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休み時間

間に合いました。

明日は今までの話の誤字確認をして修正をする予定です。

誤字報告をくださった皆様ありがとうございます。

非常に助かっております。

 前世での俺の生活がそうであったように、また俺の娘や息子がしていたように、幼稚園という施設には業間時間、つまり休み時間がある。新入園児の全員が一定以上の水準でドローンの操作ができるようになったことで、今月から休み時間にはドローンの使用が許可されるようになった。


 ドローンは三種類用意されており、一つは俺たちが標準で使用しているクアッドコプター型のストリボーグで、主に校庭で使用することができる。多くの児童は校庭で模擬戦をしたりドローンレースをすることで業間休みを過ごしている。

 二つ目が水中で使用することができる潜水艦型ドローンのヴォジャノーイである。神話においてヴォジャノーイの妻であったとされるルサールカは実物の潜水艦としてヴォジャノーイを大量に格納していることで有名だ。この学園のプールと池は季節を問わず開放されており、ヴォジャノーイの操作訓練や遊びに使われている。特にプールは災害訓練装置を備えており、渦巻きを作ることで流れるプールにすることや、水深を最大14メートルまで下げることができる。寮に流れている噂でしかないが、この深いプールにはマクサコフの巨大兵器を格納するために水深変更機能があるとか、ないとか。もう一つの噂として、女子寮の大浴場において生徒が誤って浴槽に落としてしまったヘアゴムが翌日のプールに浮いていたという話があり、浴槽の残り湯をプールで再利用しているのではないかという話があった。この学園にはたくさんの怪談話があると言われているが、これもその一つのようだ。


 話は逸れてしまったが、ヴォジャノーイの操作訓練は非常に難しく、空気に比べて水の抵抗は約八百倍もあると言われているので、初めは二進も三進も行かなかった。初めに操作するドローンがクアッドコプターであった理由をよく体験できたと思う。

 ヴォジャノーイは前後に四つずつ計八つのプロペラスラスターが搭載されており、それらを制御することで上昇と下降、前進後退をすることができる。最大深度は二百メートル。速度は六ノットまで出るが、ストリボーグと比べると迫力がなく男子からの人気は全くない。スリルが感じられないのだ。

 ストリボーグ同様にいくつかのマウントが可能で、拡張装備としての魚雷やライト、放電装置などの練習をおこなった。なお、上級生が放電装置を持ち出して池にいた魚を虐殺した過去から全ての放電装置を厳重に管理されていて、教員からの監視も厳しかった。しかし、池の魚については実益重視のマクサコフらしくその日の夕食になったとのことだった。


 最期に許可が出されたのは地上用の民生ドローン、ドモヴォーイである。これはジャイロドローンと呼ばれる球状のドローンであり、内部のモーターとジャイロ効果によって様々な方向に転がることができる。そう、壁さえあれば「上に転がる」こともできる立体機動ドローンなのだ。地面との摩擦と空気抵抗の両方を気にしながらの操作は難しかったが、ヴォジャノーイほどではなかった。壁面での操作は移動を続けさえすれば落下することもないため、非常に扱いやすいドローンように思われた。それもそのはずで、このドモヴォーイは民生ドローン。つまり民間人が利用することを前提として作られた製品であり、街中や学園内でもよく見かける。多くのドモヴォーイはネズミを追い払うなどの害獣・害虫の駆除を主な活動としており、時折大型商業施設などで道案内などをしてくれるAI制御されたものも見かけることができる。

 ドモヴォーイの長所は壁走りだけではなく、その強力な出力にある。マクサコフ製の特別なフットサポーターを装着することで、ローラースケートのように地上を高速で移動することができるようになるのだ。三歳児の俺たちがこれをすると玉乗りのピエロのようにしか見えないが、成人して体が大きくなると比較的みれたものになるだろう。ちなみに、当然だがスケートしながら壁走りすることは現状はできない。

 ドモヴォーイも児童たちに人気のあるドローンで、休み時間にはこぞってレースや鬼ごっこに使われるようになった。ドモヴォーイはドローン教練を修了した時点で一人一台配布されたため、ストリボーグと合わせて二台のドローンを子供たちは運用することができるようになった。同時に、フットサポーターの機能を搭載した靴も支給され、学園内の制服として位置付けられ、指定範囲内であれば高速で移動することができるようになった。時折先輩方が足を動かさずに直立不動の姿勢で高速移動しているのが不思議で仕方なかったのだが、こういう仕組みだったのかとわかり、一学年一同半年間の謎が解けてスッキリした。

 俺はドモヴォーイ専用のモップキットをそう着させて室内の掃除に使ったり、学園内にたまに見かける小動物を追いかけ回したりして遊んでいる。休み時間はストリボーグも合わせて二台同時に操作して猫や犬、ネズミなどを追い詰めては逃してやった。

 来月にはテストが控えているため遊び過ぎは厳禁だが、楽しい兵器(おもちゃ)を手に入れて俺たち幼稚園生の生活満足度は非常に向上したのだった。


自分はiPad Airに専用のキーボードで執筆しています。自動で漢字変換してくれるのは非常に助かるのですが、なかなか頑固によくわからない単語を押しつけられたりするもので、よく誤字をしております。

もしお気づきの方はお手数ですが誤字報告をしていただけると嬉しいです。

「助走」がみんなして「女装」になっていて性癖を疑われそうで焦りました。確認してもなかなか自分じゃ気づけないものですね。快適に読むことができるように頑張ります。

ブックマークや評価等もぜひよろしくお願いいたします。

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