ルルンブレイク
残暑厳しいですね。脳が溶けそうです。
ルルン様ールルン様ー!
マリオンは天国の雲の上に叫んでいる。
パタパタパタパタと羽を揺らしながらルルンは降りてきた。
「なんですか、マリオン? 私は忙しい身なのだが」
「あのーマリオンブレイクって私専用ですよね?」
「そうだが」
「どうして私が死ぬ事が分かったんですか?」
「ははは何を言うかと思えば…… 人間は寿命はあらかじめ決まっていると思っているだろうが、全ては私の父ゴロン王が生き死にを決めているんですよ。霊魂の重さが21グラムだというのを聞いた事がありますか?そんな軽いもの抜き出すのは簡単。あとはその人がイイ人間だったか悪い人間だったか……。
まぁ説明するのもめんどくさいな。後にしましょう。」
あ、ルルン様もう一つ……
「なんだね?」
「ルルンブレイクってあるんですか?」
「あ、ごめんおしっこしたくなっちゃった。トイレ行ってくるわ。
マリオンあまり詮索ばかりするものではありませんよ!」
ビシッと言ったつもりだろうがマリオンは天使でもトイレ行くのかなー?とボンヤリとだがルルンに猜疑心をもった。