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黒魔法少女降臨
今、俺は美乃里の部屋で美乃里が来るのを待っている。呼んでおいて待たせるとなかなかのんびりしておるわ。
しかし暑い……。せめてクーラーをつけていってほしかった。今にでも自分でつけてしまいたいのだけれどなにも構うなと忠告されているからしてつけられない。
そして部屋の内装が黒々しいのも相まって余計暑い。
早くきてくれー美乃里さんー。
その気持ちが通じたのか、ようやく部屋のドアが開いた。
「待たせたなっ!」
堂々とした声と共に美乃里が戻ってきた。
「色々、言いたいことがあるんだけど……まずその格好はなんだ……?」
そう、いきなり家に招かれそして暑いのに待たされたことに関してもそうなのだが、今目の前の光景について俺は率直に問いただした。
さっきまでエプロン姿でちょっと見直していたのに、今では変わり果て部屋同様、全身黒に身を包んでいるのだが、所々肌が露出しているのを見てドキッとしてしまう。さらにミニスカートが際どい長さなのも捨て置けない。
見ていて、こっちが恥ずかしくなってしまうような、そんな感じである。