地獄の番犬ケルベロス
ドルズ、ゲルズ、オルズの三匹はケルベロスの吐く炎をかいくぐりながら間合いを詰めていく。
ワンワン!マリオン様、私達は一見犬に近いですがケルベロスのライバル、オルトロスの血を引いているのです。ご安心ください。
そういうとケルベロスを三方から囲み舌舐めずりをしている。ケルベロスの目が紅に染まる。怒りと戦闘態勢が整ったことを意味しているのだと思われる。
オルズ!結界を張るぞ。頼んだ! ドルズが言った。「了解!兄貴」
「マリオン様少しお下がり下さい危険ですから」ゲルズが言った。
何か分かんないけれど、手助けしようと思えば出来るわよ。マリオンはウィーを召喚してケルベロスの弱点を探る事にした。「お久しぶりでやんす、マリオン姉様。で、今回の任務は…… ケルベロスの弱点を探れと……」「危険なのは分かっているけれどお願いね」「嫌でやんす」「ちょっと何でよ!」
マリオンは怒り心頭、ホントこいつ使えないとは思っていたけれど臆病もここまで来ると病気ねと思った、が、大丈夫でやんす。キャストを呼ぶでやんすとウィーが言った。
何それ? マリオンが聞く。
「あっしのコピー機能はマネーズには劣ります。てかそんなの無いでやんすw あっしの友達で敵の弱点を探り当てるのだけが仕事のしがない奴です!」
お前も斥候しか仕事無いだろ。マリオンは思った。
ウィーは言った。「あっしは幸運の星の元に生まれて来てるでやんす。デッキをシャッフルして下さい。
百発百中でキャストが出ます!」
ホントかよ……。そう思いながらマリオンはカードをシャッフルした。
 




