忘備録=思想
この世界を取り巻く各国の思想をまとめました。
今後の敵にも味方にもなり得ます。
興味のある方は是非お読みください。
この世界には四つの思想がせめぎ合っている。マクサコフ機械公国を中心に勢力を伸ばす「機械至上主義」。MCU合衆国の中心である「古典主義」。I&K帝国から発祥とする「自然主義」。そして、これらの三大企業国家に弾圧・統合されてきた旧国家に蔓延する「民族主義」の四つである。
公国中心の機械至上主義は、人間にとって科学力やサイバネティクス技術こそが希望であり、今後に人類生存の鍵だとする思想である。他全ての思想と対立しており、第三次世界大戦の火種となった思想であるが、環境破壊や将来的な他惑星への移植を考慮すると、大筋間違っているとは言い難い考え方である。
機械至上主義者には二つの人種があり、一つは公国出身者に多い機械征服論者達だ。これは機械主義を世界に広めた後には、その技術力と制御を利用して、全世界を公国の制服化に置こうという過激思想であり、少数派ではあるがエリート人材育成援助プログラムを制定するなど、国力の増強に寄与しているために一定の影響力と発言権がある。
もう一方は他国から公国へ移住してきた者たちに多い、機械幸福論者達である。彼らは帝国の機械至上主義に感化された者達の派閥であり、同時に他国に居場所がない物達でもある。彼らは機械技術は人類の幸福を追求することのみに発展するべきだという主張を展開し、一般国民にはその穏当さや妥当な主張が受け入れられているため、多数派を占めている。公社はこれらの活動は国民から軍縮を請求させるための外国からの内政干渉であると主張しており、時には活動家を投獄している。マディナがアンディと俺に過剰反応したのはこのためであり、外国出身者のアンディや他企業に関わりのある家庭の俺はスパイの可能性があるのだ。
これらの思想は公国内で大きな衝突を見せていないが、公社内に二つの思想が入り混じることで、社内に派閥をもたらしてしまった。現在の社長は機械制服論者の一人であり、多数派を占めていることから、こちらの派閥へうまく入り込むための方法を幼稚園時代の今から考えておかなければならない。
MCU合衆国の中心的思想である古典主義は、旧イギリスを発祥とする思想で、「旧来の不便な生活を余裕をもって楽しむことこそ幸福である」という主張をしている。これは公国の機械至上主義と反発する思想であり、第三次世界大戦の火種の一つとなった。
合衆国では旧来の生活様式に魔法技術を取り込んだことで、生活様式を変えないまま効率が向上した。魔法の強化能力によって旧来の技術力をそのままに社会が発展したため、社会全体に成長限界がきている。そのため、合衆国内でもいくつかの派閥が生まれ、大きく二つの主張が争っている。
一つは積極古典派と呼ばれる派閥で、成長限界を迎えた合衆国に新たな肥料を与える目的で周囲の国を吸収するべきだという思想である。周囲の国家は利便性を重視して公国寄りの政治を行っていたとしても、積極古典主義者達は啓蒙活動として機械の破壊活動やサイバネティクス研究の反対運動をおこなっている。対外的に強硬な派閥であり、国内でも問題を起こしている。食生活などについても旧来の方式を好んでおり、汚染させた食事を子供に矯正させて死亡させた挙句、公国に対して賠償請求を始めるなど、無茶な要求をしてくるため、公国ではこの派閥にいるものはテロリストとして認識している。
もう一つは専守古典派と呼ばれ生活や領土、経済活動についても現状維持が重要であり、攻撃された場合のみ行動するべきだと主張する穏健派である。彼らは特にAI技術に対して批判的であり、例えば自動車は自分で運転する不便さを楽しめるとして自動運転技術のある車両の販売を国内で禁止していたり、眼球型サイバネティクスなどを利用せず、タブレットPCや紙とペンで学習することで、不便ながら学ぶ喜びがあると主張している。前世の俺ならなんとなく理解できたが、今の生活に慣れてしまうと、不便極まりない。また、科学技術やサイバネティクスに反対派しているが、ネクターの食事には好意的であり、美味しい食事を好むようだ。おそらく思想発祥の国のお国柄なのだろう。
I&Kの支配領域である大日本帝国において、自然主義は教育の中心となっている。自然主義はサイバネティクスや一部の魔法技術などによって、人体を大きく改造することなくありのままの姿でいることを理想とした考え方であり、公国や合衆国に対して牽制する立場をとっている。都市外の汚染地域や廃墟都市に生息している生物が化学汚染によって突然変異した変異種達も自然に発生したありのままの存在であると認識しており、人を襲ったりしない限り駆除しておらず、積極的に討伐に向かうこともない。そのため、帝国内の他企業が中心となった都市圏はそれぞれの企業が独自に討伐隊を送る必要があるため、各企業は帝国を非難する材料としている。
帝国内にも自然主義に対して大まかには賛同しているものの、「許容派」と「懐疑派」が存在している。許容派はニンジュツ使いの育成に積極的であり、ニンジュツによる変化能力の活用は自然なものであると受けいれて、生活の中での活用を推進しており、帝国内でも多数派の派閥である。多数派の派閥とは言われるが多くは日和見層であり、便利だから使ったほうがいいという考えのようだ。許容派の中には秘密組織があると噂されており、ニンジュツ使いを利用することで、世界の情勢をコントロールしようとしているとメディアではコメディやドラマの題材にもなっている。実際に俺を誘拐しようとした者達も、このような秘密組織なのだろうか?今後見えてくることもあるかも知れない。
懐疑派は合衆国の古典主義の影響を受けた帝国民の派閥であり、旧来の国家の領土に基づき、それぞれの生活様式に時を戻して、不便ながらも充実した生活を送ろうと主張する派閥だ。その多くは厳しいニンジュツの修行に落伍したものや、ニンジュツ使いになったもののI&Kに所属することができなかったもの達、通称ヌケニンが多いとされている。ニンジュツの運用は現在国際的な均衡のために必要ではあるが、世界が統一されたり戦争の危機がなくなったりすれば、今までのようにニンジュツも秘匿される技術になるべきなのではないかと考えている。
最後は三大国に併呑・占領された旧国家に多いとされる「民族主義者」がいる。これは世界中各都市に根を張っているとされ、三大国の立場から見ればテロリスト予備軍という認識である。主な主張は第三次世界大戦前の国家の復古のために大企業という悪を妥当し、世界に平和をもたらすということである。都市外の変異種等が跋扈する廃墟などに拠点を構えていることも多く、変異種討伐に派遣された各企業のエージェントや防衛部隊が襲撃されて被害を受けたこともある。
民族主義者は世界中に根ざしているため、三大国のそれぞれの特色ある技術を取り込んで成長することを企んでおり、マクサコフのエリート人材育成援助プログラムに参加しようとしたスパイは民族主義者であったと噂されている。民族主義者の恐ろしいところは、ニンジュツで強化された肉体に魔法で強化したサイバネティクスを搭載している場合があるということだ。こういった三社のいいとこ取りをした民族主義者のテロリストをネット上では「キメラ」と呼称しており、危険な存在であるとどの国家でも認識している。
世界の情勢を見極め、最も信仰を生産する方法を考えなければならない。そのためには旗色に注視し、確実な勝ち馬に乗る。それが俺にできるだろうか。
本来はそれぞれの単語に別の意味がありますが、今回はこの世界独自の考えということで、
ご容赦ください。
次回は幼稚園のカリキュラムというか、基本的な指導体制のようなものを忘備録に残します。
書いとかないと今後のプロットに盛り込み忘れちゃうかもしれませんしね…。
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