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草太とスライムの異世界物語  作者: ミケイト
01 草太とスライム
1/8

01-01 美女とスライム

小説なるものを初めて書きます。

不定期にまったりと進めていきますので、よろしくお願いします!

俺は今、キングサイズのベッドの上に横たわっている。

ベッドはとても柔らかく、体が沈み込んでいってしまいそうだ。

時間は夜。薄暗い闇が、俺の体を包んでいた。



ペタペタ……



ん?

なんだか体に違和感を感じる。

まるで誰かに触られているような――



ペタペタ…… ペタペタ……



触られる感覚が体中に広がっていく。


俺は視線を自分の体のほうに向けた。

そこにいたのは――美女、美女、美女。


絶世の美女たちが、俺の体を弄っていた。



「うぇぇぇ!?」



思わず変な声を上げる俺に構わず、美女達は俺の体に群がってくる。



な、なんだこれ!?

夢か!? 現実か!?

そ、そうだ、きっと現実に違いない――



そんなアホなことを考えていると、一番右にいる美女と目があった。

赤いドレスを着た彼女は、小悪魔的に笑みを浮かべる。



「あぁなんて美味しそうなの。食べちゃいたいわぁ」



ペロリ――と、舌を出し、赤い唇を舐める。

その濡れた唇を、俺の右手の甲に押し付けた。



き、気持ちいい……



ただ、手に口づけをされただけ。

それなのに、俺はひどく興奮してしまう。


いや、これは仕方ない!

女性経験のない高校生ですよ!?

誰だって同じ反応をするハズ……



もはや誰に対して言い訳をしているのかもわからないまま、快楽に飲み込まれていく。



はぁ……これぞこの世の天国なり……





……と考えながら、俺の頭はゆっくり覚醒していき――





夢から醒めた俺は今、ドロドロの地面の上に横たわっている。

地面は泥沼のように柔らかく、どんどん体が沈み込んでいくのを感じた。

時間は夜。薄暗い闇が、俺の体を包んでいた。



ペタペタ……



ん?

なんだか体に違和感を感じる。

まるで誰かに触られているような――



ペタペタ…… ペタペタ……



触られる感覚が体中に広がっていく。


俺は視線を自分の体のほうに向けた。

そこにいたのは美女――じゃなくて何これ、グミ? 餅? もしやスライム!?


頭に浮かんだ名前は、よくRPG等に雑魚敵として出てくるアイツ。

直径30cm程のグミのようなスライムの群れが、俺の体を弄っていた。



「うぎぁぁぁぁだぁぁ!!」



思わず奇声を上げる俺に構わず、スライムどもは俺の体に群がってくる。



な、なんだこれ!?

夢か!? 現実か!?

お、お願いだから夢であってくれ――



夢だと信じたい俺に、覚醒した脳みそが「これは現実だ」と突きつける。



ふと、一番右にいるスライムと目があった。

スライムに目はないから、正確には目があったわけじゃないんだけど。

スライムが笑ってる――なぜか俺はそう感じた。



「お、俺は食べ物じゃない! 食べても美味しくないぞ!!!」



ニュルリ――と、触手のようなモノが出てきて、スライムの下に開いた捕食口を舐める。

そしてそのまま捕食口を大きく広げ、俺の右手を包み込んだ。



た、食べられる……



ただ、手を包まれただけ。

それなのに、俺はひどく動揺してしまう。


いや、これは仕方ないだろ!

女性経験のない高校生だろうがハーレムのイケメン野郎だろうが誰だって同じ反応をするハズ……



動揺と混乱と恐怖に飲み込まれたまま、意識が遠くなっていく。



地獄だ……俺このまま死ぬのかな……





見上げた夜空には()()()月が並んでいた。

ここが自分のいた世界とはまったく違う場所なんだということを漠然と理解しながら、俺は意識を失った。

文章書くのって面白いですね!

難しいですけど。

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