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神喰い  作者: saku
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第五話 アンゴウ

新展開です。


時は少し遡り、前日の夜へ。


殺人鬼、ジェイソンを殴り倒し、少年、黒風 春は自宅に帰ろうと歩き出した。

「さーてと、家に帰ってTVでもみるかなー♪」

気分もよく、のんびりと家に帰ろうとしたその時。

「ちょーっと待てや」

「!?」

それは黒風に話しかけた。

その声はゆっくりと、しかし力強く、黒風に話しかけた。

「見てたで?アンタ…人間じゃないやろ?」

「なっ!?」

「あー待ちぃそんな怒らへんでええやんかー♪別にアンタをどうこうしよっちゅーわけやないねんよ?むしろアンタにとっちゃ嬉しい事やで?」

「……どういうことだよ?」

「まぁ落ちつけや、取り敢えず、アンタは人間やない、これはあってるよな?てか、あの速さと力で人間や!なーんて流石にちょい無理があるで?」

「……だったらなんだよ?お前…何が目的だ?」

黒風は拳を握りがら問いかける、理屈も何もない、しかし己の本能が言っている。

嫌な予感がする…と。


「まぁまぁ、そんなすぐ怒らんといてぇな、まぁ確かに?僕は怪しいけどな?信じろっちゅー方が無理やろ、ただな、これを聞いたら少しは信じる価値、あるんとちゃうかなぁ♪」

ニヤニヤと不敵に笑いながらそれは言った。



「ーーしたる」



「……は?」

それが言ったことを黒風は聞き取れなかった。

いや、正確には、信じられなかった。



「せやから、アンタの力、治したる、そう言ったんや」




「はぁ!?」



この力を治す、それは黒風にとって最も求め、そして最も手に入らないものだった。

しかし目の前のそれは簡単に、とても簡単そうに言った。


治してやる、と。


「ほ、本当か!?治せんのか!?」

興奮を隠せず黒風はそれに詰め寄った。


「まぁ落ちつけや、治す、ちゅーてもな条件があんねんよ」

「っ…まぁ…そうだろうとは思ってたけどよ…」

世の中そんなに甘くはない、むしろタダで治してくれると言った方が信じられなかったであろう。


「んで、条件、飲んでくれるか?」

「条件ってなんだ、教えろ」

黒風はたずねる。


「それは言えへんわー」

「はぁ?なんでだよ、教えろって」

「なんでかっちゅうとな、教えて断られたら…僕はアンタを殺さなアカンようになるねんよ」

それは当たり前のことのようにそう言った。

「っ!?」

「なーに驚いてんねん、当たり前やろ?情報ってのは、命より大切、そんなことも知らへんのか?」


(……どうするか…確かにこいつの言うことにも一理ある、ただ…信じていいのか?こんな怪しさ100%のやつ…)


「あぁちなみにな」

「あ?なんだよ?」

「断ったら…バラすで♪」

「なっ!?てめぇそれどうゆうことだ…!?」

「せやからこれは取引や、バラさんでアンタを治す代わりに、僕の条件を飲む、そういう取引や♪簡単やろ?」

「なっ!…くっそ…」

黒風はここで悟った。

もはや、自分に拒否権は無いと。


「…………いいよ、やってやる、さっさと終わらせようぜ」

黒風がそう言った時。

それはニヤリと笑った気がした。


「そかぁ!よっしゃ取引成立や!早速はじめよか!」

「……あぁ、で、なにやりゃいんだよ」

「あぁ、簡単やで?」

それはそう言った。

そして。


「んじゃ、()らせてもらうわぁ~♪」

それは笑顔でそう言って、腕を振り上げた。

そして、その手には一振りの。

日本刀が握られていた。

「……はっ?」


次の瞬間。

ヒュンッという風を切るような音がして。

黒風にむかって刃が振り下ろされた。


「な!?はぁぁあ!!!!??」

しかし黒風は間一髪でよけた。

人間では無いゆえに。

そして、地獄がはじまった。






そして、時は再び今日に戻る。


少年、黒風 春を昨日襲った男と今目の前にいる男は完全に同一人物であった。

しかし。


「なんのことや?君と会ったことはあらへんで?」

と、その男は言った。


「はぁ!?ふざけんな!昨日いきなり……」

「あー、そーゆーめんどくさい話しはあとにしてー、つーことでとりまホームルーム終了ー、日直ー」

「なっ!?おい!先生!」

黒風は先生に抗議しようとしたが。


「きりーつ」

日直は待ってはくれない、というより早く終わらせたいようだ。

「…っ!…チッ…」

(…くっそ…仕方ねぇか…ホームルームが終わってから問いただそう…)

と、考え黒風は苛立つ気持ちを抑えた。








「………どーすんだ…コレ…」

少年、黒風 春は困っていた。

ホームルームが終わり、さぁ問いただそうと思い、席をたったのだが…。


転校生、さらにイケメン、関西弁。

と、いろいろな要素が重なり、転校生はクラス中から注目された。

その結果、クラス中から質問や自己紹介が殺到。

黒風は近づくに近づけなくなってしまったのである。

結果、この状況で『お前昨日襲っただろ!』とは流石に言えなくなってしまったのである。


(くっそ!どうすんだよ…なんかないか!?)

と、黒風が頭を抱えてた時である。


「どもどもぉ~♪こんにちは~♪」

「ん?あぁ、わりぃ、今取り込み中…!!??」

向こうから話しかけてきた、しかもフレンドリーに。


「あぁ、すまんすまん!取り込み中やったかぁ…じゃあ後で…」

「ま、待て!大丈夫だ!てかお前昨日…!「あー、いやいや、無理せんといてぇな♪また後にしようや、取り敢えず、名前、名乗っとくわ♪安倍晴明です~♪よろしゅうに、握手しようや♪」

「えっ?あぁどうも…俺は黒風…じゃなくて!…って…あれ?」


いきなり握手をされ、驚いて我にかえったあと、顔をあげたが、そこに男はもういなくなっていた。

「くっそ…ん?…なんだこれ?」

しかし、その代わり、その手には一枚のメモ用紙が握らされていた。

「…なんか…書いてある?文章?」

そのメモ用紙には文章が一行書いてあった。

その内容は。

【うさらぼちあのきおきなるんあくきあT】


と、ある、ちなみに隣には自分の顔のイラスト付きで『暗号やで♪』とある。

「…………なるほどな…チッ…めんどくせぇ…」












「さーてと、気付くかなぁ?…あいつは素材やからなぁ…【神喰い】…なってもらわんとなぁ…」


転校生、安倍晴明はニヤニヤと不敵な笑みを浮かべその場所にいた。


「喰うか…喰われるか…あいつはどっちやろなぁ…♪」

それは、笑った。

心底楽しそうに。

子供のように。



ただ、笑った。


キーキャラクターの登場、そして、キーワードの登場です。

次回もお楽しみに。

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