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第1話 日常 変化無き日々

初投稿です。

でもって、処女作です。




「なあ、ユキお前 今週末 暇か?」


「いやいや 再来週までバイト」


「かー、忙しいなぁ あ、そしたら花火大会行けねえじゃん」


「安心しとけ その日はシフト上は空けてもらってるよ」


「シフト上て・・・・・」


「まあ タブンダイジョブナハズ」


 事実、いろいろ怪しいのでやや棒読みみなってしまう。


 突っ込みが入るが無視だ無視。




 夏休み前日の放課後 

帰りながら 僕はこいつと呑気(のんき)に今週末の予定について話している。

ちなみに、この暇なやつは僕の友達の高杉 孝太郎(たかすぎ こうたろう)

何かと僕の側によくいるのでホモではないかと噂されたこともあるとか

ないとか・・・・・・。

 かく言う僕は小野宮 薄雪(おのみや はくせつ)今年で高二の16歳←ココ大事

なぜって、そりゃあ……チビだからだよ155㎝の壁をこえられずに

ここまで来てしまった。

最近は中学生と間違えられて困っている。幼顔なのもあるだろうけど 

せめて身長だけでも 嗚呼どなたか私に身長を・・・・・・


「ところでよお」


「ん、なんだ?」


 人が切実な悩み事してんのに ちったあ 

お前さんの身長を分けてくれってんだ!


「優華ちゃんは誘ったのか?」


「え……誘ってないよなっ」


「はあ!?」


「行けるかビミョーなのに誘うとかないわ~」


 つか 女子誘うとかデートかデートなのか。


「いや誘えよ!」


「やだよ」


 こいつ、ウザイな でも毎度のことなんだけどなあ 

僕と優ちゃんの間を取り持とうと頑張ってくれてるんだけど 

ま、こいつのお節介なとこ嫌いじゃないんだけど……


 てか、優ちゃんだけは絶対呼べねえよ、呼んだら最後

僕は夏祭りに浴衣(女物)を着せられてしまう、優ちゃんに言わせてみれば

「合法ロリかつショタで僕っ子 更に男の娘の素質まで付いて

そうそういるもんじゃないよこんな多重属性持ちの素材

活かしていかなきゃだめだよ~」との事らしい

 訳の分からないことを言っていたけど

ただ一つ分かるのは優ちゃんを連れていくのは危険だという事だ。

 過去に と言っても小学生の頃

何度か仕方なく優ちゃんの服を着たことがあるのだが

ヤツはそれに味をしめて

事あるごとに僕を女装させようとする。つーかもうこの歳で女装とかしたら

身の破滅だよお、それだけは勘弁してくれぇ………。

うぅ、過去の傷口がぁ、黒歴史がぁ、思い出したら恥ずかしくなってきた。


「ナニ一人で赤くなってるんだよ、とにかく来れるようにはしとけよ。」


「善処しま~す」


 とりあえず 復活して返事だけはしておく。


「へーへー、とにかく予定空けとけよ、そんじゃな」


「おう、そんじゃな」


 別れのあいさつをして孝太郎は帰って行った 

こちらに向けて手を振ってくるのでこちらも孝太郎の背に向かって

手を振り返しておく。

これも昔からの習慣でご近所の小母さまからは

新妻が旦那を送り出してる様に見えるらしい・・・いや、僕 男なのですが

 いかんいかん思考が変な方向にシフトしてしまっていた。


 さてと、孝太郎(あのお節介野郎)も帰ったし、

早めにバイトに行って休日の相談を と思った矢先


「やっほー、ユキー」


 噂をすれば何とやら、どうやら御本人の登場らしい 

あー嫌だなあ あっそうだ

 こんなときは


「えー」


「何が えー よ」


 そりゃあお前に会いたくないからだよ!


「そんなことより、今日もバイト? 最近ちゃんと休み取ってるのー?」


「失礼な僕だって休みぐらい貰ってるよ」


 ただし、自分で休みを潰しているけど・・・・・・

 お生憎(あいにく)とブラックなな職場では働いてないよ~


「ふーん」


 じっとりと疑うような冷たーい視線で見つめてくる優ちゃん・・・・・・

いやほんとに大丈夫だからね!



「まあいっか、それよりさ」


 お、唐突だな何だ何だ?


「夏祭りの日バイト休みなんでしょー」


「いつから盗み聞きしてたんだよ」


「うーんとねー、今週末 暇か 辺りからかな」


「ほとんど最初からじゃねーかーい!」


 つかどこで聞いてたんだよ!

 ここ見晴らしのいい道路のド真ん中

天下の往来のド真ん中なんだよー。


「休みならいっしょに夏祭り行けるねー」


「断る!」


 一緒にいたら色々危険だよ!

 主に僕の男としてのアイデンティティとか・・・


「えー」


「優ちゃんこそなんで えー なんだよ」


「だってだってー」


「だってじゃないの~」


 駄目なものは駄目なんだよ!


「もう浴衣レンタルしちゃったんだよね~」


「はぁ?」


 ナニイッテルノコノヒト?


「すっごく高くてねー もったいないなー」


 優ちゃん痛いところ的確に・・・・

 僕が貧乏性なのをいいことにぃ~


 しかし、ここで退いては男が(すた)る 

いや、男としての大切な(物体ではない)何かが無くなってしまう!


「いやぁ でも、愛理が家に・・・」


 よし、これは完璧な理由だな 家に妹を一人にできない

優しいお兄ちゃんを邪魔することはできないだろう・・・・

まぁ、ぶっちゃけ 妹と一緒いてやるのは事実だし。


「そんなの、いっしょに連れてくればいいんだよ(悪意)」


 優ちゃんがニタリ それはそれはとても素晴らしい笑顔になる。


 僕の背中に流れ落ちる冷や汗、

本能が告げている今の優ちゃんはマズイ 次の一手を打たねば


「じゃあ、浴衣は愛理が着ればいいね、レンタル高かったんだよね?」


 フフフ、この感覚手ごたえあり。会心の一撃決まったな


「大丈夫だよー愛理ちゃんの分もちゃーんと用意してるからねー」


 先手を打たれていた、

 どうやら逃げられないらしい。もう好きにしろってんでぃ。


「いっけないもうこんな時間 帰ってアニメ見なきゃ」


 優ちゃんがアニメ好きでよかった やっと解放される。


「じゃーねー ユキー」


「うん 気をつけてねー」


 何だろう嵐に遭った気分だ

 勢いよく走っていく優ちゃんが心配なので、

しばらく様子を見ているとおもむろに振り返った。


「ユキー」


「何ー」


「呼んだだけー」


 思わず ラブコメか とツッコミたくなった。

(うつむ)いて(ひたい)に手を当てていると

いつの間にか優ちゃんが居なくなっていた。

全く お転婆姫(おてんばひめ)なのも困りもんだな・・・・・

 自分で言ってて悲しくなってきた。

そのお転婆姫に(わずら)わされているのは僕なんだよ。

こういうセリフはよそ様が見てて言うもんで

当事者からしてみれば悲惨な現状を突き付けられるだけなのである。

 

 おっと、結構 話し込んでしまった。


さてとバイトに行くか





ちなみにですが異世界に行くまでかなり長いので、

我慢したくない方は7話に行くか、ブラウザバックしていただけるとありがたく思います。

作者のハートはガラスじゃなくて濡れティッシュでできていてディスられるとすぐに書けなくなるのでコメント、感想は温かい気持ちでどうぞよろしくお願いいたします。


できれば、誤字脱字も報告していただけると幸いです。

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