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旅人(修正済み)

 俺が戻ってくると、セルマ達はまだ同じ場所にいた。

 なにやら隠れて中庭の方を覗いている。中庭の方、つまり侵入者と代官府軍の戦いを見ているのだろう。

 セルマは俺に気づき、俺の方をちらっと見て、


「主人殿、よくご無事で」


 と言ってくれた。そしてすぐに中庭の方に視線を戻す。

 無視されているわけではないのだが、あまりの素っ気なさに、苦労して証拠を探しに行って証拠になりそうなものを見つけてきたにもかかわらず、なんだか軽く扱われているような寂しい気持ちになって、


「……何をそんなに熱心に見ているのですか?」


 と拗ねた口調で言うと、セルマは振り返り、


「主人殿も見てみるがいい。すごいぞ! 英雄とはあのような者のことを言うのだ」


 横を見ると、セルマの部下達もぽかんとした表情で中庭の方を見ている。

 俺はセルマに背中を押されるようにして物陰からそっと覗いた。


「はははははははははははは」


 実に楽しそうな笑い声で、見慣れぬ矛を振り回している見慣れた男がいた。


「え? シャープールさん?」

「知り合いか?」

「ま、まぁ」


 え? 何? なんでシャープールが代官府で暴れているの?

 もう一度覗く。

 シャープール矛を頭上でぐるぐると回転させていた。

 シャープールの周囲にはすでに二十人ほど兵士が伸びていた。

 代官府の兵士はすっかり呑まれているようで、遠くで槍を構えるだけで近づいてこない。

 シャープールは美味い酒と美味いつまみに囲まれたようなリラックスした表情だ。

 突然、そのシャープールが凄まじい速度で動いた。

 まるで早送りしたかのような動きで、瞬間で左腕が跳ね上がり、空中を叩くような仕草をした。

 シャープールの手が、手品のように空中で矢を掴んでいた。

 何もない空間から矢を出現させたようなそんな唐突さだった。

 シャープールはそのまま矢を親指でへし折ると、矢羽根が指す方向を向いた。視線の先には見張り台の上で石弓を構えたまま愕然としている兵士がいた。まさか矢を掴み取られるとは思ってなかったのだろう。

 シャープールは怒った顔で、


「いかん、いかんぞ? 石弓はつまらん」


 転がっている代官府の兵士の腰から剣を抜くと、「ふんっ!」と投げつける。

 石弓を構えていた兵士の胸に狙い違わず突き立ち、ぐらりと揺れるとそのまま見張り台から落ちた。

 兵士はすでに事切れていたようで、地面に叩きつけられてもぐぅともむぅとも言わなかった。

 その死体を見もせずにシャープールは


「石弓などというものを使う奴は許さん。男なら正々堂々戦え。ここに倒れている奴らはみんなちゃんとしていたぞ」


 相変わらずの無茶ぶりである。

 シャープールの凄まじい腕に兵士達に怯えが走る。

 だが、兵士達の真ん中に立つモルデカイは動揺せず、唇をゆがめた。


「なるほど、遠方からの攻撃は困る、ということか」

「まぁ、そうだな」


 モルデカイが片手を上げた。


「第三小隊、石弓に装備を変更。俺の合図でいっせいに撃て」

「げ」


 モルデカイの言葉と同時に、呆然としていた兵士のうち三十人ほどが、槍を放り出して、石弓を手に四方に走る。

 そのうち一人はまさに俺たちが隠れている茂みの前まで来て、手慣れた様子で巻き上げ機で弦を引き上げ、矢をセット。片膝をついてあちこちからシャープールを狙った。


「うーむ。参ったぞ」


 シャープールがあまり危機感のなさそうな顔で頭をかく。


「ずいぶんとやりたいようにやってくれたが、これで終わりだな。派遣武官殿」


 それを見て俺は慌てた。

 小声で、


「ま、まずいです」


 というとセルマが振り返り声を潜めて、


「派遣武官殿、ということは彼が主人殿の上司なのか?」

「そうです。それみたいなものです」

「わかった!」


 セルマは自分の部下を振り返った。


「英雄に加勢するぞ!」

「おう!」


 隠れるのをやめたセルマ達がいっせいに動き出した。

 まず目の前の石弓を構えた兵士に飛びかかる。

 驚き慌てる兵士に背後からチョークスリーパーをかけ、落ちた兵士の武器を奪い、別の狙撃手に向かって石弓を放つ。

 混乱がわき起こった。

 突然背後に伏兵が現れたのだ。誰であっても混乱する。

 もっとも代官府の兵士もよく訓練されていてすぐに立ち直って、そこかしこでセルマ達と戦いを始めた。

 その混乱の中、俺は中庭に向かって駆け出した。


「シャープールさん!」


 俺の顔を視認して、シャープールは驚いた。


「お? 兄弟か!? なんでここにいる!?」

「色々あって捕まっていたのです。ともあれ、今現れたのはシャープールさんの味方ですから」

「なんだかよく分からんが分かった!」


 突然、シャープールが俺をかばうように前に進み出てぶんと矛を振るった。

 シャープールの矛を見事なスウェーバックで躱した小柄な兵士が、顔を上げた。細い目と張り付いたような笑顔。だが、その表情はこわばっている。笑顔からもまったく余裕は伝わってこない。むしろ悲壮感のみが漂ってくる。

 小柄な兵士は頭を下げた。


「将軍、もと近衛武官のキリンと申します」

「うむ。ジエタで逃げた奴だな。そうか近衛武官だったか。なかなかの腕だったぞ」

「ありがとうございます。モルデカイ様には拾ってもらった恩があります故、お手向かいさせていただきます」

「その意気や良し!」

「キリン、手伝うぞ!」


 モルデカイもフォルシオンを抜いてキリンの横に立った。

 それからシャープールを見て、


「まさか卑怯とは言われませぬな?」

「お前らごときが十人集まってもどうということはない」


 男たちがにらみ合う。

 その横で、俺はシャープールを見上げ、


「えーっと、僕は手伝えませんよ? そういうスキルはないので」

「知っている。兄弟は何かあるといかん、外に出ておけ」

「そうさせてもらいます」


 俺は頭を下げて、


「では、失礼します。お互いがんばってください」


 そのまましれっと立ち去ろうとしたら、モルデカイが俺が手にした杖を見てギョッとした顔をした。


「……なぜそれをお前が持っている?」

「え? あれ? これですか? いや、その、おみやげというかなんというか……」

「奴を逃がすな! バズル、ハキウェイ、追え!」


 モルデカイは手近な兵士に命じ、その二人が俺の方を向いたので、俺は慌てて走り出した。

 門を抜け街道に出て瞬間迷って、北の方を目指す。とにかく大きな町に行き助けを求めようと思ったのだ。派遣武官府のあるスザはあまりにも遠い。途中で追いつかれそうな気がするし、そもそも走って一晩でたどり着くのはマラソン選手でもない限り無理だ。

 振り返るとバズルとハキウェイと呼ばれた兵士が追いかけてくるのが見えた。

 幸い相手は武装していて、こちらは囚人用の簡素な衣服と杖が一本だ。

 これなら何とかなるかも知れない。

 息が切れてはダメなので、俺はラマーズ法のように規則正しく息を吸っては吐きながら、走り続ける。

 軽装の俺と重装備の兵士達はちょうど同レベルになったようで、間の距離は開きもせず、縮まりもしない。

 三人が夜の街道を走り続ける。

 途中、兵士の一人が兜を投げ捨てた。ちょっと速度が上がった。

 まずい。気づきやがった。

 兜を捨てた兵士が何か言うと、二人とも立ち止まり、いっせいに鎧を脱ぎはじめる。

 そうなのだ。

 鎧を脱いでしまえばいいのだ。

 俺は杖しか持ってないし、鎧など無くても剣が一本あったら哀しいことにどうにでもなってしまうのだ。

 俺は慌てて速度を速めた。

 この間に可能な限り距離を開けておかなければ……。

 俺が肺も破れろとばかりに必死に駆けていると前方に人の姿が見えた。旅人のようだった。夜一人で歩いているのはずいぶん不用心だと思ったが、それ以上にこのシチュエーションはまずかった。

 モルデカイ一派にとって今の状況はあまり知られたくはないはずだ。そしてこの時代、公権力は一般人の生命にさして敬意を払わない。したがって目撃者は消される可能性が高い。

 俺は走りながら身振り手振りで「急いで逃げろ!」とまだかろうじて人であることが判別できる程度離れている相手に向かって伝えようとした。だが、相手は立ち止まっただけで、いっこうに逃げようとしなかった。確かに俺の動きは奇妙なダンスのようにも見えたかも知れない。逃げろという内容は伝わらなかったかも知れない。だが、俺なら前方から見知らぬ相手が妙な踊りを踊りながら近づいてきたら絶対に逃げる! 

 俺の努力を無視して立ち止まったままの旅人を放置するのは良心が痛み、俺は背後を振り返った。追っ手は鎧を脱ぐのに手間取ったようでまだ遠かった。なんとか説得する余裕があるか。俺は、頭までフードをかぶっている旅人の前で一度立ち止まり、息を整えながら切れ切れの声で


「あ、あの、に、逃げた、ほう、が、いい、です、よ?」

「……どういうことですか?」


 フードの中の顔は思いがけず女性のものだった。しかも若い。つり目がちの黒い目と黒い髪というわかりやすいアヴァール人の特徴を持っており、そしてどこか圧倒的な存在感があった。強すぎる目力のために、美人と言うよりは個性的な顔立ちといった方がいい。


「捕まえてくれぇ! そいつは泥棒だぁ!!」


 遠くからの声に俺は振り返った。

 兵士達が駆けながら叫んでいた。どうやら女を味方に付けようとしているらしい。おそらく女が俺の邪魔をしている間に追いついて二人とも殺そうというのだろう。


「と、とにかく、事情は後で説明しますので、今は僕を信じて!」


 俺でも絶対に信じない嘘くさい説明だった。もちろん、女は冷静に、


「今ここで説明しなさい」

「あ、いや、あの、僕は派遣武官府の人間で追ってくるのは海賊をやっていた代官府の兵士で……」


 女はますます眉をひそめ、


「……どういうことです?」


 俺はあきらめた。俺は可能な限り爽やかな笑顔を浮かべた。


「じゃ、じゃあ、先を急ぎますので今日はこの辺で」


 片手を上げて駆け出そうとすると、


「待ちなさい」


 女が俺の腕を掴んだ。

 思いがけない強い力で、


「いたたたた」

「ちゃんと説明しなさい」


 そうこう言っている間に兵士は近づいてきた。


「はは、もう逃げられんぞ」


 兵士達の息も荒い。

 だが、俺よりも余裕があった。もう逃がすことはない、という自信が余裕を持たせているのだろう。

 一方、状況が分からないのか女は不機嫌な顔で、


「一体全体これはなんですか?」

「だから逃げてって言ったじゃないですかぁ!」


 俺はあきらめてせめて女を守るように立つ。

 兵士の一人が歪んだ笑みを浮かべた。


「助かったぞ女。お礼にこのつらい世の中を生きていかんですむようにあの世に送ってやろう」


 わかりやすい悪人のセリフである。

 同時に剣を振りかぶる。

 俺は慌てて両手で握った杖を突き出し、その杖を見てそこで気づいた。

 魔術を使えばいいんじゃ?

 周囲を見渡す。

 土の魔力がある。

 たいした量ではないが、二人くらいなら何とかなるかも知れない。


「ちょ、ちょっと待ってください。逃げませんので」

「なんだ!?」

「殺される前に、お、お祈りをさせてください。ほんのちょっとの間なので!」


 返事を待たず、俺は杖を身体に引きつけた。

 この杖ならば。

 呪文を唱えはじめる。先ほどの穴掘りとは別の呪文だ。

 俺はアキッレーオの魂魄に浮かんでいた模様を強く意識する。

 土に擬似的な知性を与える魔術。アニェーゼが教えてくれたやり方だ。

 思いがけず美しい模様が俺の魂魄に浮かんだ。

 俺は手応えを感じながら呪文を続ける。とにかく急いで。今は拙速こそ重要だ。

 地面から抜き出された土の気配が固まり、うねり、突然、兵士達の足下でぼこりと地面が盛り上がった。

 兵士達が慌てて飛び下がろうとするが、地面から直径二十センチほどの不格好な土の柱がいきなり二メートルほど突き出し、兵士の一人に下から襲いかかった。

 見事なアッパーカットだった。

 兵士の一人が顎を撃ち抜かれ一撃で倒された。

 さらに土の柱は、さらにぐるりと首を廻らし、残った一人の兵士の方に向かって走った。

 兵士が剣を構えたまま吹き飛ばされた。五メートルほども飛んで地面に落ちる。

 同時に土の竜は固定力を失ってバラバラにほどけて地面に落ちた。

 俺も精神力を使い果たしてしゃがみ込んだ。

 兵士達は意識を失ったのか動かない。

 どうやら俺は兵士達を倒したらしい。

 助かったぁと安堵していると、


「面白いことをしますね」


 俺が助けた旅人の女が突然そう言った。

 女は俺の前に出て、しゃがみ込み崩れた土の竜の破片を拾い上げ、


「これはいったい何をしたのですか?」

「いや……あの……」


 女は振り返って訊ねた。


「魔術、ですか?」


 その視線の強さに思わず本当のことを答えてしまった。


「……はい」

「なるほど。噂には聞いていましたがなかなかたいしたものですね」


 女は微笑んだ。まるで大輪の花が咲いたかのような空気さえ変えるような笑みだった。

 俺は驚いてそれを見ていた。

 女が着ているフードはまるで装飾はない地味なものだったが、ずいぶん仕立てがいいように見える。

 改めて見ると、そこらの人間には見えない。セルマと同種の人間、つまり貴族だ。肌の輝きも気配も一般人とは別人種のように異なる。

 なんだ、こいつ?

 誰だ?

 俺がひたすら混乱していると、


「陛下!」


 男の声が聞こえてきた。

 男は女が歩いてきた方から駆けてきていた。

 俺は再度仰天した。

 陛下?

 え? あれ? 何それ?

 陛下と呼ばれた女は男の方を振り返った。


「ダレイオス」


 ダレイオスと呼ばれた男は近衛武官の鎧に身を固めた二十代前半くらいに見えた。身体は大きく筋骨たくましい。俺くらいなら軽く一ひねりできそうだ。

 ダレイオスは陛下と呼ばれた娘を守るように俺の前に立ち、


「貴様何者だ!」

「あ、いや、その……」


 どう返していいか分からない俺に、不審を感じたのかダレイオスは剣を抜いた。


「ダレイオス、かまいません。余が声を掛けたのです」

「しかし……」

「ただあなたが何者かは気になりますね。ああ、余はアヴァール帝国二十四代皇帝アテアス・アルシダール・ライデリカと言います。名前は知ってますね?」


 俺は度肝を抜かれた。

 あっさりと名乗りやがった。

 大帝だった。マジで大帝だった。

 嘘でないことは気配で分かった。

 ダレイオスとやらも近衛武官の中の相当上の立場だろう。よく見ると鎧に細かく模様が彫刻されている。

 こんな意味の無いところに凝るのは、えらい軍人と職人とスティーブ・ジョブズと相場が決まっている。

 俺は慌てて答えようとして、

 答えようとして言葉が思いつかず、

 にもかかわらず、なぜか声が滑り出た。


「まさか、なんとなく頼んでおいた君が真っ先にアヴァール帝国皇帝にたどり着くなんてね。しかも僕の杖まで持って。手に入れるように命じておいたはずなんだが、まったく使えない奴らだなぁ」


 俺の声ではなかった。

 俺の意志ではなかった。

 その違和感に気づいたアテアス大帝が眉をひそめる。ダレイオスも再び剣を構える。

 彼ら二人を前に、俺は仰天の表情のまま、俺ではない声で俺のものではない言葉を紡ぐ。


「やあ、そしてそこの美人がアテアスとやらか。会えて嬉しいよ」


 ダレイオスが「怪しい奴!」と俺に向けて剣を振るおうとするのをアテアス大帝は押しとどめそのまま前に出た。静かな声で訊ねる。


「……そなたは何者ですか?」

「うん。名乗ってなかったな。レムス、と言う。君とは違ってただのレムス、だ。今のところは、ね」

「……」

「まぁ、僕の名前は君にはたいして意味は無いよ。何しろ、僕はアヴァール帝国を滅ぼすものだからね。まぁアヴァール帝国だけじゃないけど、今からやることを前にこのガザリア大国の最大の版図を持つ国家の元首には挨拶をしておきたくてね。僕は礼儀正しいんだ」


 アテアス大帝はわずかに目を細めた。


「なるほど。それはご丁寧に」

「……ずいぶんと余裕だな。ちょっと気に入らないな」


 アテアス大帝は首をかしげた。


「……目の前にいるこの青年が貴方ではないのでしょう?」

「その通り。色々あってちょっと彼の口を借りているだけさ」

「余の前に立つ度胸もない人間が、ずいぶんとえらそうなことをいうものだ、とおかしみは感じますが、それ以上でもそれ以下でもありません。恐れる必要があるわけがありません」

「はは。なるほど。でも、いずれ立つよ。その時、君は僕の前に膝を屈していると思うけどね」


 アテアス大帝は微笑を浮かべた。


「……無理でしょう」

「そうかな?」

「なぜならそなたはまだ半分以上の力を取り戻せていない」

「……へえ」

「そなたの力はまだ封印されたままでしょう? 復活したのはわずかに三分の一」

「……よく知っているね。誰かが僕の噂話を君に伝えたかな?」

「ええ。その通りです」

「なるほど。宣戦布告は必要ないわけだ」

「もちろん。そなたと戦うことは余の近い未来の予定に入っています。その準備も整えてきました。そなたと会える日を楽しみにしていますよ」

「僕も楽しみだよ」


 ブツンと接続が切れた。

 俺の身体から何かが抜けていった。

 そしてそれは抜け出る際、俺の魂魄をずたずたに裂いていった。

 力を失い俺は倒れた。ああ、俺は死ぬんだ、と思った。あのときと同じだった。あのときーーあの侵入者に胸を刺された絶望の瞬間。

 目の前のあのときの光景が蘇る。

 倒れたまま必死に「お、お兄ちゃん、逃げて……」と告げた祐佳。

 祐佳の前にしゃがみ込んで床をいじっていた若い『男』。

 祐佳の周囲に描かれていた血の文様。

 俺を見て驚いたあの殺人者の顔。やけに整った若い『男』の顔。

 頽れた俺の頭が濡れた地面を叩くがその衝撃さえろくに感じ取れなかった。

 祐佳、ごめん。

 それだけを思った。


一部、というかかなり変更しています。次の更新は22日からの予定です。

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