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24.7/24(水)

24.7/24(水)


コンサータの副作用なのか、体質なのか、汗が滝のように出るので外出がめっぽうしんどい。


SNSで『コンサータ_汗』などで調べて、ライフハックやアイデア等を探してみていたら、プロバンサインという薬を併用して多汗を抑えている人が居たので、もし併せて処方をしていただけそうなら頂けたら嬉しいです。


この10日程、産婦人科でいただいたノアルデンを飲んでいたので、具合がすこし悪かったです。

徹夜明けで具合が悪いのと似ている感じでしたが、10日分飲み終えたらほどなくして生理がきたので、いい薬だな。と思いました。



母の事を考えていました。

お腹の中に居る時から、父親に『腹の子は要らないからおろしてこい』と言われていたのなら、産んでしまっては親の因果が子に報いてしまう事がわかっていたはず。

そうならない為に貴女が自分の人生を犠牲にする覚悟があったなら僕は恨む事などなかったように思うのに。

貴女が自分ばっかりを護っているばっかりだから、だからこうまで恨みを抱えているのに。


まるでそれがお門違いだと、過去の事をいつまでもいつまでもと言うが、僕は納得などできない。


あの女は『自分は虐待などしていない。虐待や乱暴をしていたのは再婚相手の2番目の父親だ』とまるで心外だと喚いたけど、到底自慢げに声高らかに言うべきことでは無い。

ならそんな男と籍を入れなければ僕は怪我をすることはなかったが、それなら私が殴った訳ではないから私は悪くない。というつもりか。


何度逃げ出し、深夜眠い目をこすってあの男の実家から脱走し、そして深夜のパーキングエリアで鬼のようにかかってくる電話の音に脅え、母の過呼吸の音につられてしまわないように助手席でお利口に耐え、

運転がままならない母と助手席で狼狽える僕を追いかけてきた父親に連れ戻され、

何度そんなことがあったことか。

寒かった。上着も持たずに裸足で履いた靴は感覚過敏のせいでとてつもなく気持ちが悪かった。

失ってばっかりだった。


救急車のサイレンの音が自分のいるところまで近づいてくる。救急隊のひとが降りてくるまで『もうすぐだよ、もう大丈夫だよ』とあの女をさすった自分は当時何歳だとおもっているのか。


小学校に上がって1年や2年でなんでこんな目に遭わねばいけないのか。

でも当時は自分が不幸だとか分からなかったから、大きな音をたてて呼吸をおかしくしてる母親こそが不憫で可哀想なんだと思っていた。


幸せとか平穏とか知らなかった。

知らなかったから、自分が如何に不幸なのかも、どんな風に不遇なのかも分からなかった。

本当はどうあるべき人生で、どうしてもらうのが当たり前で、親を守るのが義務ではなく、親に守られるのが権利であるとか、そんな事すら念頭になかった。


殴られたから不幸なんじゃない。

不幸だと気づけるだけの幸福も平穏もないまま育ってしまったから、今取り返しのつかない大人になってしまったし、それこそが不幸だと思ってる。


親の因果を子に背負わせ、恨まれ、その恨まれる事すらも、何もかも嫌というなら父親の言う通り、中絶しておけばこうはならなかったのに。


母が僕を堕ろしてさえいれば、お前を恨むような子供は産まれてくることも、生きてることもなかったのに。


母が今恨まれているのは中絶を選ばなかった罰だと思うし、自分の腹から出てきた子供に障害があるとわかった時にとった行動が“普通に矯正する”だったことの罰だとも思う。

自分一人しか護らなかったのに恨まれる事を受け入れないのだって罪だと思う。


あの状況で中絶を選ばなかったというのはそういう事だと何故わからないのか。


子供を産むのが悪いなどとは思わない。けど、産んでしまったのなら責任を果たすか、放棄して恨まれるか。それしかない。


だから卑怯だと言うんだあの女。

自分は卑怯者などには成りたくはない。

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