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話そう お互いのこと

五話目です!


今回は説明が多いです。


余談ですがラントは178センチです。


「まず何から話してほしい」


ラントは真っ直ぐに雪那に向き合うと光る黒目を向ける。


「…………この世界の事全て」


ラントはゆっくりと頷くと話し出す。


「ここはマギアと呼ばれる地域だ 一年中暑くて日差しが照りつけてる ここの地域は昔に何かあって魔力をもつ生き物が生まれるようになったんだ 」


ラントは雪那から目をそらす。


「…………それって一番大事な所抜けてない?」


雪那がツッコミを入れるとラントは拗ねて近くにあった石を投げる。


「…俺だって森で暮らしてたから詳しくは知らねぇんだよ」


「そこは私が説明するわ」


アトナが手を挙げて説明を始める。


「今からいつぐらい前かしらね…太陽に愛されていた女性がいたの 彼女はその結果太陽神と結婚することになった でも彼女自身好きな殿方がいたのよ 彼女はその殿方と駆け落ちしてしばらく一緒に暮らしていたの ここから遠く離れた雪の降るところにね でもそんな生活は長く続かなかった 太陽神は居場所を突き止めここに連れ戻したの 怒った神は女性を日に当たると地獄の苦しみを味わうように殿方には一生日に当たれないよう魔力で封印したの しばらく経つと女性は子供を生み太陽の当たらない雪国に一人で逃げ殿方も病気でなくなったわ 残された子は太陽神の子供として大層可愛がられたんだけど自分の出生の話を聞いて父親から受け継いだ魔力を暴走させたの その時魔力を持たせる魔力が広い範囲に届いてしまって今があるの」


ラントと雪那はほへぇと間抜けな声を出す。


「それでさっき主が研究材料って言ってたんですけどそれは何か関係ありますか?それに私どうやって皆さんと会えたのか分からないし…」


雪那は小学生が授業中に質問をするように手を挙げて首を傾ける。カヘルが自分の蛇に餌を与えながら答える。


「今言ったようにこの世界全員が魔力を持ってるわけじゃねぇ 実際あの主も魔力なんて欠片も持ってないただの爺さんだ 魔力を持ってるやつの血ってのは回復効果があったり死体から魔力の欠片が出てきたりするんだよ それを奴らは狙ってる 特にユキナは強え魔力持ってるから魔力の欠片も沢山あるだろうしな 今後歩く時は気をつけた方がいいぜ あとユキナは多分無意識のうちに俺たちを呼び出す呪文を知ってたんだ それを唱えると俺達が出てくるぜ」


雪那はぎゅっとアトナから貰ったマントを握りしめる。ラントはユキナを横目で見ながら呟く。


「俺も一応赤い光が出たけど力を解放するイメージ何回やっても全く反応がないんだよな」


「えっ?それじゃあなんで?」


「若しかしたら少年の魔力には発動条件があるのかもしれませんな それなら納得が着く 」


レーピオが顎に手を当てながら言う。ラントは微妙に納得してないような顔をしながら頷いた。


「この先に洞窟があります そこに移動した方がお嬢様にとってもいいでしょう それに私らはそろそろ消えるとしますか これ以上出てるとお嬢様に負担がかかります」


「そうね これ以上負担をかけるわけにはいかないわ ユキナそのマントはあげるわ」


レーピオに続いてアトナが雪那の頬をそっと触れながらうっすらと消えていく。


「あ、ありがとうございます!」


ユキナが頭を下げるとアトナが笑って消えた。その後もアトナに続くようにほかの二人も消えていった。


「行くぞ」


ラントは立ち上がるとアトナが指した洞窟に向かって歩き出す。


「あ、うん」


雪那はラントの隣に並んで歩く。しかし二人の間には会話がなく気まずい沈黙が流れていた。


洞窟にたどり着くとラントがようやく喋り出す。


「俺は今から薪を拾ってくる お前は待ってろ」


「薪?」


「あぁ、いくらここが暑いところでも夜は冷える 洞窟なら尚更な」


雪那が聞き直すとラントはさっきとはうって変わって冷たくなる。


--え?私何かやらかして怒らせちゃった?何もしてないんだけど…


雪那が悶々としているとラントが大量の薪を持って帰ってきた。薪を置くと黙々とラントは日を起こすために手を動かす。雪那が謝ろうとするとラントがそれよりも先に話し出す。


「お前、一体誰だ?」


「えっ?だから私は山本雪那だよ」


雪那は意外な質問に目を丸くする。雪那の答えにラントは目を細めた。


「ヤマモト…ユキナ…か 大分珍しい名前だなここら辺じゃまず聞かねぇ名前だ しかもお前が耳にかけてるやつは何だ それにさっきアトナに見慣れない動作をしていたし……お前ほんとに何者だ?隣国の使者か何か?」


洞窟の中に雪那の息を呑む音が響いた。もしこのまま全てを話したら信じてもらえるだろうか。もしかしたら告発されて見世物にされるのだろうか。

雪那の頭に不安の二文字が過ぎる。


「……信じて……くれる?」


雪那はきゅっと汗のかいた手を握る。ラントは何も言わずにひとつ頷く。

雪那は震える声を抑えながら話し出す。

こっちの世界に来る前の自分、生活。

きっかけになった出来事。

雪那が話し終わるとラントは眉間にシワを寄せる。


「これが私の事なんだけど…」


「…俺は親に捨てられて森で生きてきた。大方俺の目と髪を気味悪がったんだろう でも森に済む親切なやつに拾われて今まで生きてきた」


ラントは突然話し出す。


「そいつは無口で言葉の荒いやつだったから俺もあまり喋る方ではない ただし俺はそいつから身を守る術だけは教えて貰った」


雪那がゆっくり頷くとラントは少しシワを緩める。


「俺もお前と似たようなもんだ 普通から外れて生きてきた だからお前の話を信じる 普通からはずれた人間が信じてやらなきゃ誰がお前のこと信用するんだ?」


雪那は少し頬を膨らまし酷いというと吹き出して笑う。つられてラントも笑をこぼす。


「あのねこれはお母さんからの受け売りなんだけど 成功する人偉い人は何か変わってるものを持ってるんだって 神様が幸せを届ける目印になるから迷うことなく来れるらしいの だから私とラントの目と髪は髪の道しるべになるんだよ」


雪那が話し終わるとラントは自分の髪の毛を触り目印かと呟く。そんな様子をみて雪那の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。


「お、おい 泣くなよ なんで泣いてんだよ」


ラントが慌てて立ち上がる。それでも雪那の目から涙は止むことがなく雪那の足元には小さなシミができていた。


「いや、なんかお母さんに会いたいなって…いっつも私が何でもできるように協力してくれたのに…最後まで心配かけちゃって……会いたいよ」


言葉にすると余計に涙があふれる。涙で濡れた肌がラントが起こした火に当たり紅くなる。ラントは手をバタバタと動かし慌てるが雪那の会いたいよという言葉を聞くとピタリと止まる。ゆっくりと手を伸ばし雪那の頭をクシャッと撫でる。


「俺を拾ってくれた人が…俺を褒める時にいっつもこうしてくれたから…べ、別に変な意味があるとかじゃないぞ!ただ俺は!」


雪那がラントを見上げるとラントは顔を真っ赤にする。目を細めありがとうと雪那が笑うとらはそっぽを向いてもっと力を入れて頭を撫でた。









雪那とラントの距離が一歩近づきました。



雪那以外は《雪那》という音に慣れていないためセリフの中でカタカタになってます。

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