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のんびりいこう  作者: 本多しもうさ
痕跡
3/12

主の元へ

  日曜日の昼下がり、特にやることがなく縁側でのんびりお茶を飲んでいると、突然ケータイが鳴った。

  美乃里からだった。


「もしもし」

「久しいな。光太」

 

  久しいなって、一昨日に話したけどな。


「で、何のようですか?」

「時間がない。手短に要件を述べるからよく聞いて」

 

  なにやら真剣な感じだがどうせ……。

 

「光太。今から我が魂の宿り場に来てほしい」

「意味わからないです」


  予想通りだった。


「我が使い魔なら理解して当然なのだが、仕方ない。もう一度だけ言う。我が魂の封印されし場所に今すぐ来てほしい」

「さっきと微妙に違うし、解決してねーよ。俺忙しいから切るね」

「あ、えっと待って……。そ、そのい、家に来てほしい……。今から……」

 

  家のこと言ってたのか。

  て言うか、珍しいな向こうから誘ってくるなんて。美乃里とは幼馴染みで小さいときよく遊んだけど、いつも俺から、というか母ちゃんが勝手に誘っていたし。


「今からかぁー。どうしようかな今忙しいし」


  俺だってのんびりしたいし、美乃里の家までかなりの距離がある。


「う、……。わかった……」


  そんな悲しそうにすんなよ……、俺行くしかねぇじゃん……。


「う、嘘だよ! 行くに決まってんじゃん!」

「当然。それが我が使い魔としての、務め」


  きぃー。気を使ってやってやるとすぐこれだ。このお子ちゃまの扱いは簡単だが、非常に疲れる。

  その後、美乃里の家へ向けて俺は歩みだした。

 





 




 

 

 

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