第六章 ジョンバーン (2)
いよいよ無人機アトラスだけの自立航宙戦闘機部隊が実現する見込みが立ちますが、開発センター長オゴオリ大佐は、カレンとミコトを利用しようと考えます。そんな中、第二艦隊はいよいよ小惑星帯の調査へ動き出します。
(2)
「オゴオリ大佐、シミュレーションの結果報告は読んだ。これを見る限り“ジュン”と“サリー”が先行する無人機アトラスによる自律航宙戦闘機部隊は、問題無く行えるように読めるが」
第二艦隊司令ヘンダーソン中将と軍事統括ウッドランド大将の前で航宙機開発センター長のオゴオリ大佐は、
「はっ、その通りです。但し、シミュレーションで使用しているデータは、今まで“アオヤマツインズ”から収集したデータを元にシミュレーションの敵に対応がなされています。もし次のミッションで、今までの対応では対処しきれない敵の動きが有った場合、無人機アトラスが、上手く動いてくれるか解りません」
オゴオリの言い様にヘンダーソンは
「つまり、無人機アトラスの動きは全て、あの二人のデータにかかっているということか」
「はっ、その通りです。あの二人は、我々では理解しえない能力を持ち、無人機アトラスの運用も初回から素晴らしい動きを見せてくれました。それだけに“ジュン”と“サリー”がマスターで有るあの二人に依存するところが大きいのです」
難しい顔をしながらヘンダーソンに説明するとそのまま口を閉じた。
ヘンダーソンもウッドランドもオゴオリの説明に言葉が出なかった。少しの沈黙の後、
ヘンダーソンが
「つまり君は、あの二人が常に先頭を飛行しないと無人機アトラスの編隊(自律航宙戦闘機部隊)は、うまく機能しないと言っているんだな」
「はっ、その通りです」
オゴオリの言葉にヘンダーソンは、ウッドランドに顔を向けると眉間に皺を寄せながら武官に
「あの二人を呼んでくれ」
と言った。
基地内の航宙戦闘機パイロットの射撃場で軍事教練を行っていた二人は、施設管理官から
「カレン中尉、ミコト中尉、“ヘンダーソン中将閣下のオフィスへすぐに来るように”と連絡が有りました」
カレンとミコトは、顔を見合わせると
「分かりました」
とハーモニーをした。
小惑星帯への調査まで後、一ヶ月となった時、フレイシア星系を惑星公転周期上から遠く離れた、カイパーベルト付近で一八機のアトラスⅣ型が凄まじい速度を出しながらそれぞれの間が五メートルも空いていない接近した距離でダミー戦闘艦に向かっていた。
カレンとミコトが先頭に二人のアトラスⅣ型に連れ添う様に両弦後方にそれぞれの“ジュン”と“サリー”が位置している。そしてその二機の無人機アトラスの両弦後方にデルタフォーメーションを取った三機一編隊が位置している。
「信じられない光景だが、事実だ。まだ一ヶ月と少ししかたっていないのにまるで一八機が一つの鳥のように航宙している」
「常人では扱えない代物だ。オゴオリ大佐、例の二つのプランは予定通りか」
「はっ、進捗に問題ありません。予定通りです」
オゴオリの言葉に頷くとヘンダーソンは、スコープビジョンに映る映像を見ていた。
「あの技量は、常人のアトラス編隊とは組み合わせ出来ません」
「だから、特別独立編隊“アテナ”を創設した」
そう言ってアッテンボローの顔を見ると“その通りです”と言う顔をした。
「アッテンボロー大佐、こちら”アテナワン“、ミッションコンプリート、帰艦します」
「了解」
それだけ言うと“ライン”に向かってくる一八機のアトラスⅣ型を見た。
「続いて、第一から第四中隊発進しろ」
アッテンボローの命令が航宙機発着管制官に届くと次々と“ライン”のU字型発着ポートから九六機のアトラスⅢ型が発進しはじめた。
「アッテンボロー大佐、今度のミッションは、A3Gの航宙戦闘機部隊にも働いてもらう。相手は、動きが予測できず、攻撃方法も未知の相手だ。全員に“心するように”伝えてくれ」
「はっ」
と言うと自分の統括する部隊が“ライン”から離れ訓練宙域に向かうのを見た。
「アテナワン、着艦します」
「アテナツー、着艦します」
独立編成部隊“アテナ”の一八機が戻って、発着ポートの下に来るとアトラスⅣ型を誘導ビームが包んだ。“スーッ”と引き上げられランチャーロックの腕が伸びると“ガクン”という振動共に艦内に引き上げられた。ポートの下部のゲートが横からスライドして完全にふさぐと
「アテナワン、着艦完了、エアーロックオン」
「アテナツー、着艦完了、エアーロックオン」
この声と共にアトラスⅣ型を覆っていたドームが上から半分に両脇に沈み込むと整備員が寄ってきて、機体の外側からパイロットカバーシールドのロックを外した。
ヘルメットが通常の視界モードになっている。整備員が、シートの中に潜り込むようにしてパイロットスーツのインジェクションにつながっているケーブル二本を外すのを見たカレンは自分のヘルメットにつながっているケーブルを外した。
“ふーっ”と言って立ちあがるとミコトもちょうど機体のシート部から立ちあがっているのを見た。機体から降りて
「“ジュン”、“サリー”お疲れ様」
と言うと
「カレンお疲れ様。体内疲労度六八パーセント。ゆっくり休んで」
「ありがとう」
機から降りた時、声を掛けてくるのは、“サリー”の方だ。始めは驚いたが、慣れると、自分の体の管理を数値化して教えてくれるのが助かるようになる。
“ミコト、指揮所に行って報告書を提出したら、モニタールームで確認して、着替えたら食堂に行こう”
“うん”
いつもの会話でミコトが頷くと航宙戦闘機発着庫を出て指揮所に向かった。
「カレン、やっぱり、このアトラスの動きが少し鈍い」
「ミコトも思う」
「うん、上昇の後、急下降しながらシンクロモードに移行した時、“ちらっ”と見たら、他の機が既に底部に粒子砲を移動してシンクロが完了しているのにこの機だけ遅い。すぐに大佐に報告しよう」
「私が見ただけでは解らないが、オゴオリ大佐、お前は解るか」
眉間に皺を寄せながら真剣にモニタールームの中にあるレコーダー室で“アテナ”の訓練飛行を見ているオゴオリは、カレンとミコトが言っている動作の違いが解らなかった。
「とりあえず、すぐに調査に入ります。“アルテミス”に帰港後、基地内の整備庫に移して調査します」
「レイとサキは、いま訓練中ね」
「うん」
あれ以来、会っていない二人をちょっと気にしながら、大好きな“スカッシュ”を飲んでいると二人の座っているテーブルにアッテンボロー大佐が近づいてきた。
二人はすぐに立ちあがって敬礼をすると軽く答礼した後、
「座ってくれ。休憩を邪魔しに来た訳では無い。それに今回の二人の訓練は終わりだ」
“えっ”という顔をする二人に
「先程、オゴオリ大佐から報告がった。“降ろして機体を調整したい”と言ってきた」
“そうですか”と言う顔をすると
「なぜ、分かったのかね。我々では、解らないレベルだ」
アッテンボローの言葉に“そう言われても”という顔をすると
「まあいい、しかし」
と言って二人の顔を見ると席を立って出口にあるいて行った。
「何しに来たんだろ」
ミコトの質問に首を横に振って“さーっ”と言う顔をカレンはすると“ちらり”と出口を見た。
それから三日後、訓練の終了した第二艦隊は、軍事衛星“アルテミス”に帰港した。
「ヘンダーソン司令、“アオヤマツインズ”が指摘した、アトラスⅣ型改ですが、不良部分が見つかりました。些細な部分ではありますが・・・」
そう言ってオゴオリは説明をした後
「しかし、常人では見つけることはできない個所です。なぜあの二人が分かったのか理解できないところです」
「仕方ない。あの二人そのものも我々には理解できないのだから」
そう言うとヘンダーソンとオゴオリは、目を合わせて笑った。
「いつ、“ライン”に積み込める」
「はっ、残りの一二機と一緒に積み込みます」
「分かった。ところで例のプランの進捗はどうだ」
「はっ、順調です。“ツインズプラン”は、シミュレーションレベルで問題なく進行しています。もう少しでテストに持って行けます。“ダウングレードプラン”は、進捗が芳しくありません」
ヘンダーソンが厳しい目で“どうしてだ”という顔をするとオゴオリは緊張した面持ちで
「ツインズと常人の差がありすぎています。無人機アトラスは、ある程度の技量を持たないとマスターとして認めません」
「普通のパイロットでは無理だというのか」
言いにくそうな顔をしながら
「はっ、二人に次ぐパイロットレベルなら、なんとかなるのですが対象人数が限られます。それ以下だと扱えません」
「何人だ」
「五、六人です」
「何だと、フレイシア航宙軍のパイロットは、三万人はいるのだぞ」
何も言えない顔でいるオゴオリに
「仕方ない。開発を続行してくれ」
そう言うとオゴオリは敬礼をしてヘンダーソンのオフィスを出た。
ヘンダーソンは、難しい顔をしながら“あの二人は、それほどに飛びぬけているのか”思いながら壁に映る疑似映像を見た。
一ヶ月後、軍事衛星アルテミスを発進した第二艦隊は二連星を左に見ながら小惑星帯に向かって進んでいた。
「レーダー管制、二連星の状態はどうだ」
「安定しています」
「哨戒艦からの連絡は」
「定時連絡のみです。特に変化有りません」
「航路管制、進行方向障害物ないか」
「チリ程度です。極めてクリアです」
「航法管制、磁場状態は」
「オールフラット(安定磁場)です」
各管制官からの定時報告に何もないと解るとクレメントは艦長席のシートを座り直して目の前に広がるスコープビジョンを見た。
「総司令官、静かですね」
そう言いながらボールドウィン主席参謀はヘンダーソンの顔を見ると
「いずれ分かる」
そう言って、自分のシートの前にあるスクリーンパネルを見ていた。
小惑星帯まで〇.二光時まで迫った時、
「第二艦隊全艦に告ぐ。こちらヘンダーソン総司令官だ。小惑星帯の調査を開始する。予定のプランに従い行動を取れ。開始時間は一三〇〇。以上」
予定時刻になると第二艦隊の四編成の内、A2G、A3G、A4Gが動いた。
小惑星帯、幅三〇〇万キロ、厚さ三万キロ、奥行き五〇〇万キロの巨大な小惑星帯だ。物理的な宇宙法則に従い浮遊、正しくは移動している。生い立ちは不明だ。
第二艦隊はこの小惑星帯を四分割、中央上面、中央下面、両側面に分け、調査することにした。旗艦アルテミッツは統率するA1Gを下面にA2Gは上方へ、A3Gは左方向へ、そしてA4Gは右方向へ動いた。もっとも宇宙では、上も下も無い。あくまで第二艦隊から見た相対位置だ。
哨戒艦と航宙駆逐艦が一隻ずつのペアで担当宙域へ進んでいく。監視衛星と中継衛星を置きに行く為だ。そして宙域警戒の為に一部隊当たり四〇〇機のアトラスが、直進した。その中でも特別独立編隊“アテナ”は、他とは違う速度で突き進んだ。
“アテナ”の担当宙域は、フレイシア星系方面から見て一番奥の宙域だ。小惑星帯の下五〇キロの位置を進んでいる。一面は大小の岩礁がアトラスのパイロットシートの全面左右のスクリーンビューに映し出されていた。二五〇万キロ手前まで進んだ時、
「ミコト、“ジュン”と“サリー”と後続の無人機を展開」
「了解」
カレンとミコトのアトラスⅣ型に後続していた“ジュン”と“サリー”が、それぞれ左右後方に位置していたデルタフォーメーションを取る六機を引き連れて左右に散開した。
“アテナ”全二四機は一度下方に遷移すると今度は上方に方向を向けた。前方には小惑星帯の面となる大小の岩礁が広がっている。
カレンとミコトは前方に展開する岩礁帯の間を縫うように突き進むと、担当宙域を分けているA1G、A2GのアトラスⅢ型群が見えた。
「ミコト、一度岩礁帯を出て再度、別方向から進入する」
「了解」
そう言うと、散らばっている六機ずつの無人機アトラスⅣ型改が二人のアトラスと一糸乱れない動きで岩礁帯から抜けて来た。
「なんて子たちだ。あの速度で岩礁帯を行き来するなんて」
「しかし、無人機のシンクロ率はすごいものが有ります。やはりあの子たちが先頭を切ると動きが違います」
旗艦“アルテミッツ”の司令フロアに3D映像で映るオゴオリ大佐の言葉にヘンダーソンは頷いた。
その時、突然司令フロアにアラームが鳴り響いた。クレメント艦長が
「どうした」
と叫ぶと
「A3Gから連絡。“我、未知の物体を発見。交戦中”」
「何だと」
ボールドウィン主席参謀の声より早く
「A4Gから連絡。“我、未知の物体を発見。交戦中”」
「なに」
今度はウエダ副参謀が声をあげた。
「レーダー、映像を映せ」
艦長の声にスコープビジョンの中央やや下に二つの画面が現れた。小惑星帯の左右両脇と言っても・・三〇〇万キロの両脇だが・・を調査していたA3G、A4Gの部隊と明らかに人類が開発した航宙艦とは違う形状の戦闘艦が、各部隊と交戦状態に入っていた。
前後に球体があり胴体の部分が円柱の様な形でつながっている。繭な形状だ。その球体の前部二か所からエネルギー波を出している。大きさは哨戒艦と同じ位だ。ヘルメース級航宙駆逐艦の前面シールドを破れない程度のエネルギー波だ。
それぞれの宙域で二〇〇隻近い謎の物体が、第二艦隊の各部隊を攻撃している。だが、戦況は、敵方に思わしくないようだ。アトラスⅢ型の荷電粒子砲で後方から攻撃を受け、順次破壊されて行っている。機動力は高いらしく、アトラスⅢ型と同程度の機動を備えている。
“あの大きさであの機動力”ヘンダーソンは謎の物体の動きに注目していた。戦況は敵方に不利かと思われたその時だった。後方にいた四〇隻ほどの謎の物体がものすごい速度で前面に出て来たかと思うと一瞬、全部の球体が光った。
“これは”ヘンダーソンは気付くと
「退却しろ」
口から怒鳴ったが、前線に届くはずもなく、前面で応戦していた駆逐艦五隻が一瞬にして三分の一程消えた。アトラスはこの光る物体を攻撃しようしているが敵の戦闘艦に阻まれて近寄れない。
制御スラスタを全開してA3G、A4G両部隊の全艦が後ずさりしながら応戦している。機動力があり、駆逐艦の主砲では捉えられないでいた。更に三隻の駆逐艦が攻撃を受けたところで後方から新たに発進したアトラスによって光を発する謎の物体が壊滅すると、やっと敵の攻撃が収まった。映像には五秒程度のタイムラグある。
A3G旗艦“シューベルト”に乗艦するカルビン・コーレッジ司令が3D映像に現れ
「ヘンダーソン総司令官。敵の攻撃は止みました。敵の艦をいかがいたしましょう。前回の様に捕獲しようとして近寄って大爆発されては、たまりません。このまま破壊しますか」
「艦として原型が残っているものは全て破壊しろ。艦の“かけら”の様な物体が有れば捕獲しろ。十分注意して」
「了解しました」
敬礼して3D映像が消えた時、A4G旗艦“アドラステア”のアンデ・ボルティモア司令が3D映像で現れた。
「ヘンダーソン総司令官。敵はあらかた片付けました。形状のある艦は全て破壊しました。アトラスの調査で分かった事ですが、我々の調査した小惑星帯の宙域に、例の二連星と同じ様な緑のガス幕で覆われている宙域が有ります。小惑星帯なので航宙艦は入れません。航宙戦闘機のみです」
「場所はどこだ」
「ここです」
と言って3D映像に小惑星帯の一部が赤く光る部分が見えた。
「小惑星帯の左先端から中央へ六〇万キロ入った中心当りです」
ヘンダーソンは、
「クレメント艦長、各部隊の司令とだけ話したい」
そう言って“頼む”という顔をした。数秒もしないうちに司令フロアに四人の司令の映像が現れた。ヘンダーソンは、ボールドウィン主席参謀に“重力カーテン”をするように言うと
「謎の物体の発進位置の一つが明らかになった」
そう言ってA3G司令から送られてきた映像を出すと
「A3Gは、この宙域の調査を行う。A1Gは、担当宙域の調査を中止してA3Gのバックアップに当る。A4Gは、謎の物体の発進位置を探してくれ。発見次第、その宙域の調査を行え。A2Gは、A4Gのバックアップをするように」
四人の司令が「はっ」と言って敬礼するとヘンダーソンも答礼をした。やがて四人の映像が消えるとコムを口にして
「A1G全艦、調査作業を中止してA2Gのバックアップを行う。外に出ている航宙戦闘機の回収を急げ。哨戒艦と駆逐艦はすぐに所定の位置へ戻れ」
それだけ言うとヘンダーソンはコムを口から離し、スコープビジョンを見た。外の宙域ではまだ、アトラスが忙しく動き回っていた。
二時間後、A1Gは、A3Gのバックアップに当るべく宙域を移動した。A3Gが、小惑星帯の左三分の一を包み込むように展開すると航宙母艦アルテミス八隻から発進した計四〇〇機・・一隻当たりの搭載機数は、補用含め二一〇機、最大同時発進機数は、九六機だが、小惑星隊への突入の精神的疲労を考慮して一航宙母艦辺り四交代とした・・最初に選ばれたのは、各航宙戦闘機部隊でも選りすぐりの精鋭だ。最初は、何が起こるか解らない。その為の体制だ。
「こちらA3G宙戦隊長のアッテンボロー大佐だ。皆よく聞け。これから向かうところは、“未知の物体がお住まい”になるところだ。“そそう”の無い様に心してかかれ。遠慮しなくていいぞ。レーダー全方位展開」
そう言って口元をゆがませると小惑星帯に自分の編隊を引き連れて突っ込んでいった。
小惑星帯入ってすぐにヘッドアップディスプレイにものすごい数の赤い光点(敵)が現れた。
「全機散開」
言うが早いか急激に方向を変えた。前方の岩礁の後ろに潜んでいる敵を見つけると岩礁の右から回ってヘッドディスプレイに視認した途端、急上昇した。既に赤い光点は消えている。右前方に映る赤い光点を視認するとすぐに向きを変え、左に下降した。
「すごい数だ」
口の中で呟きながら次の敵を視認にした。
小惑星帯の中で見つかった謎の物体と集落。第二艦隊は調査の予定が予想外の攻撃に対応を迫られます。いよいよ来週はカレンとミコトにも新たな進展があります。お楽しみに。




