ニートな女神と初めての毒
次回、そのまま夜の森攻略へ。
始まりの街に帰ってきた私はそこですぐにログアウトした。
現実へと戻った時には時刻はすでに午前4時過ぎ、だけどもまあ問題はない。
私はヘルメット型のゲーム機を外すとそれをそのまま床の上に置いて、そしてそのままベッドの中で布団をかぶって丸くなった。
お腹は少し減っていたけれど我慢した。
そしてまたぐっすりと眠った私が次に起きた時には時間は午前11時過ぎ。
私はベッドから起きて台所のほうへ向かいコップに1杯の水を飲んだ。
「さて……続きやるか」
そのような思考、生活を送る人間を下界ではゲーム廃人、あるいは廃人ゲーマーと呼ぶらしい。
それなら私は廃神ゲーマーになろう。そうだ、私は「正義」をつかさどる女神でありゲーム廃神でもあるというのはどうだろうか。
「いや、さすがにそこまでは言いすぎかな?」
だけど私は最終的には抗えずにまたベッドに戻ってゲーム機を装着した。
食事は……今日の夜にまた誰かにおごってもらうことにしよう。
私はゲームの電源ボタンを押しながらそう考えていた。
<第1階層:始まりの街>
実はプレイヤーの間ではこの第1階層が最も攻略に時間がかかるのではないかとも言われている。
プレイヤーのレベルも低くまだゲームに慣れていない初心者が多いのもその理由の1つだけど実はもう1つ理由があって。
「ついつい楽しくて同じ場所に長居しちゃうんだよね」
私はいつもの祭壇から降りてそう言った。
さて、まずはいつも通り昨日の夜に手に入れたアイテムを売りに行くか。
そして向かったのはあのお店、おじいさんが経営しているこの街の隠れた名店である武器屋だった。
「いらっしゃい。おお、お前さんかい」
「うん。今日も色々持ってきたよ」
「おお、おお。それじゃあさっそく見てみるとしよう」
そしてまず私はゴブリンメイスから採れた木のこん棒をまとめて売った。
そしてお次に取り出したのはあのビッグホーンラビットからいただいたウサギのお守りだ。
「こ、こいつはまさかウサギのお守りかい?」
「ええ、まあそうです」
「そ、それにこの数。8つも持ってるなんて……どうしたんだい、これ」
「え、普通に倒したら落としましたよ。ビッグホーンラビットが」
「…………」
おや、店のおじいさんの目が点になっているぞ。
私は何かおかしなこと言ったかなという顔でしばらくおじいさんを見てたら再起動した。
「いや、いや。レッドウルフを倒して狼のストラップを売りに来た時も驚かされたが、まさかビッグホーンラビットまで倒すとは」
ああ、なんだそういう。でも確かに人に言ったらちょっとは驚かれることなのかもしれないな。
「あの、それで売りたいんですけど」
「え、ああそうじゃったな。ふーむ、ウサギのお守りは1つ750Gといったところか」
「はい。じゃあそれでお願いします」
「ああ、わかった。それじゃあ8つだから6000Gじゃな。ははは、お嬢さんから売られたものだけでこの店の一月の稼ぎの額を超えてしまったわい」
今まで売ったものの合計金額っていくらだったっけ?
でもまあ、きっと15000もなかったかな。それで一月の稼ぎを超えるというのはどうだろうか。
ああ、そうかこの店は隠れた名店らしいから来る人もそう多くないのか。
それに装備ってそんなに頻繁に変えにくるものでもないし。
「お嬢さんは今日もフィールドに行くのかい?」
「はい。今日は東門から森林の方へ行こうかと思ってます」
「おお、そうかい。じゃあ毒対策も万全なんじゃな」
「え?」
毒対策?、え、なにそれ?
「おや知らなかったのかい。森にはな、ポイズンスパイダーというモンスターが出てそいつの毒液をくらうと毒の状態異常になってしまうんじゃよ。だから森に行くときは必ず毒の対策をしていかなければならん」
状態異常……ああそうか、RPGではおなじみのあれね。
プレイヤーに何らかの悪い効果をおよぼす厄介な攻撃というか効果。
「そ、そうなんですか。あの、対策って具体的には何を?」
「そうじゃなぁ。いくつかあると聞くが、よく聞くのは薬屋で毒消し薬を買っておくということか」
「わかりました。それじゃあ行ってみることにします」
「おお、そうかい。じゃあまあ気をつけてな。森には他にも厄介なモンスターが多いと聞くから」
「はい、ありがとうございます」
私はおじいさんに礼を言うと武器屋を出て薬屋に向かった。
良かった、行く前にその情報が聞けて。そういやたしかに森には毒を持つモンスターが出るってだれか話してたのを聞いたかな、街で。
そうして私はイケメン店員のいる薬屋までやってきた。
「いらっしゃい。ああ君か。今日はどうしたんだい?」
「すみません。毒消し薬ください」
「毒消し薬?……ああ、じゃあ森に行くんだね」
「はい。だから念のため買っておこうと思って」
「うん、いいと思うよ。備えあれば憂いなしってね。それで、いくつ買う?」
毒消し薬は1個50Gと高かったけれど、私は万が一のことを考え30個買った。
これだけで1500Gもすることになったけどさっき6000G稼いだ私にとっては全然平気な額だ。
「はい、毒消し薬30個ね」
「ありがとうございます。これで安心して森に行けます」
「あははは。まあ森で毒の攻撃してくるのはポイズンスパイダーだけだからそこまで用心する必要もないと思うけどね、まず攻撃に当たらなければいいことだし」
「ですね。……じゃあ、私はこれで」
「うん。森には草原よりもたくさん素材アイテムの草が生えてるから、採れるなら採っておくといいよ。とくに君は調合のスキルもってるから」
「はい、見つけたら拾っておきます」
そうして薬屋でも新たな情報を手に入れた私。
そういえば、調合のレシピで毒消し薬の材料の中にポイズンスパイダーの爪というアイテムがあったと思うけど、つまりはそれはポイズンスパイダーのドロップアイテムなんだろうな。
毒消し草という草も森の中で見つかるならそれで毒消し薬が作れるんだけど。
「さて、準備も出来たことだし行くか」
私はそう言って始まりの街の東門へと向かった。
<第1階層:森林>
森林と言っても何も門を出てすぐそこに森が広がっているというわけではなかった。
実際にはしばらくは草原が続くのだがその先に森の入り口がある。
アストは、今回は初めてのフィールドの探索ということもあるし時間も昼間だったのでアイテムボックスの中に収納してある。というかこれから先もフィールドでは外には出さないでおこうと思う。
不測の事態でやられでもしたらものすごくショックを受けるから、私が。
そして森まで続く道の途中では特に変わったモンスターは出てこなかった。
ウルフ、ゴブリン、ゴブリンメイス、ワイルドボア、マッドプラントが出てきた。
やっぱりウルフが出る場所にはホーンラビットは出ないようだ。まあ、食物連鎖的なことを意識してるのかもしれないがゲームでそこまでこだわらなくてもいいと思った。
私は森の入り口までやってきた。
この森はダンジョンという扱いではなくあくまで今までいた場所と繋がっているフィールドという扱いなので特に問題もなく森への出入りはできるのだ。
だから私は一切の迷いなく森へと足を踏み入れたのだが、入って5分で最初の戦闘になった。
「ん、ゴブリンが4体。2体はこん棒だけどもう2体は、弓かな?」
そう、まず現れたのは木で出来た弓を持ったゴブリン、ゴブリンアーチャー。
弓という武器を持っているということはもちろん矢を放ってくるということであり、つまり遠距離攻撃をしてくる敵だということだ。
「おっと、危ない」
考えてるそばから飛んできた矢を私は盾で受け止める。ダメージは0だった。
ああ、なるほどね。つまりたしかに厄介ではあるけれど攻撃力はたいしたことない、と。
矢の速度は速くてよけるのは難しそうだけど当たってもそこまでダメージはないかのかも。
「じゃあ、あいつらは無視で」
そして私は先にゴブリンメイスを片付けたのだがその間も私の体に矢がグサグサと刺さっていった。
刺さった矢はすぐに消えてなくなるし、ダメージも0か1かというところだったので無視していた私だったけど気が散るという点で少しイライラしていた。
「面倒くさいな。もう魔法でやっちまうか?……いや、ここは我慢だ。MPの節約、節約」
私はゴブリンアーチャーのもとへ駆けていき一気に斬り上げた。
弓矢を使う敵って基本的に近づいてしまえば怖くないんだよね。
ゴブリンアーチャーは例のごとく可愛い断末魔を上げて砕け散った。
ゴブリン系のモンスターを倒した時のこの演出だけはどうにかしてもらいたいな。
ゴブリンアーチャーは木の弓矢というアイテムをドロップしたけど、まあ予想通りだった。
私はまだ弓術のスキルを持っていないので弓とか拾っても意味ないんだけど、まあこれもこん棒と同じであとで武器屋にまとめて売るか。
私は木の弓矢を拾うと先に倒したゴブリンメイスの落とした木のこん棒も忘れずに回収して森の探索に戻った。
そして、街の人たちに聞かされていたあいつと遭遇したのだった。
「あれがポイズンスパイダーか。……きもいな」
私の前に現れたのは3体のポイズンスパイダー。
体長は2メートルほどのクモで、体色は黄色と黒がメイン。
なんかちょっとハチに見えなくもないカラーリングだったけどそれはれっきとしたクモだった。
「口から毒液吐くんだっけ?、じゃあ回り込んで後ろから」
と、思い私がポイズンスパイダーの背後に回った時だった。
ポイズンスパイダーの尻からズバーっと糸が射出されたのは。
もちろん初見だったその攻撃を私はもろにくらってしまったわけで。
「うわぁ、キモイ。でもダメージはないな……ん、あれ?」
クモの糸を頭から浴びた私は、ダメージはなかったもののあることに気がついた。
体がなんか重い?、いや動きが遅くなったのだろうか?
「もしかしてこの攻撃って、AGIを下げるとかいう効果付き?」
RPGに登場するモンスターの中には、こちらの能力値を下げたりする技を使ってくるやつがいる。
デパフと呼ばれる種類のその攻撃をくらうと、相対的に敵が有利になるわけであって。
「あ、やば」
クモの糸に絡めとられ動きが遅くなった私に向かって3体のポイズンスパイダーから毒液が飛んできた。
それを避けられるはずもなく私はダメージと共に毒の状態異常になった。
私のステータス画面の状態が正常から毒という表示になり、さらに私のHPケージの右端に紫色のドクロマークがついた。これがプレイヤーが現在毒の状態異常だと示すものだということはすぐにわかった。
そしてこのゲームでの毒という状態異常は、時間経過と共に体力がじわじわと削られていくという他のゲームでもありがちのもので。
『状態異常:毒(微小)』
1分おきに体力が5削られていく。効果時間は5分。
「なるほど、つまり5分間何もせず放置したら最大で25ダメージも受けると。厄介だな」
それでもポイズンスパイダーから受けた毒が(微小)と表示されているということは、この先に登場する毒を持つモンスターから受ける毒はもっと大ダメージを受けるものなのだろうと予測した。
これが(小)や(中)とかになるとダメージは最大どのくらいになるのだろうか。
っと、そんなことしてる考えてる場合じゃなかったな。
「ファイアーボール!」
私は魔法を撃った。それはポイズンスパイダーに命中して一撃で倒した。
これはファイアーボールが火魔法最強のスキル効果で威力2倍になっているということもあるけどきっと向こうも火属性が弱点だったのだと思われた。だって虫だしね。
私はファイアーボールを再使用可能までの時間が回復してからあと2回撃ち、それで残りの2体のポイズンスパイダーも撃破したのだが。
どうやら戦闘が終わっても毒の効果は持続するらしい。
ちなみにクモの糸の方は戦闘が終わったと同時に効果も消え去った。
「仕方ない。毒消し薬飲むか」
私はアイテムボックスから毒消し薬を1本取り出すとそれを飲んだ。
毒消し薬は紫色の液体なのだがなぜか味はブドウジュースだった。
ちなみに青色の液体であるポーションにはサイダーのような甘い味がついていたけど。
「子供でも飲みやすいように配慮しましたってか?」
私が毒消し薬を飲み終えるとステータスが通常のものに戻って毒は消えた。
ただ、2分ほど経っていたためにHPが10削られていたけど。
毒液攻撃自体のダメージもそれぞれ6ほどあったので今の戦闘だけで28ダメージもくらってしまったという計算になる。
やっぱりゲームを進めていくと敵も強くなって難易度も上がっていくんだな。
「うーむ、こういう時に回復魔法とか使えたら便利なのに」
私がそう愚痴をこぼしたらそこで新しいスキルが手に入ったということを知らせる画面が出た。
『新しいスキルを入手しました』
スキル:毒耐性(微小)
〇毒耐性(微小)
毒攻撃によって受けるダメージを3%減少させる。また、毒攻撃を受けた時に毒の状態異常になる確率が3%減少する。
「おお、これはまさか。これあと97体あのクモ倒したら毒無効になるんだよな?、なあ?」
私は誰に聞いているのかもわからないが手に入れたスキルを確認してついそう言った。
もしそうであるならこの森でポイズンスパイダー狩りを行う必要がありそうだ。ふふふ。
「おっと、いけない。それでドロップアイテムの方は?」
私は倒したポイズンスパイダーのいたところに近づくとドロップアイテムは2種類落ちていた。
ポイズンスパイダーの爪と、ポイズンスパイダーの糸である。アイテムの見た目もそのまま。
予想の範囲内だったけど、でもちょっと気持ち悪いかも。
「さあ、それじゃあポイズンスパイダー狩り、行ってみようか」
私はさっきクモの糸まみれになって不愉快な思いをしたことを綺麗さっぱり忘れるとスキル成長の糧とするべくポイズンスパイダー狩りを開始するのだった。
――それから1時間後――
私は意外と遭遇する率が低いなと思いつつも30体目となるポイズンスパイダーを倒した。
すでにスキルは毒耐性(小)になっており今の時点で毒攻撃をくらっても3分の1くらいの確率で毒を回避できるわけだが、どうせなら100%にして毒を完全無効にしておきたいよね。
森の中に出現するモンスターは今のところ6種類確認していた。
ウルフ、ゴブリンメイス、ゴブリンアーチャー、マッドプラント、ポイズンスパイダー。
そして意外というか、割と遭遇するのがマッドプラントだった。
まあ森の中だし、植物みたいなモンスターが多いのは当然だと思うけど。
ついでゴブリン2種類、そしてポイズンスパイダー、ウルフの順で出現率が下がっている。
ここまでくると、もうウルフもいらないんじゃないかと思うんだけど。
ブルースライムが出なくなったのはもうここまで来たらあのモンスターの出番はないということか。
だってただの的だものね、あれ。
ワイルドボアも出ないっぽいけど、あれそもそも遭遇率低いモンスターだからもしかしたらまだ出会ってないだけかも。でも森の中だしいるかなぁ。
「でも、森の中っていうからもっとこう、森っぽいモンスターが出てくるかなと思ってたけど」
いや、たしかにポイズンスパイダーも虫であって、森に出現するっぽいモンスターだし、きっとゴブリンが弓とか持ってるのも森の中で使う武器っぽいからなんだろうけども。
でもなんていうか、もっとマッドプラントみたいなやつがいるかと思ってた。
「まあ、いないならいないでもいい……ん?」
そして私はそこでとある異変に気づいた。
私がちょうど顔を向けた先にあった木が、今かすかにだけど動いた気がするのだ。
いや、枝や葉っぱがではなく木そのものの場所が、だ。
「ん~?、なんだあれ?」
良く見ればその木は、他の周囲にある森の木々とは若干色が違うように見えた。
うん、なんか怪しいからとりあえず燃やしてみるか。
「ファイアーボール!」
「ギャアアアア!」
「うわ、なんか出た。木、木のお化けだ!」
そう、そのモンスターの名前はトレント。普段はただの木に擬態しており近くをプレイヤーが通りかかったら襲ってくるという木のお化けである。
他の植物族のモンスターと違って地面に根を張っているわけではなく普通に動きまわる。
そして今の私のファイアーボール1発で倒せるモンスターだった。
「あ、死んだ。……やっぱり植物には火が効くな」
トレントを倒した私だったけどもしかしたら今までの途中の道でも見逃してただけでもっとたくさんいたのかもしれない。
『倒したモンスター』
トレント×1
獲得経験値:12ポイント 獲得ゴールド:20G
次のレベルまであと1178ポイント
「うわあ、意外と高いな経験値。……もしかして普通に戦ったら結構強い敵だったのかな」
そして私はそんなトレントからこんなスキルをいただいた。
『新しいスキルを入手しました』
スキル:擬態
〇擬態
フィールド、ダンジョン内で移動しない状態で10秒が経過すると発動。敵がこちらに気づきにくくなる。その場から移動するとスキルは自動で解除される。戦闘中は発動不可。
消費MP:発動中30秒経過につき5 再使用可能までの時間:――
「その場で10秒か。いや、でもなぁ」
私はスキルの詳細を見てそう言った。
けれどもまあ、戦いたくない敵をやり過ごしたりとか後は敵がすきを見せるのを待つ時などに使えそうだ。
あとはそうだ、フィールドで地面に寝そべっていても敵に見つからないってことだよな、これ。
一応は完全に気づかれなくなるわけでもなさそうだけど。
「ああ、昼寝用のスキルか。でもゲームの中じゃ睡眠はただ視界が真っ暗になるだけだしな。まあもらえるものはもらっておこう」
私は画面を閉じた。そしてそこで軽く伸びをした。
おそらくはこの森に出現するモンスターは今ので全部だろう。あとは夜になる前にポイズンスパイダーを70体倒さなきゃいけないわけだが。
「んあー、狙った敵と必ず遭遇できるようになるスキルとかねぇかな……なんつって」
私は仮にそのスキルがあったとしてもそんな都合良く手に入ったりはしないだろうと思った。
ああそうだ、トレントについてだが赤い木の実というアイテムをドロップしたようよ。
食べてみたけどめっちゃ酸っぱかったのでこれはアストの餌にでもしようと私は考えた。
「さあってと、再開しようか。ポイズンスパイダー狩り」
私はそう言ってまた森の奥へと歩みを進めていく……でもこの森、意外と広いな。
<モンスター辞典>
〇ゴブリンアーチャー
弓矢を装備したゴブリンでゴブリンメイス同様に攻撃的。
実は個体差があり弓矢が上手な個体と下手な個体で攻撃の命中率に差がある。
弓矢は手製であるが、ゴブリンの中でも器用なゴブリンが弓を扱えるゴブリンアーチャーとなる。
初期武器を弓にしたプレイヤーの中にはゴブリンアーチャーの動きを見て弓を練習したというプレイヤーもいたとかいないとか。
ドロップ:木の弓矢
〇ポイズンスパイダー
ゴッドワールド・オンラインの中で初めて登場する毒攻撃を行ってくるモンスター。
見た目は名前の通りのクモの形をしており、口から吐く毒液の他お尻から糸を出す攻撃を行う。
プレイヤーの中ではこの糸攻撃の方が厄介だという者もいて、毒液とどちらが厄介であるか意見が割れている。糸攻撃の効果は敏捷を20%ダウン。
体力は高い方だがそれ以外の能力値は低いため弱点である火属性の攻撃で倒すことは簡単。
毒もそれほど強力ではないがレベルが低くHPが低いプレイヤーにとっては油断は禁物だ。
ドロップ:ポイズンスパイダーの爪、ポイズンスパイダーの糸
〇トレント
森の中に出現するモンスターで木に擬態するスキルを使う。
この擬態によって木になっている状態では、プレイヤーの視界にはただの木としか見えずモンスター名やHPケージも見えないため注意が必要。近づいてきたプレイヤーを攻撃してくる。
擬態を解いて戦闘になった際に初めてHPケージが出るが、擬態中に攻撃してもダメージは与えられる。
本体は木の体に2本の枝のような手が生えていて体の方に顔のような模様がある。
植物系のモンスターだが足は地面に繋がっているわけではなく移動も出来るが移動速度は極めて遅い。
弱点は火属性の他に氷属性の攻撃も苦手。ちなみに、若干だが他の木とトレントが擬態した木は色が違うので慣れるとプレイヤーは目視で擬態を見抜くことができなくはない。
ドロップ:赤い木の実




