黒魔法少女降臨2
「くっくっく、これが度重なる死線をくぐり抜け、得た力。血の魔鎧!」
と、カッコいい? 振り付けを交えながら説明してくれたが目のやり場に困ってほとんど見てなかった。
とりあえず、格好のことは置いておくことにして、俺を呼んだ理由を聞かないと! もしこのコスプレを見せるためだけだったら容赦せんぞ!
「そうか。それじゃ、本題に入ろうか。俺をここへ呼んだ理由それはなんだ?」
「我が使い魔なら把握していて当然のこと。今日は何の日だと思う?」
何の日って……、今日はただの日曜日だろ。
でもこうやって言ってくるってことは何かあるんだろう。
適当に答えておくか。
「んー……誕生日か?」
「やはりわかっていたか。流石は我が使い魔と言ったところか」
え……? そうだったの……初耳っていうか俺より誕生日早いのかよ!?
突然謎の敗北感に襲われる俺、そして逆に、胸を張って勝ち誇ったような笑みを浮かべる目の前の少女、神崎美乃里。
そして美乃里は俺が恐れていたことを口にした。
「時に光太。光太の誕生日はいつ?」
亜道光太15才、ここに完全敗北。
「……7月7日」
負けた。