ニートな女神と初めてのギルド
私は基本的にはあまり前線に立つことはなかった。
戦闘は東也に任せて後方で待機して、マッドプラントや東也の取り逃がしたホーンラビットなどを倒していたのだが、それはもちろん東也に私の異常性を気づかせないためである。
事実として私は東也が戦闘に夢中になっている間に倒したモンスターからドロップしたアイテムを拾ったりしていたのだけど。
2回ほど東也に拾っているところを見られた際には正直に答えた。
だって何十回という戦闘の中での2回なら普通のプレイヤーが狩りに出かけてもモンスターがアイテムをドロップすることはあるだろうし東也も東也で何回かドロップしていたから見られたとしても不自然ではない。まあ、私の場合はドロップ率がなぜか100%みたいだからおかしいだけであって。
「今日は楽しかったね」
「うん。また今度機会があったら一緒に行く?」
「うーん、そうだね。でもその時にはもっとレベル差開いてそうだよ」
「ふふふ。そんなことないと思うけど」
「いや、玲愛はすごい頑張ってるみたいだし僕も頑張らないと」
「えー、でもゲームを頑張るっていうのはどうかと思うけどな」
「いや、それ玲愛が言っても説得力ないと思うけど」
などというやりとりをしながら私たちは街の門のところまで帰ってきた。
そうして街の門をくぐって少し歩いたところで私は東也を呼び止めた。
「あ、そうだ。待って、東也」
「え、なに?」
「んー、今日一緒に狩りに付き合ってくれたお礼、受け取って」
私はアイテムボックスの中にしまっていた狼のストラップを1つ選択すると、東也に譲渡した。
1メートル以内に存在するプレイヤーにはアイテムボックスからアイテムを選択したときに譲渡という項目が表示され、プレイヤーは他プレイヤーにアイテムを譲渡することができる。
その譲渡の際に金額の設定もあって、プレイヤー間でのアイテムの売買もそれで行えるんだけど金額をゼロにすればタダでアイテムをプレゼントすることももちろん可能で。
私は今日のお礼にと思い、自分のアイテムボックスからあるアイテムを東也にプレゼントした。
東也の目の前には私からアイテムの譲渡の申請がされた画面が映っているはずでありこれで東也が受け取るを選択すればアイテムは東也のアイテムボックスに。
受け取りを拒否した場合はまたアイテムは私のアイテムボックスの中に戻ることになる。
それで私がプレゼントしたアイテムは何かってことなんだけど。
「え、これってもしかして装飾品?……でもこの街のお店には」
「うん、それ買ったものじゃない。ドロップアイテム」
私が東也にプレゼントしたのは狼のストラップ。レッドウルフからドロップした装飾品アイテムで、本来であればドロップ率の低いレアアイテムだ。
「ええ!?、でもそれならこれレアアイテムなんじゃないの?」
「うん。でも私同じのもう1つ持ってるんだ。それで同じ装飾品は2つ装備できないから」
「そ、そうなんだ。……で、でも受け取れないよ」
「なんで?」
「なんでって、返せるものがないし」
私は東也の言葉に一瞬ポカンとした顔をして首をかしげた。
「え?、いや返すも何もこれはパーティ組んでくれたお礼みたいなもので、私にとって初めてのパーティプレイだったから……ああ、でもそう。それなら……」
どうやら東也の方はそれで納得できなかったようだったから、釣り合いを取るためにも私は東也に1つお願いをすることにした。
「じゃあ、アイテムの代わりと言ってはなんだけど。私とフレンド登録してよ」
「ええ?」
「私まだ初めて2日だし、ゲーム内にリアルの友達もいないからフレンドとかまだいなくて」
いや、実際には1人だけ。ゲームのいろはを教えてくれた親切なプレイヤー、コルトさんとフレンド登録してるけど。それはなんていうかお試し的な意味合いが強かったし、同年代(見た目的に)のプレイヤーとフレンド登録するのはこれが初めてだ。
というか、自分からフレンド登録を持ち掛けるのも初めてなんだけど。
「でも、それじゃあ僕がもらってばかりで」
「いや、私からはその装備品。東也からはフレンド登録を私がもらったんだよ。フレンド登録はどんなレアアイテムよりも手に入れるのが難しいって私は思ってる」
なにせこちとらコミュニケーション不足な日々を送っているもので。
まあ本当に不足してるだけで外に出たり人と話したりは普通に出来るけどね。
「……わかった。それじゃあ今回はそれで。でも、もし今度一緒にパーティ組んだらその時には僕から何かプレゼントするから」
「え、いやいいよ別に」
「ううん。僕そういう貸し借りみたいなの嫌いなんだ。だから絶対に、返すよ」
「そ、そう……じゃあまあ期待しとくよ」
こいつ、意外と強情だな。まあ本人がどうしてもそう言うならそれでも別にいいか。
私はそれで了承し、東也は私からのプレゼントを受け取った。
そして私はメニュー画面からフレンドリストの項目をタッチすると、それからさらに開かれた項目群の一番上にあったフレンド申請という項目をタッチ。
すると数秒間、プレイヤーを探していますという画面が表示された後で、私の1メートル以内に存在するプレイヤーのプレイヤーネームが一覧で表示された。
一覧って言っても、まあ今は東也しかいなかったけど。
『プレイヤー名:東也にフレンド申請を送りますか? はいorいいえ』
東也の名前をタッチすると上のような画面が開かれたので、私は゛はい゛を選択。
そうすることで私から東也に対してフレンド申請が送られ、東也はもちろんこれを了承。
私と東也のフレンド登録は完了し、私は2人目のフレンドをゲットした。
「あ、でもパーティ登録はいったん解除しておくよ?」
「うん」
私はそれで東也とのパーティを解消すると、東也はそろそろ夕飯の時間だからということでログアウトした。最後に東也の方からも、今日一緒にパーティ組んでくれてありがとうと言われたけど。
そして東也がログアウトした後で私は歩き出した。向かった先はそう、薬屋である。
「にしてもこれからはどうするかね。いっそのこと誰か信用できる人見つけてドロップ率のこと話してしまおうか……いや、でも私、人間とか見る目ないからなぁ」
道中そんな独り言をもらしていたことはご愛敬だ。
私は街のマップに従って始まりの街の薬屋にやってきた。
薬屋の扉を開けると中は結構広くてカウンターの前に他のプレイヤーが2人ほど並んでいた。
ああ、やっぱり回復アイテムとかは消耗品だし買いに来る人も多いのか。
私は並んでいるプレイヤーがいなくなるまでは店内を見回っていたけど薬屋の壁には小さな棚があってそこに薬のビンのようなものがいくつか飾られていた。
ポーションは青い液体なのは知ってたけど、無償透明な薬や紫色の薬とかもあって。
「次のお客様、どうぞ」
「え、あ、はい!」
見てる間に先に並んでいた2人は買い物を済ませて店を出て行っていたみたいだ。
私はカウンターのところに行くと薬屋の店員はなかなかに整った顔をしたイケメンの男だった。
ただの店の店員のくせに無駄に造形にこだわってんな。
「本日はどのようなご用件でしょうか?」
「あ、はい。あの、MPを回復するアイテムってここで売ってますか?」
「はい。それでしたら聖水ですね。1本50Gになりますがいくつご入用ですか?」
「あ、じゃあ5本で」
「はい。ではお会計が250Gになります」
私は250Gで聖水というアイテムを5本購入した。
聖水は1本でMPを25回復してくれるアイテムとのこと。まあ、十分だろう。
「あ、それとあといくつか聞きたいことがあるんですけど」
「はい、なんでしょうか?」
「フィールドで拾える薬草とかってここで買い取ってもらえるんですか?」
「はい。フィールドに生えている草花のアイテムでしたら基本的にここで買い取らせていただいてます」
「あ、じゃあ赤い花と白い花も?」
「はい」
これはさっき、草原フィールドを歩いてる時に東也に教えてもらった話なんだけど。
このゲームのシステムにも、プレイヤーに不評な部分というのがいくつかあるそうで。
それがアイテムの売買に関するシステムだ。
普通のRPGであれば、たとえそこが何屋さんだったとしても物を買うことができる店であれば売ることも自由にできるのだがこのゲームは少し違う。
アイテムごとに全部肉とか魚とか、ちゃんとカテゴリ化されていて。カテゴリが肉のアイテムは肉屋でしか売れず、魚のアイテムは魚屋さんでしか売ることはできないのだ。
ただし道具屋だけは例外的に基本どのカテゴリのアイテムでも売ることはできるそうなんだけども、道具屋に売った時は売値がやや安くなるというデメリットがあるらしい。
だから少しでも金を稼ぎたいと思うプレイヤーはアイテムごとに合ったお店を回ってアイテムを売って行くのだ。これもリアリティーの追求の一環なのだろうが、プレイヤー側からしたら面倒であることこの上ない。
だからたいがいはちょっと安くてもアイテムは道具屋で一気に売ってしまうようだけど。。
「あの、この薬草ってポーションの材料……ですよね?」
「はい。その通りです」
「じゃあこの、赤い花と白い花っていうのは何に使えるんですか?」
「ああ、それは塗料アイテムですね。洋服などのアイテムの色を変えたりできるのです」
「塗料……じゃあ例えば赤い花を使えばもとは緑色の服も赤色にできるってことですか?」
「その通りです」
なんてこった。それならこれは別に拾わなくても良かったんじゃね?
いっそのこと今ここで全部売ってしまおうか?……いや、落ち着け私。またこの先何かに使えることが……なくもないかなぁ~?
「お売りになられますか?」
「いや、あの。ちょっと、考えてみます」
「そうですか。それでご用件は以上でしょうか?」
「あ、あと1つだけ。ポーションとか作るための調合のスキルってどうやって手に入れるんでしょう」
「ああ、それでしたら……」
そして私は薬屋さんに教えてもらったそれを聞いた後、薬屋さんにお礼を言うと店を出てダッシュで駆け出した。
ふふふ、良いこと聞いたぞ。
私が向かったのは始まりの街にある施設、ギルドであった。
<第1階層:始まりの街:冒険者ギルド>
冒険者ギルドとは、RPGゲームではおなじみの施設であり基本的には街の人たちからの依頼やギルドの依頼、つまりはクエストを受注して、そのクエストをクリアすると報酬をくれる場所である。
プレイヤーは最初にギルドを訪れた際に1階の受付カウンターで職員の人に話しかけ、自分のプレイヤー名を教えるとギルドにそれが登録される。
そして登録が終わると、それ以降プレイヤーはギルドでクエストを受注することが可能となるのだ。
このゲーム内ではクエストには大きく3つの種類がある。
1つは前に私がクリアしたような、フィールドや街の人などに話を聞いた際に発生する自然クエストというもの。このクエストは簡単な内容のものが多い分報酬も低いらしい。
だからちょっと小遣い稼ぎをしたい人などにオススメのクエストらしいけど、この自然クエストは狙って受けられるものでもないそうだからクエストをやりたいのなら基本はあとの2つをやる。
それが冒険者ギルドで受注することのできるクエストだ。
1つは住人クエストと呼ばれており、街の住人からのお悩み相談解決クエスト。クエストによって難易度に差があるが、高難易度のクエストは報酬も良いので受けるプレイヤーは多い。
もう1つはギルドクエストと呼ばれていて、冒険者ギルドが発注しているもの。モンスターの討伐や素材アイテム集めがメインでクエスト報酬はそれなりだがクエスト内容が簡単なものが多いのでこれも受けるプレイヤーは多い。
ちなみにクエストを受注して途中でやめたり、失敗したとしても特に大きな罰則などはないのでゲーム初心者でも安心してクエストを受けられる模様。
それでだ、私がなぜこのタイミングでギルドに来たのかというともちろん理由がある。
「はい。これで登録は完了しました。ようこそ、冒険者ギルドへ」
「あ、あの!、さっそくクエストを受けたいんですけど!」
私はギルドへの登録を終えると受付してくれたお姉さんにつめよって食い気味にそう言った。
「は、はい。どのようなクエストをご希望でしょうか?」
「調合のスキルがもらえるやつを!」
「は、はい?」
それはさっき、薬屋の店員のお兄さんに聞いた話で。
この街のギルドで受注できる住人クエストの中に調合のスキルが報酬のクエストがある、と。
「あ、はい。えっと、それでしたら……ああ、これだ。こちらのクエストになりますが」
そして受付のお姉さんも私の言葉を理解したのか少ししてカウンターの奥から何やら1枚の紙きれを取り出して私に見せてきた。
それが言わばクエストの依頼書というものであり、それにクエストの内容と報酬が書かれているのだ。
ちなみにクエストの依頼書はギルド内の掲示板に住人クエスト、ギルドクエストごとにそれぞれ一律で張り出されていて普通はそこから依頼書を取って受付へ持っていくそう。
『クエスト036:薬屋の試験』
始まりの街の薬屋が弟子を募集しています。
クエスト内容:薬屋に行って試験に合格すること。
クエスト報酬:スキル:調合Ⅰ
このクエストを受注しますか? はいorいいえ
「これを受注します」
「はい、わかりました。ではまずはこの街の薬屋さんに行って試験の内容を聞いてください」
「はい」
私は受付のお姉さんに元気よくそう答えるとギルドを出て再び薬屋へと向かった。
プレイヤーはクエストを同時に5つまで受けられるらしいのだがその時の私はそのクエストだけを受けると他のクエストには目もくれずに飛び出していったのだ。
<第1階層:始まりの街:薬屋>
「いらっしゃい、あ、さっきの……」
「あの、ギルドでクエスト受けてきました」
「え、本当に?」
店員さんはなぜか驚いたような顔をしていたけど私がアイテムボックスの中から『薬屋の試験』のクエストの依頼書を取り出して見せたら、ゆっくりと頷いた。
そしてそれからはそれまでとは違い砕けた口調で話しかけてきた。
「じゃあ、試験を始めたいんだけど、準備はいい?」
「はい、いつでもいいです」
私が店員さんの問いかけにそう答えると、私の眼前に『薬屋の試験:クエスト開始』とオレンジ色の文字が見えたと思ったら文字はすぐに消えた。
「じゃあまずは素材採集からだね。この階層のフィールドに出て薬草を30個採ってきて来てくれる?」
「薬草ですか……それならもう持ってますけどこれでいいですか?」
「え?……ああうん。たしかに薬草が30個……じゃあそれをもらうね」
このクエストはここで本当は薬草を採りにフィールドまで出ていかないと行けないのだろう。
でも私はさっきの探索で薬草は66個も手に入れていたので探しに行く必要はなかった。
クエストが始まる前に事前に入手していたものでも大丈夫だったのは良かったと思う。たぶん、クエストによってはクエストが開始してから新たに手に入れたものでないとダメとかいうやつも、きっとあるとは思うからね。
「じゃあ次からは問題だよ。選択肢の中から正しい答えを選んでね」
「はい」
さて、問題とはどのようなものがくるのか。
「第1問、通常ポーションのHP回復量は1個でどのくらい?」
店員さんのがそう問題を言ってきた後に、私の目の前に選択肢が4つ現れた。
A.40 B.50 C.60 D.70
「えっと、Bです」
「正解」
よっしゃ。これくらいなら簡単だぞ。
「では第2問、通常聖水のMP回復量は1個でどのくらい?」
「えっと、これはCの25です」
「正解」
続く2問目もなんなく正解する私。順調だぞ。
「では第3問、ポーションを作るのに必要な材料は?」
「え?」
ポーションの材料?、それは知らないぞ?、どうする?
と、思っていた私の前に現れた選択肢はこのようなものだった。
A.薬草+水
B.薬草+スライムの雫(青)
C.スライムの雫(青)+水
D.薬草+スライムの雫(青)+水
「(おおっと!、問題以前にまさかのアイテム名が入ってるんですけど!)」
スライムの雫(青)とはブルースライムからドロップするアイテムだ。
私のアイテムボックスの中にはもうすでに100個以上もあるのだけどまさかここで使うとは。
そして問題の選択肢についてだがまずCは違うとわかる。薬草が入っていないからだ。
「(Dっぽいけど、でもAやBってことも。ああー、だめだわかんないよー)」
私が答えに迷っているとそれを見ていた店員さんがクスリと笑った。
あ、今のはダジャレとかじゃないよ。
「ヒントは店内にあるよ?」
「え、店内に?」
私はそれを聞いてもう1度店内を見渡した。
店の壁には様々な色の薬品が飾られている。だけど、そういやポーションって透き通るような青色だったっけ?
私は店の壁の棚に飾られた薬品のうち青い色をした薬品の元まで行くと飾られた薬品のビンが置いてある棚の下ににアイテム名が書かれているプレートがあった。
そしてアイテム名の下にはそのアイテムの効果と値段、アイテムの説明の他に一番下にそれを調合する際に必要な材料についても書かれていて。
アイテム名:ポーション
効果:HPを50回復する。
値段:30G
説明:体力を回復する薬。きれいな青い色をしている。
調合レシピ:薬草+スライムの雫(青)+水
……いや、これヒントっていうかもう100%答えが書いてあるみたいなんだけど。
「えっと、Dです。D、D!」
「ふふふ。正解です」
ああ、うんまあ。この一連のやり取りを見てきっと多くの人はこう思うことだろう。
……なにこの茶番って。
「これで試験はすべて終了です。お疲れさまでした」
「やった」
「そしてあなたの試験結果は…………」
いや、いいからそこで無駄に溜めとかいらないからさっさと発表してよ。
「合格です!」
まあ、むしろこれで不合格だったらクレームの嵐だろうしね。
と、思いつつも一応はホッとした私。
「ふふふ。では、ギルドに戻って報酬を受け取ってきてくださいね」
店員さんがそう言い終えると私の目の前にクエスト達成のオレンジ色の文字が。
私はその文字が視界から消えた後に店員さんにお礼の言葉と共に深々と頭を下げると薬屋を出てまたギルドの方へと駆け出した。
これで後はギルドで報告を終えれば調合スキルがもらえて私は自分でポーションが作れる。
いや、別にポーションが欲しかったわけじゃないんだけどね。それなら店で買えばいい話だし。
あの、やっぱりそういう何かを作ってみるっていうのも挑戦してみたいじゃん?
せっかくのゲームなんだから、さ。
まあとにかく、これでスライムの雫(青)とやらを処分(=有効活用)できるな。
この調子で他の素材アイテムについても、使い道が見つかるといいんだけども。
<街の紹介>
〇始まりの街
第1階層に唯一存在する街でありゲームを始めたプレイヤーがゲームを始める場所。
店で売っている商品も安く、初心者用のアイテムが多い。
それなりに広い街だが一時期は新規プレイヤーが大量に押し寄せぎっちぎっちになってしまうということがあった。なので実は初期のころより少しだけ街が大きくなっているのだが最近は逆に新規で始めるプレイヤーが減ってきたために少しだけ閑散としてしまっている。
街には武器屋、防具屋、道具屋、薬屋などの冒険者向けの施設からお肉屋や魚屋などのお店もちゃんとある。街としての特産品はないが全体的に物価は安い方である。
ゲームの開発段階ではちゃんと街としての名前もあったらしいが、最終的には始まりの街という名前に決定した。他の階層の街にはちゃんと名前があるのであしからず。




