佐々木さん
さってと今の所ドスケベと偵察要員しか出てないけど大丈夫なのかしら。
マリオンは嘆く。すると向こうから凄まじい攻撃的なオーラを出した男が歩いてくる。
上半身裸だ。「あ、あの人何か強そう!カードの中に無いかしら。」
マリオンはカードをマジシャン並みのスピードでぱらぱら捲った。
「無い……無い……無い……くっそー」えーん、えーん、と泣き出すマリオン。
「よートメ婆さん」「え?」筋肉男が話しかけてきた。
「儂じゃよ。隣の佐々木三郎」
「え、佐々木さん?あの日本で二番目の長寿を自慢ばかりしていた現役ボディビルダーの?」
「儂が死ぬの怖くなってな。婆さんの遺影に毎日話しかけていたんじゃ。そしたら天使が現れてな笑。
キャーお化けと思ったがそいつの話をよく聞くと天国で悪魔と戦うのなら更なる長寿を約束しますよって死んどるがな笑とツッコみたかったがどうしても死にたくなかったのでじゃあお願いします……と恐る恐る頼んだんじゃ。」
佐々木さんは生前から変わった人だったけど、天使に魂を売るとはと思ったマリオンだが例にもれず佐々木さんも若返っていてカッコ良かったので共に戦う事にした。




