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サイバーパンク転生〜企業戦士となって信仰を捧げる〜  作者: 石丼
サイバーお受験戦争
35/70

今世二回目

今は主人公たちが武器等は持っていないので、戦闘描写はあっさり目でお送りします。

そのうち進学したら、ね。


 誤字報告という機能を初めて知りました。送ってくださった方ありがとうございます。

今後も何かありましたら、気兼ねなくお送りください。

 試験官側から提示されたドローンの資料には、設計図や武装などが記載されていた。

元の機体は俺たちが使っているストリボーグを同じだが、クアッドローターの静音性を低下させており、ある程度接近すれば存在を確認できる。また、上部のカメラ、音響探知機を撤去しており、お子様でも簡単に倒せますよ。という設計にしているつもりのようだ。

 ドローンの弱点は全世界で共通している。脆弱な駆動機器を破壊して袋叩きにするか、強力なEMPを与えるか、クラックするかの三通りだ。


 「それで、どの方法でやるの?」

 マディナは三択のうちどれかを聞いている。アンディが発言する。


 「魔法を使えば、空気抵抗を強化して、一時的に動きを鈍くすることができます。時間は最長で二分間くらい。しかし、空間を対象とするので、自分で視認して三秒ほどの詠唱が必要です。」


 「あなたドローン相手に三秒間詠唱しながら弾丸を避けられるの?言っとくけど私でも無理だから。防御用のジェネレーター付きのシールド系のサイバネティクスがないと無理だわ。」

 

 「EMPはどうだろうか。俺たちのうち誰かのグライアイⅢをオーバーロードすれば範囲こそ狭いだろうがEMPの効果は得られるはずだ。」


 「それもダメよ。現時点では当てる手段が考えつかないし、グライアイを失った状況で私やあなたは十分にサイバネティクスを操作できるかしら?いや、アンディは予備をもっていたわね?」

 マディナはアンディのポーチを見る。そこには装着していないグライアイⅢと、サイクロプスⅣが入っている。失念していた。なんせ落ち着かない状況での自己紹介だったからな。


 「グライアイの予備があるなら。俺に考えがある。マクサコフ製のドローンはシステム調整のための入出力ポートが上部にある。これは個人エージェントでも現場で再調整できるようにするために、眼球型デバイスの接続端子と同規格になっている。」

 そう言ってアンディからグライアイを受け取り、眼球の裏に当たる部分からコードを引き出す。

 「これを上部のポートに接続すればクラックのための条件が準備できる。俺は自分のストリボーグで何度も練習したし、すでにクラック用のプログラムを構成してある。特に手を加えられていない限り、接続後一秒以内に制御できるようになる。そうすれば誰か一人ダメージを受けてもドローンを回収の足にすることができる。」


 「リスクとリターンは合いますね。しかし、どうやって接近しますか?接近方法がなければ、まだ瓦礫を作って投石する方が効果的ですよ。」

 大丈夫だ。俺にはすでに経験があるんだよ。


 「ビルの上から飛び降りる。落下中にアディに空気抵抗を強化してもらって速度を制御する。マディナは囮か戦力予備だな。」

 マディナを見ると、予想通り不満そうな顔をする。理由は何かと聞かれたので説明する。


 「俺以外にビルから飛び降りた経験がある奴はいないだろう?それと、俺の身体強化は体内のナノマシンを消耗して行うから時間制限がある。ドローンとの戦闘後に残っているかわからないし、回収に行く途中で切れる可能性もある。マディナの足は故障さえしなければ十分に稼働できるはずだから、ドローンから回収物の場所さえ入手できればマディナの独擅場になるんだ。評価を気にせずに予備か囮に専念してほしい。」

 少女は十秒近く思案した末、了承してくれた。


 「じゃあ、この案でいこう。アンディ、今送信したデータをきみのグライアイに転送してくれ。その後、俺のグライアイときみのを同期しよう。これで最も早くクラックが完了するはずだ。マディナは探索に出て、今どこにドローンがいるのか補足してきてほしい。グライアイを同期していれば、俺たちにもきみの視界が共有できるから、それもよろしく。俺が飛び降りるタイミングの指示もマディナに頼みたいから、仮想メジャーも起動しておいてくれ。距離を測る必要があるからな。」

 

 それぞれ作戦のための準備を始める。こんな短期間で2回もビルから飛ぶとは思わなかったが、一回目の後にしっかりと復習しておいたのだ。今度は姿勢を制御できるはず。三人の視界と予備のグライアイの視界がそれぞれ共有され、ワイプで表示される。




 現在屋上の縁に俺は立っている。眼下にはマディナが捕捉したて機体ドローンが飛行しており、この機体には上部カメラがないため、今は察知されていないはずだ。しかし、このドローンにはサーマルカメラが搭載されている。上方向の察知には使われないため、問題ないと強く主張したのだが、マディナとアディに強く推奨され、俺は今全裸である。ああ、二回目の飛び降りは全裸になってしまったか。理由はある。俺のナノマシンで体温を下げてサーマルカメラに探知されないためだ。仕方ない。自分のせいではない。心を無にして。マディナの合図を待つ。


[こちらマディナカウント、五…二、一、今よ。]


 意を決して飛び降りる。ドローンは上から近づく俺に一切気づいていない。グライアイの望遠機能で上部の入出力ポートを視認する。血液中のナノマシンを筋肉へ浸透させ、体の動きをプログラムした通りに動かす。体は風圧を受け流してドローンに接近する。


 [アンディ、魔法発動。]


 アンディに指示を出すと、体が水中に突入した時以上に重くなる。粘度の高い物体の中に入ったような錯覚。アンディの空気抵抗強化魔法だ。俺とドローンを巻き込んで発動される。ドローンは自身の速度が低下したことに気づき、高度を上げようとする。そうなるようにプログラムされているのは知っている。相対距離が縮まる。


 俺はドローンの上に着地すると同時に入出力ポートに端子を差し込む。一瞬でドローンの掌握は終わった。新たな仲間になったドローンを操作して上空へ移動し、アンディを回収した後、マディナの元に集合した。


 さあ、他の回収物のデータを持っているのか…。


 

 


いいね、ブックマーク、評価等ありがとうございます。

今後とも頑張りますね。

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