目の前の画面を閉じるとさっそくドロップアイテムの回収を始めた。

 まずはやつの手下であったポイズンスパイダー、合計で12体分のドロップアイテムだ。大漁である。

 そして肝心のビッグポイズンスパイダーのドロップアイテムはというと……


 まずはビッグポイズンスパイダーの爪というアイテムがなんと8つも落ちていた。

 そしてビッグポイズンスパイダーの糸というアイテムも、こちらも8つ落ちていた。

 さらに驚きのものが落ちていた。


「お、指輪じゃんか。4つも落ちてるし」


 そう、いつもなら1体につき1つだけ落ちす装飾品、レアアイテムが4つも落ちていた。

 まあ4つとも同じアイテムだったんだけど、やっぱりこのビッグポイズンスパイダーというモンスターは本来は複数人で倒すようなモンスターだったということだろうか。


 〇耐毒の指輪

 毒耐性+50%


「ああああああ、これは。……私にはもう無用の長物だな」


 なにせ私はもう毒無効、つまり毒は100%防げるのだから。

 このアイテムを持っていても何の意味もない。


「んー、これはもう全部売っちゃおうかな」


 私はそんなことを言いながら指輪を4つとも回収した。

 さて、ここからがさらに大変なのだ。なにせこの穴の中にはまだ地面に生えた毒草と毒消し草が大量にあるのだから。


 ――10分後――


「ふう、これでとりあえず全部かな。意外と多かったな、毒草が」


 穴の中で拾った毒草と元々森で拾った分を合わせると毒草は94個。

 そして毒消し草に関しても63個となっていた。

 すでに穴の中はもぬけの殻となっているが、そういえばここってなんでこんなに毒草とか生えていたのだろうかと私は考えた。


「ああ、もしかしてポイズンスパイダーって毒草食ってるのかね。ここはあいつらの巣であると同時に餌場でもあったと」


 私はきっとそうに違いないと思い1人で勝手に納得した。

 そしてアイテムの回収も済んだところで私は気づいた。この後どうすればいいんだ?


「この穴から脱出するためにはどうすれば?……ん、え、なんだこれ?」


 穴の端っこの方に私が目をやると、そこには1つの縄梯子(なわばしご)のようなものが。

 あんな梯子、最初からあったっけ?


「いや、あいつを倒したから出てきたのか。脱出用に」


 たぶんだけど、この穴に落ちたプレイヤーはあのビッグポイズンスパイダーを倒すか、逆に殺されるかしないと外には出られないのだろう。

 あいつを倒さないと上の森、外部へと脱出するための縄梯子が出てこないのだ。

 最初からあのビッグポイズンスパイダーを倒す目的でパーティを組んでいたプレイヤーたちなら問題はないのだろうけど、私のように誤って穴に落ちたソロプレイヤーにとっては地獄だろう。

 まず生きては帰れないはずだ。


 まあ私はこのとおりピンピンしてるけども。


「……ふう。なんだかなぁ」


 私は縄梯子に足をかけるとすいすいと上にのぼっていく。

 結構深い穴で縄梯子も長かったけどなんとか上までのぼりきった。

 時間はもう完全に夜になっていてけど、私には夜目スキルがあるので視界は良好だった。

 アストの夜目スキルは、別にアストを外に出しておかなくても夜になれば自動で発動する。

 アストも、ずっとアイテムボックスに入れっぱなしだったからここらで出してやろうかとも思ったが、夜の森はまた何があるかわからないのでやめておいた。


「はぁ~。街まで戻るのたるいな。今日はもうここでログアウトしようかな。どうせまた始めた時に街からスタートすることも出来るんだし」


 私は地面に仰向けに寝っ転がりながら夜空を見た。

 夜空は星がたくさんあってここがゲームの中の世界だということを改めて認識させてくれる。


「神界の空には星とかないからなぁ~、いつ見ても新鮮だなぁ~」


 なんて私がのんきなことを言っているとそこでガサゴソという音が聞こえた。

 思わず体勢を起こそうとしたが、そういえば今の私ってたぶん擬態のスキルが発動してるんだよなと思い直しもう1度地面の上に寝そべってみた。

 モンスターが現れた時に、本当に擬態の効果があるのかどうか確かめてみようと思ったのだ。


「ブヒ、ブヒィ」

「え、ワイルドボア?」


 たしかワイルドボアって、昼間の森にはいなかったはずじゃ……。

 あ、そっか。昼間は平原とか他のフィールドに出ていたのが夜になるとこの森に帰ってくる的な?


「ブヒブヒ、ブヒィ」


 そして私の目の前に姿を現したワイルドボアは、至近距離まで近づいてきたのにも関わらず私に気づくことなくまたどこかへ歩き去って行ってしまった。

 どうやら、擬態というスキルの効果は本物のようだった。


「……はぁ~。危な……くもなかったかもう、ワイルドボアくらいならもう一撃で倒せるし」


 私はワイルドボアが去った後で起き上がるとついくせで汚れをはらうような仕草をしてしまった。

 たとえ地面の上に寝ても、ゲームの中だから泥とか汚れとかつかないんだけどね。


「ふーむ、まあ。歩いて帰るか」


 私は夜の森も昼間とは違っているのだろうということでそれを知るために森を歩いて抜けることにした。

 森の最奥に関してはまた今度でいいかと思った。今日はもう疲れたし。


 森からの帰る道の途中でわかったことは、夜はポイズンスパイダーが出現しないということだった。

 その代わりにワイルドボアが出現するようになってはいるんだけど。

 あと、マッドプラントの出現率が少し下がった代わりにゴブリンたちがたくさん出てくるようにもなった。

 そして最も大きな変化と言うと……


「わあお。なんか木がめっちゃ動いてるけどあれ全部トレントかな?」


 そう、トレントの動きが活発になっていた。

 昼間は動いてもちょっとというくらいだったのに対し、夜となった今はあちこちで動き回ってる木の影がいくつも見えた。あいつ夜行性だったのか。


 そして道中何度か戦闘になりつつも敵をすべて蹴散らしながら小一時間ほど森の中を歩いて行くとようやく森を抜けた。

 ああ、ただの草原のはずなのになぜだか無性に懐かしい景色に見えるよ。

 ていうか森の中って、どこ見ても木しかないから気が滅入るんだよな、ほんとに。


「いっそのことこの森ごと燃やs…………無理か」


 私は背後の森を確認してなにかとんでもないことを言いかけたけど、多分出来ないだろうから諦めた。

 でも、もしも出来るならちょっとやってみたいかなとは思ったけど。


 そして草原をテクテク、ザクザク、ドバシャドバシャと歩いて行くと始まりの街の門が見えてきた。

 今日は長かった。とくにあのビッグポイズンスパイダーとか下手すると私も死んでただろう。


「でもまあ、なんだかんだ言って生きてるよな。私」


 私はまだゲームの中で死んだことはない。

 このゲームの中で死ぬと、いくつかのパターンがあるらしいのだがフィールドで死ぬと数分後に死んだ地点で生き返り冒険を再開するか、それとも最も近く立ち寄った街までワープして生き返るかの二択で選ぶことができる。

 前者を選んだ場合は、生き返ってから10分間は能力値が全体的にダウンするという効果がつくもののそれ以外に特に罰則のようなものはない。

 ただ、その10分間のうちに再度死んでしまった場合は今度は問答無用で街まで戻され、そして所持金の半分とアイテムボックス内に存在するアイテムがいくつかランダムで消滅するという罰則がつく。

 それで、最初から街に戻るを選んだ場合。所持金は半分になることは変わりないのだけどアイテムがなくなることはないし能力値もダウンしない。

 つまりその場で生き返った後で10分間また死なない自信があるものは前者、ないものは後者を選ぶというわけだ。


「私が死んだらその時は……いや、それはその時の状況によるな。まあ死んだら死んだでまた考えよう」


 私は始まりの街の門をくぐって街の中へと入るとそこでログアウトした。


 ――神界の私の部屋――


 私は現実世界へと戻ってくるなりゲーム機の電源を切って頭から外すとそれを放り投げた。

 今回はえらい長く向こうにいたような、気がする。


「あーーーー。腹減ったな」


 時刻はすでに午後10時過ぎ、家に食料品はなく金もない。

 明後日には、親から仕送りが送られてくるはずなので今日を乗り切れば明日1日はまた抜いても平気だろう。

 神は、飢え死にすることはない。が、飢えはするのだ。

 本当に面倒な体質だと思うよ。こんなことなら神様なんかにならなければよかったな。

 もっとこう、天使とか、あとは同じ神でも飢えを感じることはない死神とか。

 もっと他にもいろいろあったはずなんだろうけどなぁ。


「だいたいおかしいんだよな」


 私は部屋の中で1人愚痴を言う。


「正義ってなんだよ。そんな曖昧なもの司れとか言われても知るかって話だし」


 だけどもちろんその愚痴を聞いてくれる人などおらず。

 私の愚痴は部屋の中に空しく木霊して消えた。


「……はぁ。腹減ったな。……こんな時は!」


 私はベッドから立ち上がると服を着替え始めた。

 そして外へ出る支度を整えるとハンドバッグを抱えて外へと足を踏み出した。

 そしてそのままアパートの階段を降りると102号室と書かれた札がかかっている部屋の前へ。

 きっとあいつならこの時間でも起きてるはずだ。そしてあいつなら食べ物をわけてくれるはず。

 私は部屋の扉をノックはせずに足で思いっきり蹴っ飛ばした。

 すると案の定玄関の扉は扉ごと外れて部屋の中に飛んでった。

 ふふふ、甘いのだよ。空腹状態の私の前ではこんな扉などあってないようなものだ。


「うわ、うわわわわわ!、ま、また出た!」

「うん。また来たぞ。食べ物ちょうだい」

「ちょ。ちょっと先輩もう勘弁してくださいよ。この前で最後だって言ってたじゃないですか」

「……言ったっけ?」

「うーわ、絶対に言うと思った。もうほんと、あと、来るたびに扉破壊するのやめてもらえませんか?」

「またヤヌスに直してもらえばいいよ」

「あーーーー。ヤヌスさんにまた怒られる。あの人普段温厚なのに扉のことになるとまじ豹変ですよ?」


 その神はやはり私の読み通り部屋の中にいた。

 こいつは、私よりもさらに引きこもりをこじらせているのだ。


「とりあえず上がらせてもらうよ、ヤリーロ」

「いや、はぁ。もう好きにしてください。先輩はいつもそうなんだから」


『はしくれ荘』の102号室の住人、ヤリーロ。

 司るものは「肥沃」であり、本来は植物をどうこうする仕事をしていたはずの男だ。

 ただ仕事を始めた当初に職場でいじめられたためにすぐに仕事をやめて引きこもりになったという過去を持つが、その後でまあいろいろあったのだ。

 私が前にコンビニでバイトしていた時の後輩であり、性格は小心者で臆病。

 こんな駄目な女神である私にさえすごまれたら縮みあがってしまうほどに、この神は弱い。


「ていうかヤリーロ、お前また太ったんじゃね?」

「そういう先輩は、また痩せました?」

「馬鹿を言うな、私はやせたんじゃない。スリムになったんだよ」

「ああ、なるほど。先輩もいろいろ大変なんすね」


 この神は決して悪い神ではないのだ。

 コンビニでバイトしてた時も棚卸しからお客様への対応も完璧だったし、要領も良い。

 だが1つだけ重大な欠点があるとしたらそれは、なんかチャラいということくらいだ。

 敬語ができないわけでもないし仕事は真面目にこなす、けどもなんかチャラい。

 正確に言うならチャラそうな雰囲気がかもしだされているというか、最初の職場でもそれが原因でいじめられたとか言ってたし、まったく不運な男だ。


「それと、お前少しは部屋を片付けたらどうだ。なんか臭うぞ、この部屋」

「別にいいじゃないっすか、だれか人を呼ぶわけでもないんだし。まじで先輩と大家さんくらいですよ、僕の部屋に来るのは」

「そうなのか」


 そしてこのヤリーロという神がこのアパートに引きこもってからというもの没頭している趣味と言うか、まあ元々そういうのが好きだったらしいんだけど。

 こいつは、神界でも1、2を争うほどのアイドルオタクだ、と私は思っている。


「ああ、先輩そこ、足踏んでます」

「え、ああ、悪い」

「気をつけてくださいよ。それはMOIRAIの記念すべき第1回ライブの特典映像付きDVDなんですから」

「そ、そうなんだ」


 そんなに大事なものならどうして床の上に転がってたんだ、とは聞かない。

 理由はまあ、こいつの部屋にも一応棚とかタンスとか収納家具は割と多くあるんだが。

 中がもうすでに……とだけ言っておこうか。


「もう」

「お、お前のさ。今一番好きなアイドルってなんだっけ?」

「先輩、その質問はタブーですよ。アイドルオタクに1番とか聞いちゃダメっす」

「え、そうなの」

「はい。そりゃあもちろんいるにはいるっすけど、でも違うんすよ。アイドルってのはもっとこう……」

「ああはいはい、お前の趣味の話はまた今度な。それよりも何か、食い物ない?」

「……はぁ、先輩。……カップ麺でいいすか?」

「おお、サンキュー。全然、食い物ならなんでもいいぞ」

「……自分がいうのもおこがましいかもですけど、先輩もぶれないっすね」


 ヤリーロはやれやれといった感じで段ボールの中に大量に買いだめされていたカップ麺を3つほど取り出すと私にくれた。

 私はそれを笑顔で受け取るとお礼にヤリーロの手を握ってあげた。


「ひゃ、ちょちょちょ、先輩なんですか?」

「いや、なにって。これくれたお礼?」

「か、からかうのはいい加減にしてくださいよ」

「えー、どうしよっかなー」

「わ、わわ、わかりましたからとりあえず手を放して!」


 ヤリーロの弱点は女子である。

 正確に言えば女子との接触だ。話す分には何も問題はないのだがこうして手を握ったりすると途端に慌てふためく様は何度見ても面白い。やりすぎると怒るけど。

 というか、この弱点があるからこそヤリーロは私に逆らえないと言ってもいい。

 コンビニでバイトしてた頃に、私とヤリーロの2人で休憩に入っていた時に偶然気がついたのだが、それ以来私はヤリーロを半ば強制的に脅しながらこきつかっていた。

 後でそれがばれたせいでコンビニのバイトをクビになったんだけども。


 ヤリーロの部屋については何も言ってなかったけど、まあお察しで。

 アイドルポスター、アイドルDVD、保存用と観賞用などと書かれたタンス。……お察しで。


「と、とにかく。もう僕の部屋には来ないでください」

「え、ほんと?、そんなこと言ったら私ほんとにこなくなるぞ?」

「え?」

「いいのかな、そんなこと言って。私、実はこう見えても交友関係は広いんだけどなー」

「は、はい?」

「お前がさっき言ってたMOIRAIのラケシスちゃんともSNSでよくやりとりしてるんだけど、そうか、ヤリーロってそんなやつだったんだな」

「な、なに言って?」

「いやあ、この前ラケシスにお前のこと、私が困っている時にいつも助けてくれる親切な人って言ったんだけど、これは訂正しないといけないかな」

「ちょ、ちょっと待って下さい。そ、それは、嘘、ですよね?」

「むーふふふ。どうだろうかな、ただお前がこれからも親切な後輩でいてくれるならちょっとくらい何かお返しをしてあげてもいいかな、なんて?」


 もちろん、これはただの嘘だ。

 私も、MOIRAIというアイドルグループのメンバーの名前くらい知っている。

 そしてヤリーロの好みが、その中でいうなら誰であるのかということも。


「お、お返しってなんすか?」

「何がいい?、たぶん私が頼めば何でもしてくれるよ」

「な、なんでも?……なんでもってな、あわわわわわわ……」


 その言葉を最後にヤリーロは顔を真っ赤にして気絶した。

 ほんとうにうぶな男だ。神生じんせい=彼女いない歴の男神というのはこうも弱い者なのか。

 私だって神生=彼氏いない歴の女神だがここまで酷くはないぞ。

 まあ、これもアイドルオタク故の悲しき性というやつだろうか。


 私はヤリーロを起こさないようにそっと部屋から出ると静かに扉を……ああ、扉は壊したんだった。

 なのでそのまま部屋を出るとすぐに階段を登って自分の部屋へと帰還した。

 玄関の扉を閉めると扉に背を預けて私はうずくまる。


「……私だって、その気になれば彼氏くらいできるし……」


 しばらくうずくまっていた私は寒くなってきたので立ち上がり部屋の中に入ると、ヤリーロからもらったカップ麺を台所に置いた。

 そしてカップ麺を食べようかと思ったがもうその時には空腹は収まっていた。

 なんというか、食欲がなくなっていた。


 だから私は寝間着に着替えるのも面倒だと思って外服のままベッドにダイブすると今日はもう寝ることに決めた。


 ちなみにこれは余談だが実は私は本当の本当はアイドルのラケシスと友達だったりしてさっきの話も半分は真実だったりするんだけども、まあそれは今はどうでもいいか。また今度話す。いつか機会があれば。……機会、あるだろうか?



<神様の紹介>

〇ヤリーロ

下界ではスラヴ神話に登場する「肥沃」を司る神。

アイドルオタクであり、特に最近はMOIRAIというアイドルグループのラケシスちゃんが大のお気に入りである。

元は顔立ちは意外と整っていて性格も明るく割とイケメンだったのだが、引きこもりになってからは劇的ビフォーアフター。肥満体型かつ髪の毛ボサボサで暗いオーラを放つ男に早変わり。

アストレアとはコンビニでバイトしてた頃の先輩・後輩の関係でありその頃からアストレアには頭があがらない。というより女神が苦手。

最近のヤリーロの姿を見て、実はアストレアはこいつは「肥沃」じゃなくて「肥満」を司る神なんじゃないだろうかとか思われてることにもまったく気づいていない哀れな神である。

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