青から滲み出る桃色
恋になり得る心を抱え
曖昧な感情を持て余す
昼下がり夢心地の窓際
君の姿を見つめている
君のことを想っている
恋と呼ぶには不確かな
移ろう心を抱えている
夢に誘うぬるい光の下
いつでも君の声を欲す
いつも君の温度を欲す
愛と呼ぶには不確かな
未熟な感情を持て余す
車窓から切り取られた
ほんのひとときの景色
人生から切り取られた
ほんのひとときの日々
激動の三年間の中から
はみ出した淡いピンク
せせらぎのような恋情
恋と呼ぶには不確かな
愛と呼ぶには不確かな
ほんの一瞬若気の至り
青い春が変色した桃色
不確かで未熟なそれは
信じがたくとも確かに
確かにここにあるから
日常から切り取られた
眠たげな横顔のように
軽快な笑い声のように
私の中確かにあるから
不確かで終わりあれど
確かにここにあるもの
激動の三年間揺れ動く
定まらない感情のまま
今日も君を探している
今日も君を見つめてる