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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

狂った共犯者に今日も×された。

作者: 來羅






※乱暴な言葉が多少含まれてたりします。












死ねよ






部屋で1人呟いた言葉は宙に漂い、そして消えていく。虚無感だけがこの場に取り残される。






涙などとは実に滑稽なものでしかない、と雀はまた呟いた。






そして雀は言葉と共に漆黒の眠りへと堕ちていく。






―――――――――――――――






また今日が始まった。

つまらない日常をただなんとなく繰り返す毎日。そして、4時間目が終わると今日も(スズメ)はいつものメンバー、(イチ)(セン)と昼食をとる。




本当に変わらない毎日。




つまらない詰まらないツマラナイ。






ある日扇が読んでいた一冊の小説。探偵物のいかにもつまらなさそうな小説。唯一、普通の小説と違うところ。


「犯人が永遠に捕まらない。」


普通なら最後は捕まり平和を取り戻しちゃんちゃん、とか、犯人は死んで発見されて結局は悲しい結末とか。


だけどこの小説にそんなことはあり得ない。犯人には絶対に捕まらない自信があるし、そもそも探偵や被害者本人、その親や友達。遂には警察にまで捕まえる気があるのかわからないほど何も証拠が出てこない。手がかりが掴めない。




そうしてこの事件は結局解決しないまま終わる。


なんとも滑稽な小説。











犯人が犯行に及ぶまで約2週間。そんな短時間でここまで完璧な犯罪を行ってしまう犯人には感心する。


だが、今ひとつ残念な報告がある。











俺の方が完璧な犯罪が出来る。本当に完璧というのは、罪を犯したことすらなかったことにすることを言うんだよ。犯人さん。











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