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第7話 始動 起源との邂逅

お待たせいたしました


「ヨコセ ヨコセ ヨコセ・・・」


 また声が響く、声の主は求める力が消えてしまった事を知らない・・・

故に未だ力を保持していると思い、彼の魂を求め続ける・・・・・・


《通達:敵性体より再び魂への干渉を確認、

 意識領域が非活性状態であり緊急時と判断、防衛の為

 浸食された魂の一部を切り離し、欠けた魂の補完の為、その規模を縮小します。》


 しかし、魂は人間を構成する要素の内 最も特殊なものであり、

ただ生活するだけならば殆ど魂は影響を受けず、

生きていく上ではほとんど意味のないものである。

 しかし、これは数ある世界の内 小野宮 薄雪、

彼その人が生きてきた世界でのことでしかない。

更にそれは、干渉されない つまり不可侵 故のことである。

 従って、他の世界だと話は180度変わってくる。

魂は技術あるいは力によって不可侵なものではなくなっているのである。

 さて、ここで問題が発生する。魂は肉体の成長つまりは時間の経過によって成長

そしてピークを過ぎると衰退し、劣化 寿命が尽きると同時に霧散し、

周囲にエネルギーをまき散らす。

そもそも魂というものは生命エネルギーの塊であり、

かつ無意識の内の記憶媒体となっている。

 話を戻そう 彼の魂は本来 欠ける事のないものである。

しかし、それは彼が自身のいた世界でのことであり、

それも肉体という器に収まっていたからこそである。彼は今

異世界に召喚されている状況でありしかもその対象が魂だけなのである。

そして、その魂を狙うものからすれば手を出すのは容易いこと、

召喚するといっても移動に際し、僅かばかりのタイムラグが存在する 

そこを狙おうとしたのである。

 だが彼の中に生み出された力【事象の俯瞰者(ジャスト・コンシダ―)】は

その力を持って干渉を阻んだ。ただ付け加えるとするならば、

事象の俯瞰者(ジャスト・コンシダ―)】の本体たる小野宮 薄雪 自身が

召喚にに備え睡眠状態にあった為、【事象の俯瞰者(ジャスト・コンシダ―)】が

十全に力を発揮できず、一部とはいえ魂への干渉を許してしまったのだった。


 これが彼の召喚の際に起こった出来事である。




 そして彼は始りの場所へと誘われる。











 心地よい温もり、それは母の中にいるかのような そんな安心感を彼に与えた。

意識がはっきりとしない、夢のようではあるが不思議とそうは思わない、

覚束(おぼつか)ない思考で考えるも答えは出ない そして彼の意識は

ゆっくりとであるが徐々に覚醒していく・・・


 「ここはどこ?」


 彼 小野宮 薄雪は目を覚ました。しかし、視界に広がるのは暗闇のみである。

それどころか手足が思うように動かない、

いや狭い何かの中にいる。体を動かそうとして彼はそう確信する。

やがて光が差し込んでくる その(まぶ)しさに目を細める。

光に目が慣れてくるとそこにあったのは一面の花畑、

森の中の(ひら)けた場所に出来上がった空間で

その中央にそびえ立つ立派な大樹その根元に人がいた。

樹の方に向かって一心不乱に祈っているというような様相がしっくりくる様だ。

誰だろう?

 彼はその存在に不信感を抱きつつも

ゆっくりと歩き出そうとするが足の感覚に違和感を覚える。

いつもより短い、いや足だけではない体全体が縮んでいる。それどころか

手足の感覚が鈍い、しかし現状の把握を優先しようとした彼は再び歩き出そうとして

自身の状態を理解する。

 服を着ていなかった。ただそれだけならよかったのだが、

更なる現実が彼を襲う。視線を下に向けると垂れ下がって来る自分の髪、


その髪は青く美しかった。


 自分の髪の長さに不信感を募らせるも 視線を下に下げ続けると

今日一番の驚愕すべき光景があった。

股間に そこにあるべき男のシンボルがなかった。


「!?」


 彼は訳も分からず、驚愕のあまり動きを止めてしまう、

そして体のあちこちを検め始める。そして悟った青く(つや)やかな髪、

新雪の様な白い肌、極め付けに小さな体、

見た目だけなら10歳にも満たない幼さが見て取れる。

 ここまで言えばどのようなお馬鹿さんでもお分かりいただけるだろう。

小野宮 薄雪 数奇な運命を辿り魂だけが異世界へとやってきた少年は

何の因果か少女となった。それもとびっきりの幼子に・・・


 彼は女になったという現状を理解すると泣き出してしまった。


 これまた大声で・・・


「うぇーん ひっく ぐすっ うわぁーん」


 何とも可愛らしい泣き声であった・・・・・・


 彼が泣き出してすぐに大樹に向かって祈っていると思わしき人物が

彼の存在に気がついた。そして 側に駆け寄ってきた。


「ごめんね、ごめんね 薄雪 ごめんね」


 そして側によるなりこちらも泣き出してしまった。


 ひたすら謝罪の言葉を口にしながら・・・


やって来た人物に注意が向けられ、

泣きやんだ彼はやって来た人物にまたもや驚愕する。

 そこにいたのはいるはずのない人物だった、

そう()()は死んだはずの人物、いるはずのない人 彼の・・・


()()()()?」



 そこにいたのは彼が中学生の時死んだはずの母親であった。






今後はなるべく週一投稿頑張ります。

詳しくは活動報告にて それでは

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