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あんなに心から好きになった男性と今まで出逢った事がない!

作者: 七瀬






私の、今までの恋愛は?

ロクでもない恋愛ばかりだった。

私のお金目当てで、私に近づいてきた男。

この男は? 私と初対面の時に、いきなり私に通帳にどれぐらい

貯金しているかを聞いてきた男だ!



『ねえねえ、ユズキちゃんって? 貯金てどれぐらいあるの?』

『・・・えぇ!? まあ、500万円ぐらいはあると思うよ、』

『えぇ!? マジで!? なんで、そんなに貯めてんの! まだ

20代前半でしょ!』

『私、夢があって! 自分のお店を出したいの!』

『どんなお店?』

『洋食屋さんかな?』

『ふーん、凄くいいじゃん! 夢叶うといいね!』

『うん!』





・・・その時は、あの男は私にあんな事を言ったのに。

私と付き合いだした途端に、私のコツコツ貯めてきたお金

に目を付けて、いろんな理由を付けて! 私のそのお金を

引き出すようになったの!



『・・・ごめん、ユズキ! 親父が倒れてさ! 入院費に

100万円ほどいるらしいんだ! 少しでいいから、俺に

お金貸してくれないかな?』

『えぇ!? でも、私は夢の為にずっとお金を貯めてきて、』

『親父の命が危ないんだよ! 必ず、借りたお金は返すから

頼む! 俺にお金を貸してくれ!』

『・・・・・・』

『・・・ホント、頼むよ! 俺が頼れるのはユズキだけなんだ!』

『・・・・・・分かったわ、』

『本当に、いいのか?』

『・・・うん!』





これが! きっかけで、、、。

私は、この男に貯めていたお金500万円をむしり取られていったわ。

しかも? 私にあの男が返してくれたお金は、、、?

たったの、1254円だったのよ。

今は、これしかないから! “済まない”と何度も謝られてね。

気が付けば、あの男は? 私の前から居なくなっていたわ!

こんな風になって、初めて気付いたの。

彼は、私の事が好きだったんじゃなく! 私のお金だけが欲しかった

だけだってね。

私は、情けないやら恥ずかしいやらで、、、。

もう、私はどんな事があっても! “恋愛”はしないと決めたのに!

私は、【彼】に出逢ってしまったの!




 *




彼と出逢ったのは? だんだん寒くなってきた12月の17日。

私は、仕事で要る荷物を両手にたくさん持っていて急いでいたの。

打ち合わせに遅れると、私は必死だった!

そこで、何時もは履かない高いヒールを履いていて。

豪快に私は躓いて転んでしまったわ。

そんな時に、転んだ私は恥ずかしくて上を向けずに直ぐにも立てず

しゃがみ込んでいると? 彼が私に手を差し伸べてくれたの。

彼の声は、とっても優しく“王子様”のように私を真っ直ぐ見つめ

ていたわ。



『大丈夫ですか? 立てますか?』

『・・・あぁ、ちょ、無理かも!?』

『・・・そうなんですか?』




・・・彼は、そう言うと?

私を“お姫様抱っこ”してくれて、近くの病院にそのまま連れてて

くれたの! 私は上司に直ぐに連絡して怪我をした事を報告すると?

上司も、それなら仕方がないと【今日は、そのまま家に帰っていい】

と言われたの。




彼は、私を病院まで連れて行くと? さっと私に【お大事に!】と

言って帰ってしまった。

一瞬の事で、私は彼の連絡先も聞けずに分かれてしまう。




・・・それでも、私と彼は何度か偶然に会う事ができて。

嘘みたいだけど? それから、彼と2回も会ったの。

これは! “運命の出逢い”なんだと私は想ったわ!

何度も、同じ人と偶然! 会う事ってそんなにないし!

この人が、私の【運命の人】でもおかしくないと想えたわ!

初めて彼と会った時に、私は?

【この人と、結婚する!】って思ったんだもの!

彼が、私の最高のパートナーなのよ!

それからは、私と彼は少しずつ距離を縮めていったの。

最初の私の直感は、やっぱり本物だった!

彼も後から聞けば? 【私と一緒になる人だと!】想ったらしいわ!

私たちは、出逢うべきして出逢ったふたり。

運命には、逆らえない。

やっと! “本物の愛を私は手に入れる事ができたと!”そう思うの!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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